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【走行距離王】8ヶ月で16万1,000キロ走った「トヨタ プリウス」は何度も整備工場を訪れたが、トラブルはほとんどなし!

2026年9月3日

トヨタ プリウスのスタイリングは万人受けするものではないかもしれないが、その技術は非常に信頼性が高いと評価されている。そのため、これまでにも驚異的な走行距離を記録したプリウスは少なくない。

しかし、この1台は特別だ。シェーン サマーズ(Shane Somers)は、愛車のハイブリッドモデル、トヨタ プリウスで、わずか8カ月の間に10万マイル(約16万1000km)を走破したのである。

比較のために紹介すると、ドイツ連邦自動車局(KBA)によれば、2024年にドイツ国内の乗用車が走行した年間平均距離は1万2309kmだった。サマーズ氏のプリウスは、2026年にはほぼ毎月、この数字を上回る距離を走っていたことになる。

このプリウスは、4週間ごとに2万km以上を走行した。1日当たりに換算すると668kmで、これはおよそハンブルクからカールスルーエまでの距離に相当する。

修理よりもオイル交換のほうが多かった

このプリウスは頻繁に整備工場を訪れていた。ただし、その理由は多くの人が想像するようなものではない。

走行距離があまりにも多いため、8カ月の間に実に10回ものオイル交換を受けていたのである。サマーズ氏は、この事実をFacebookへの投稿で明らかにした。つまり、平均すると3~4週間に1回のペースでオイルを交換していたことになる。

Shane Somersさんの投稿:https://www.facebook.com/groups/676602650596929/posts/1552066783050507?utm_source=bild&utm_medium=iframely

一般的なメンテナンス作業も、通常の使われ方をするクルマより頻繁に必要となった。エアフィルターとキャビンフィルターは、それぞれ3回ずつ交換されている。さらに、冷却水とインバーターの点検整備も実施された。

アメリカではフルハイブリッドも販売

アメリカ仕様のプリウスは、欧州市場とは異なり、現在もフルハイブリッドモデルが用意されている。この長距離走行車には、2.0リッター直列4気筒エンジンと電気モーターが搭載され、システム最高出力197馬力、最大トルク206Nmを発生する。欧州市場では現在、223馬力のプラグインハイブリッドモデルのみが販売されている。

サマーズ氏が所有するプリウスは、アメリカ仕様のエントリーグレード「LE」で、欧州仕様と同じく前輪駆動だ。そして、このことが、彼のメンテナンス記録にある、一見すると分かりにくい項目の理由だろう。

サマーズ氏は、タイヤのローテーションを13回も行っていた。おそらく、後輪よりも前輪の摩耗が激しかったためだ。前後の摩耗差を均等にするため、タイヤの位置を入れ替えたのである。

欧州では現在、プリウスはプラグインハイブリッドのみが販売されている。

オーナーによれば、最初に装着されていたタイヤでは5回のパンクに見舞われたという。サマーズ氏は、その後別のメーカーの新品タイヤに交換し、そちらでは一度もパンクしなかったと強調していることから、最初のタイヤに生じた損傷は、その都度修理されたと考えられる。

つまり、この驚異的な走行距離を記録したプリウスは、16万kmを走る間にタイヤを2セットしか必要としなかったことになる。

トヨタにも修理は必要だった

ここまでに挙げた項目は、すべて通常の消耗やメンテナンスとして片付けることができる。しかし、実際に壊れた部品もひとつあった。

左右両方のワイパーを交換しなければならなかったのである。もっとも、十分に許容できる程度の不具合といえるだろう。

それにしても、なぜこれほど短期間に膨大な距離を走る必要があったのだろうか。「The Drive」によれば、その理由はサマーズ氏の仕事にある。彼は病院や介護施設へ医療用品を届ける仕事をしている。したがって、厳密にいえば、このプリウスは彼の職場そのものなのである。

AUTO BILD長期テストでもプリウスは最高評価

サマーズ氏の経験は、AUTO BILDが実施したトヨタ プリウスの長期テスト結果とも一致している。

AUTO BILD編集部は、第4世代プリウスで15万kmを走行し、最終的に最高評価を与えた。特に注目すべき点は、その後に行われたDEKRA(ドイツ自動車検査協会)の検査において、ハイブリッドシステムにもトランスミッションにも、目立った摩耗が確認されなかったことである。見つかったのは、ボディ内部の空洞部分に生じたわずかな腐食痕だけだった。

結論:
8カ月で16万1000kmという途方もない距離を走りながら、故障らしい故障はワイパーの不具合による交換だけだった。オイル交換やフィルター交換、タイヤローテーションの回数こそ多いが、それらはいずれも走行距離に応じた通常のメンテナンスである。プリウスが高い信頼性を持つクルマであることを、これ以上ないほど説得力のある形で証明した1台だ。

Text: Katharina Berndt
Photo: Olaf Itrich / AUTO BILD