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【プラモデルはやっぱり面白い】力作揃いの「オートモデラーの集い in 上州」に参加

2026年8月1日

去る7月19日、群馬県太田市にある「太田市学習文化センター」にて開催された「オートモデラーの集いin上州」を訪れた。

当イベントは自動車のプラモデルを完成させたビルダー(製作者)が力作を持ち寄って展示し、仲間たちと交流を図るもので、毎年1回開催されている。今回は第7回となるそうだが、折角なので私も拙作を持参して会場へ向かった。

会場入口
会場全景

会場へ入ると若干例年より作品数が少なく思えたのだが、個々の作品を観察し始めるとそのレベルの高さはこれまで以上で、ワクワクが止まらなかった。

「おっと、持参した作品をしなければ。」と思い展示場所を探すが、周りが素晴らしい作品ばかりなので一番端のテーブルに置かせて頂いた。

では気になった作品を紹介していこう。

後ろのドールハウスは奥様が製作されたそう。共通の趣味とは羨ましい!

タイトル「いろいろ間違ってるイニシャルD」

街の電器店の営業車が「86」とは!
電飾が非常に効果的で、特に街灯の光が雰囲気づくりに役立っている。

商品の配達を準備中のようだが、リアハッチが閉まらなくて仕方なくガムテープで止めている様子。こんな発想はどこから出てくるのか? また乾電池の自販機が名脇役となっていることは見逃せない!

タイトル「1975年 モンテカルロラリー」

有名な伊仏国境のチュリニ峠登坂のワンシーン。イエローバルブの発光が印象的である。雪の再現が素晴らしく、観ていて寒さが感じられるようだった。

タイトル「TA64 セリカ 1984年 ポルトガルラリーのSS」

前述のモンテカルロラリーと同じビルダーの作品。今度は砂埃の再現に舌を巻いた。普段からいろいろな事柄を観察する目をお持ちなのだろう。

タイトル「Abbyroad Beetles & Beetle」(展示説明書の通り)

手にしている紙袋がなぜ「TOBU」なのか聞いてみたかったのだが、残念ながらビルダー氏を発見できなかった。

タイトル「オーバーヒートの雨上がり」

乗っていたアルファロメオ8Cがオーバーヒートしてしまい、エンジンルーム内を観ても修理は大変そう。雨は上がったものの・・・という途方に暮れるシーンであろうか?

この美少女フィギュアを見ているだけで風になびく髪を直さず、傘をさすことも億劫になってしまった様子からアンニュイ感に浸れてしまう。

アルファロメオ8Cのボディー上の雨の水滴、飛ばされてきた落葉、使い終えたスマホなどが憎らしいほどに演出を高めている。

タイトル「OL故郷に帰る」

なんてウィットの効いたタイトルなんだ!映画「カルメン故郷に帰る」(1951年大ヒットした松竹映画)をもじりましたとビルダー氏は仰っていたが、随分とお若い人だとお見受けした。「オーバーヒートの雨上がり」と同じビルダー。

綺麗に塗装が施されたボディーのエッジが、会場内の照明に反射して白っぽく見えている。実はこの白っぽい反射部分は塗装で表現されているのである。

つまり「光」まで塗装表現しているのだ!

通常、スケールカー製作はボディーカラーをムラが出ないように均一に塗装している。つまり実車のボディーと同様に、である。しかしこのビルダーは目に見えている通りに「光」をも塗装したのである。思いがけずビルダーの方と長話をしてしまった。因みに石坂浩二さん主宰の「ろうがんず杯」でも上位入賞されている方だった。

タイトル「吞んべ横丁」

これまた思わずニンマリしてしまう楽しいディオラマである。正面よりも裏側の方が主役のようである。用を足している青年を作ろうとする発想はどこから出てくるのか?

上から俯瞰するとこんな具合である。

昭和の横丁は全国各地に存在していたが、最近は再開発などでその景色は消えつつある。このディオラマを鑑賞しながら、以前は近所にもこんな横丁があったことを感慨深く思い出した。

今回のイベントのテーマは「昭和の軽自動車」であったが、残念ながら参加作品数は少なかった。会場はスバルのお膝元である太田市であったが・・・

恥ずかしながら拙作も展示させて頂いた。

タイトルは「SUBARU vs HONDA」と銘打った。

以上、いくつかの作品を紹介させて頂いたが、特に今回はディオラマ作品が素晴らしかったと思う。製作技術が高いことは勿論、ひとひねりした表現を用いた作品が目立った。

以前は「プラモデルは独創性が無い」「誰が作っても同じモノしか出来ない」などと世間の評判がよろしくなかった時期もあった。しかし今回の参加者の力作を鑑賞させて頂いて、そんな批判は完全に過去の戯言でしかないし、プラモデルの楽しみは無限に広がっていくに違いないと再認識出来た。次回も是非参加させて頂きたいと思いながら会場を後にした。

Text & photo: 桐生 呂目男