SUPER GT 2026 第4戦 FUJI GT 300km RACE Honda PRELUDE-GTが初優勝! No.100 STANLEY HRCがNo.8 ARTAとの1-2フィニッシュ
2026年8月13日
2026 AUTOBACS SUPER GT第4戦「FUJI GT 300km RACE」が8月1日、2日の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。3日間の入場者数は昨年よりも増えて5万6400名だった。
第3戦マレーシア大会が延期となったことで、約3カ月ぶりの開催となったSUPER GT。真夏の富士を舞台に、GT500とGT300合わせて43台がエントリーし、300kmの決勝レースで激しいバトルを繰り広げた。
今回の最大のニュースは、2026年から投入されたHonda HRC PRELUDE-GTの初優勝だ。GT500の公式予選ではNo.8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT、No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT、No.17 Astemo HRC PRELUDE-GTが1-2-3を独占。PRELUDE-GTの一発の速さを証明した。
そして決勝ではNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GTが66周を走り切ってトップチェッカー。2位にもNo.8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTが入り、PRELUDE-GTが見事な1-2フィニッシュを達成した。
GT500クラス PRELUDE-GTが予選1-2-3
GT500クラスの公式予選では、Honda HRC PRELUDE-GTが圧倒的な速さを見せた。
Q2の最後、まずNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GTの牧野任祐が1分27秒078を記録してトップに浮上。しかし、その直後にNo.8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTの太田格之進が1分26秒776を叩き出し、ポールポジションを奪取した。
さらにNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GTの塚越広大が1分27秒325を記録。結果、No.8、No.100、No.17のPRELUDE-GTがトップ3を独占した。Honda勢にとっては、2026年にデビューした新型GT500マシンのポテンシャルを一気に示す予選となった。

予選4番手にはNo.38 KeePer CERUMO GR Supraが続き、Toyota GR Supra勢ではトップ。開幕から第2戦まで圧倒的な強さを見せていたNo.36 au TOM’S GR Supraは、80kgという重いサクセスウエイトを背負い7番手から決勝に挑むことになった。
一方、GT300ではNo.45 PONOS FERRARI 296 EVOがポールポジションを獲得。No.60 Syntium LMcorsa LC500 GT、No.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIが続いた。
GT500クラス決勝 荒れた展開を制したNo.100
決勝日は不安定な天候となった。スタートを前に雨が落ち、セーフティカー先導でレースが始まると、4周目に大きなアクシデントが発生する。
No.64 Modulo HRC PRELUDE-GT、No.23 MOTUL Niterra Z、No.12 TRS IMPUL with SDG Zの3台が接触。No.64は大きく宙を舞う激しいクラッシュとなり、レースは赤旗中断となった。
このアクシデントによりNo.64はリタイア。No.23も大きなダメージを負って戦列を離れることになった。レースは約34分間の赤旗中断を経て、セーフティカー先導で再開された。正式結果ではNo.64が4周、No.23が16周でレースを終えている。
9周目に本格的なレースが再開されると、ポールポジションのNo.8を追ってNo.100が攻勢に出る。
No.100の山本尚貴は再スタート後にNo.8をかわしてトップへ浮上。以降、No.100はレースをリードする。

その後方ではNo.37 Deloitte TOM’S GR Supraが着実に順位を上げ、No.8をかわして2番手に浮上。一方、No.36 au TOM’S GR Supraも80kgのサクセスウエイトをものともせず、11番手から4番手までポジションを上げてきた。
No.100は安定したペースでレースを進め、No.37、No.8とのトップ争いを展開。終盤になるとNo.8が再び2番手へ浮上し、トップを走るNo.100との差を詰めていく。
そして迎えたファイナルラップ。No.100の背後にはNo.8が迫り、さらにNo.37も加わって最後まで気の抜けない展開となった。

しかし、山本尚貴/牧野任祐組のNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GTは最後まで逃げ切った。
66周を走り切ったNo.100が2時間23分36秒345で優勝。No.8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTが0.662秒差の2位、No.37 Deloitte TOM’S GR Supraが1.478秒差の3位となった。

これはPRELUDE-GTにとってSUPER GT初優勝。さらにNo.8との1-2フィニッシュによって、Honda HRC PRELUDE-GTはデビューイヤーの第4戦で一気に存在感を高めることになった。
No.17 Astemo HRC PRELUDE-GTは5位、No.16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTは9位でフィニッシュ。予選でトップ3を独占したPRELUDE-GT勢は、決勝でも3台がトップ10入りを果たした。
一方、開幕戦岡山、第2戦富士と連勝していたNo.36 au TOM’S GR Supraは4位。80kgという重量級のサクセスウエイトを背負いながら、11番手から4位まで追い上げた走りは際立っていた。

GT500クラス決勝結果(5位まで)
| 順位 | No. | チーム / マシン | ドライバー | ラップ | ベストラップ | 差 | タイヤ | SW |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 100 | STANLEY HRC PRELUDE-GT | 山本 尚貴 牧野 任祐 | 66 | 1’29.842 | 14 | ||
| 2 | 8 | #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT | 太田 格之進 大津 弘樹 | 66 | 1’30.130 | 0.662 | ||
| 3 | 37 | Deloitte TOM’S GR Supra | 笹原 右京ジュリアーノ・アレジ | 66 | 1’30.700 | 1.478 | ||
| 4 | 36 | au TOM’S GR Supra | 坪井 翔 山下 健太 | 66 | 1’30.785 | 15.901 | 80 | |
| 5 | 17 | Astemo HRC PRELUDE-GT | 塚越 広大 野村 勇斗 | 66 | 1’30.207 | 21.182 | 6 |
GT300クラス No.52 Green Brave GR Supra GTが3年ぶりの勝利
GT300クラスでは、No.45 PONOS FERRARI 296 EVOが予選でポールポジションを獲得。篠原拓朗/川端伸太朗組が最前列からスタートした。

決勝ではNo.45が序盤からレースをリードする一方、No.52 Green Brave GR Supra GTも上位につける。
スタート直後の混乱を経て、GT300もセーフティカー先導からレースを再開。各チームがピット戦略を駆使するなか、No.52は終盤に向けて優勝争いへと浮上していった。

No.52の吉田広樹/野中誠太組は、No.32 ENEOS X PRIME AMG GT3、No.7 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO、No.45 PONOS FERRARI 296 EVOとの激しいトップ争いを展開。
最終的にNo.52がトップを守り切り、62周を2時間24分28秒036で走破。No.32に7.881秒差をつけて優勝した。

2位はNo.32 ENEOS X PRIME AMG GT3、3位はNo.7 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO。ポールポジションからスタートしたNo.45 PONOS FERRARI 296 EVOは4位となった。
No.52 Green Brave GR Supra GTにとっては今季初勝利。富士はGR Supraにとって得意とするコースのひとつであり、今回もその速さを存分に発揮した。

GT300クラス決勝結果(5位まで)
| 順位 | No. | チーム / マシン | ドライバー | ラップ | ベストラップ | 差 | タイヤ | SW |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 52 | Green Brave GR Supra GT | 吉田 広樹 野中 誠太 | 62 | 1’38.543 | 30 | ||
| 2 | 32 | ENEOS X PRIME AMG GT3 | 石浦 宏明 鈴木 斗輝哉 | 62 | 1’38.711 | 7.881 | 20 | |
| 3 | 7 | CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO | ザック・オサリバン 梅垣 清 | 62 | 1’38.775 | 9.156 | 16 | |
| 4 | 45 | PONOS FERRARI 296 EVO | 篠原 拓朗 川端 伸太朗 | 62 | 1’38.218 | 9.660 | ||
| 5 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 木村 偉織 | 62 | 1’39.018 | 17.268 | 54 |

GT500クラス チームランキング(5位まで)
| 順位 | No. | チーム | Rd1 | Rd2 | Rd3 | Rd4 | Rd5 | Rd6 | Rd7 | Rd8 | 合計 | 差 | SW |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 36 | au TOM’S GR Supra | 23 | 23 | - | 11 | 57 | 96 | |||||
| 2 | 100 | STANLEY HRC PRELUDE-GT | 7 | 6 | - | 23 | 36 | -21 | 54 | ||||
| 3 | 14 | ENEOS X PRIME GR Supra | 11 | 18 | - | 7 | 36 | -21 | 56 | ||||
| 4 | 38 | KeePer CERUMO GR Supra | 18 | 1 | - | 8 | 27 | -30 | 42 | ||||
| 5 | 39 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 9 | 11 | - | 6 | 26 | -31 | 34 |
GT300クラス チームランキング(5位まで)
| 順位 | No. | チーム | Rd1 | Rd2 | Rd3 | Rd4 | Rd5 | Rd6 | Rd7 | Rd8 | 合計 | 差 | SW |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 52 | Green Brave GR Supra GT | 11 | 10 | - | 28 | 49 | 80 | |||||
| 2 | 2 | HYPER WATER INGING GR86 GT | 23 | 14 | - | 12 | 49 | 80 | |||||
| 3 | 56 | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | 5 | 28 | - | 14 | 47 | -2 | 76 | ||||
| 4 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 14 | 23 | - | 9 | 46 | -3 | 74 | ||||
| 5 | 777 | D’station Vantage GT | 28 | 12 | - | 3 | 43 | -6 | 70 |
第4戦終了時点でもNo.36 au TOM’S GR Supraはドライバーズランキング首位をキープしたが、今季初優勝のNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GTが一気に2位に浮上し、タイトル争いにも大きな変化が生まれている。GT300ではNo.52 Green Brave GR Supra GTが今季初優勝。タイトル争いはいずれも混戦模様で後半戦へと入っていく。


GTカーが激しいバトルを繰り広げるSUPER GT。是非ともサーキットに足を運んで、直にレースの迫力を感じてほしい。
Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)/Hisao Sakakibara

