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フェラーリCZ26:SF90ストラダーレから生まれた唯一無二のワンオフ誕生

2026年8月21日

フェラーリは8月13日、米国の顧客とフェラーリ・デザイン・スタジオの協業によって誕生したワンオフモデル「Ferrari CZ26(フェラーリCZ26)」を発表した。

CZ26はフェラーリの特別プロジェクト「Special Projects」の一環として製作されたモデルで、フラヴィオ・マンゾーニ率いるフェラーリ・デザイン・スタジオがデザインを担当。SF90ストラダーレの技術とパフォーマンスをベースに、徹底してシンプルかつテクニカルな造形へと再解釈している。

CZ26のデザインを特徴づけるのは、強い水平基調と独創的な2ボックスシルエットだ。中央のカプセルを思わせるボディを基本とし、4つのホイールアーチが筋肉のように張り出すことで、路面に張り付くような安定感を演出。フロントからリアまで、ひとつの塊を押し出したかのような連続性を持たせ、リアは大胆に切り落としたような造形としている。

水平基調のデザインが特徴的なCZ26。 カプセルを思わせる中央のボディと、張り出した4つのホイールアーチが力強いスタンスを生み出す。

フロントには、ボディ幅いっぱいに広がる機能的なグリルを配置。極薄のライトユニットやブレーキ冷却用エアインテーク、センサーなどを一体化し、これまでにない垂直方向のフロントエッジによって力強い表情を生み出した。リアにはカンチレバー式テールライトと大型ディフューザーを採用し、ワイドで安定したスタンスを強調している。

ボディサイドの冷却用エアインテークやカーボンファイバー製パーツ、前後のエアロデバイスなども、デザインと機能を一体化。1970年代のイタリアン・インダストリアルデザインから着想を得ながら、現代的な解釈を加えている。

専用ボディカラーのArgento Veloce。 液体のような質感を持つシルバーが、ボディのシャープな面構成を際立たせる。

ボディカラーは、液体のような質感を持つ専用色「Argento Veloce」。随所に「Rosso Lampante」のアクセントを配し、カーボンファイバーの質感と組み合わせることで、テクニカルで未来的な雰囲気を演出する。専用ホイールはグロスブラック塗装とショットピーニングによる仕上げを組み合わせ、エキゾーストにはナチュラルフィニッシュのチタン製テールパイプを採用した。

インテリアもエクステリアと同じ世界観で統一。ブラックのテクニカルファブリックを中心に、専用デザインの3Dプリントによるシートインサートを採用。サテン仕上げとメタリックフィラメントを織り込んだ特殊なグロスカーボンを組み合わせ、CZ26のロゴ刺繍やRosso Lampanteのアクセントによって特別感を高めている。

ブラックを基調としたインテリア。 テクニカルファブリックやカーボンファイバーを組み合わせ、エクステリアと共通する世界観を構築している。

空力性能にも大幅な手が加えられた。フロントではラジエーターパックの配置を変更するとともに専用バイパスダクトを設け、冷却効率とフロントアクスルのダウンフォースを向上。アンダーボディやボルテックスジェネレーターも再設計された。さらにフロントホイールが生み出す気流を整えるエアカーテン、大型リアスポイラー、専用ディフューザーを採用し、ダウンフォースと空力効率の両立を図っている。

ベースとなったSF90ストラダーレは、フェラーリ初の量産PHEVとして登場したハイパフォーマンスモデル。ツインターボV8と3基のモーターを組み合わせ、システム最高出力1000cvを発揮する。CZ26はその技術仕様とスーパーカーとしての本質を受け継ぎながら、顧客の個性を反映した唯一無二のデザインへと昇華させた。

リアにはカンチレバー式テールライトを採用。 大胆に切り落としたようなテールと水平基調のディフューザーがワイド感を強調する。

フェラーリのSpecial Projectsでは、顧客自身のアイデアを出発点として、デザイナーとともにデザインを練り上げる。デザイン決定から製造までのプロセスには平均約2年を要する。CZ26は、まさに「世界に1台」というフェラーリの究極のパーソナライゼーションを体現するモデルだ。

Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:Ferrari