アウディ初の「Q9」が登場!BMW X7/メルセデスGLSを上回る全長5.31mの超大型ラグジュアリーSUVの全情報
2026年8月18日
アウディが、ついに大型ラグジュアリーSUV「Q9」を投入する。これまでQ7を頂点としてきたアウディだが、BMW X7やメルセデス・ベンツGLSが先行する最高級SUV市場へ、満を持して参入することになった。
巨大なボディ、電動開閉式ドア、イルミネーション付きのXXLガラスルーフ、そしてオプションの2列目ビジネスシート。Q9は、その圧倒的なサイズだけでなく、快適性によっても顧客を驚かせようとしている。
アウディ初の「9」は規格外のラグジュアリーSUV
アウディが初めて「9」の数字を冠したSUVを世に送り出す。これによって、同社のラインナップに残されていた大きな空白が埋められることになる。BMWとメルセデス・ベンツは、すでにX7とGLSでラグジュアリーSUV市場から利益を上げてきた。一方、これまでのアウディはQ7が最上位だった。
このクラスの大物たちと渡り合うには、何よりも高い快適性が必要だ。もちろんアウディも、それを十分に理解している。そのためQ9には、完全に電動で開閉するドア、照明機能を備えたXXLサイズのガラススライディングルーフ、そしてオプションの2列目ビジネスシートが用意される。
もちろん、室内空間も広大だ。そのためボディサイズも、遠慮など一切ない。全長は実に5.31m。BMW X7やメルセデス・ベンツGLSをも上回る巨体である。

性能面では、最高出力299馬力、最大トルク630Nmを発生する3リッターV型6気筒ディーゼルを搭載。0~100km/h加速は6.5秒、最高速度は240km/hに達する。全長5mを大きく超えるラグジュアリーSUVとしては、十分以上のパフォーマンスだ。
10万ユーロ(約1,850万円)の壁をあっさり突破
Q9のドイツでの価格は10万8,400ユーロ(約2,000万円)からとなる。この価格で手に入るのは、マイルドハイブリッドシステムを組み合わせた299馬力のV6ディーゼルモデルだ。
ドイツ市場で用意されるエンジンは、今のところこの1種類のみ。高性能なSモデルも登場する予定だが、こちらはアメリカ市場限定となる。
Q9は2026年11月からドイツの販売店に並ぶ予定である。
Q9 SUV TDI quattro 220kW tiptronic
最高出力:299馬力
ドイツ価格:10万8,400ユーロ(約1,900万円)
何もかもがワンサイズ大きい
外観を見れば、「Q9」が最も成功しそうな市場は明らかだ。アメリカである。現地なら駐車スペース探しも、ドイツよりはいくらか簡単だろう。
何しろ「Q9」は全長5.31mに達し、ドイツのライバルである「メルセデスGLS」と「BMW X7」を上回る。全幅は2.21m、全高は1.81m、ホイールベースは3.14mだ。

この寸法を見れば、「Q9」では何もかもがワンサイズ大きいことが分かる。OLEDリアライトがアウディ史上最大となったのも、まったく不思議ではない。当然ながら3Dシグネチャーを備えるが、これはほかのアウディ車でもすでにおなじみだ。

リアには左右を結ぶライトバーと、イルミネーション付きのアウディロゴを採用。ナンバープレートはバンパー内に配置されている。もっとも、巨大なテールゲートには十分な空きスペースが残されているのだが。
シングルフレームグリルも光る
フロントを支配するのは、巨大なシングルフレームグリルと上下2分割式ヘッドライトだ。流行に従い、グリルにもイルミネーション機能が与えられている。
「advanced」仕様では、まるで極端に拡大したピンストライプのような縦方向のライトバーを配置。「S line」では、ハニカムパターンが背後から照らされる。

ただし、このフロントグリルのイルミネーションはドイツでは認可されていない。今回スタジオに用意されたのは、点灯が認められているアメリカ仕様だった。実車で見ると、グリル上のライトストリップは写真から想像するほど威圧的ではない。
ウインカーはQ7と同様、路面にも投影される。これほど大きなSUVには、それに見合ったホイールが必要だ。Q9には最大23インチのホイールが用意される。
唯一のエンジンは3リッターV6ディーゼル
ボンネットの下に収まるのは、3リッターV型6気筒ディーゼルエンジンだ。最高出力299馬力、最大トルク630Nmを発生する。もちろん、電動化と無縁というわけではない。マイルドハイブリッドシステムを採用し、短時間ながらさらに24馬力と360Nmを追加する。
トランスミッションは8速ティプトロニック。当然ながら、アウディのフラッグシップSUVはquattro(クワトロ)である。アウディのラインナップを注意深く追ってきた人なら、このパワートレインに見覚えがあるはずだ。弟分のQ7にも搭載されている。
主要諸元
エンジン:2,967cc V型6気筒ディーゼル
最高出力:299馬力
最大トルク:630Nm
ハイブリッド方式:マイルドハイブリッド
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:quattro(全輪駆動)
最高速度:240km/h
0~100km/h加速:6.5秒
複合燃費:7.4リッター/100km
ラゲッジ容量:684~2,308リッター
牽引能力:750~3,500kg
電動ドアから9分割調光式ガラスルーフまで
コックピットの基本構成は、最新のアウディ車ですでに見慣れたものだ。デジタルコックピットとセンターディスプレイは、「カーブドディスプレイ」と呼ばれるひとつの面にまとめられている。
ディスプレイはドライバー側へわずかに湾曲し、外周部にはシングルフレームグリルの形状が取り入れられた。助手席にも専用ディスプレイが用意され、サイズはメーターディスプレイと同じ12.3インチ。中央のインフォテインメントディスプレイは14.5インチだ。

「Q3」で初めて採用されたのと同様、「Q9」でもシフトセレクターはセンターコンソールから姿を消し、ステアリングホイール右側へ移された。その結果、インテリアは非常にすっきりとした印象になっている。エアコン操作部もダッシュボード上には独立して設けられず、インフォテインメントディスプレイ下部のタッチパネルへ統合された。一方、ありがたいことに、音量調整用の昔ながらのダイヤルはセンターコンソールに残されている。
インテリア素材は、アルパカウールからおなじみのファインナッパレザーまで幅広く用意される。
6人乗りと7人乗りを用意
「Q9」は標準で7人乗りとなるが、6人乗り仕様も選択可能だ。この場合、2列目には左右独立式のビジネスシートが装着される。特に2列目が独立シートとなる6人乗り仕様では、後席の空間不足を訴える理由はどこにもない。3列目も頭上には十分な余裕がある。ただし、前方のスペースについては2列目に座る乗員の“好意”に左右される。

さらに2列目シートのレールが、3列目乗員の内側の足を置きたい位置に通っている。そのため大人は少し脚を広げるか、身体をやや外側へひねって座らなければならない。もっともアウディによれば、3列目は主に子どもの使用を想定しているという。
ドアまで完全電動で開閉する
このクラスらしく、ほとんどすべてが電動化されている。シートを格納する? 電動だ。ドアを開閉する? それも電動だ。しかも少し動かすだけではなく、完全に開け閉めしてくれる!
動作中に物や人が進路を塞いだ場合は、障害物検知システムが動きを停止する。これはポールの近くに駐車した場合だけでなく、自転車やクルマが近づいてきた場合にも機能する。
9分割で調光できるXXLガラスルーフ
約1.5平方メートルもの面積を持つXXLスライディングルーフも、当然ながら電動式だ。日差しが強すぎる場合は、ボタンひとつでガラスを乳白色へ変化させられる。しかもガラス面は9つのセグメントに分かれ、それぞれ個別に調整可能だ。アウディは、この機能が従来のサンシェードを置き換えるとしている。
上級仕様ではガラスルーフ自体も発光する。カラーはアンビエントライトに合わせて30色から選択可能だ。
実用性も忘れられてはいない。センターコンソールでは、運転席と助手席のスマートフォンを同時にワイヤレス充電できる。さらに急速充電対応のUSB-Cポートも装備する。

7人乗り仕様では、2列目に3台のチャイルドシートを横並びで取り付けられる。ラゲッジルーム側面には荷物固定用レールが備わり、すべてのQ9にルーフキャリアが付属する。
結論:
「アウディQ9」は、まさにこれまでアウディに欠けていたモデルだ。XXLサイズの本格的なラグジュアリーSUVであり、BMW X7やメルセデス・ベンツGLSよりも大きく、快適装備と最新技術を満載する。価格も10万ユーロ(約1,850万円)の大台を超える。新しいフラッグシップSUVは、Q7ではもはや物足りないという顧客に向けた一台である。
フォトギャラリー:新型アウディQ9













Text: Katharina Berndt
Photo: AUDI AG

