硬派も気取れるフェラーリ!新型「Ferrari 12Cilindri Manuale(フェラーリ 12チリンドリ マニュアーレ)」はV12と3ペダルで”操る歓び”を楽しめる1499台限定車
2026年7月22日
フェラーリは、新型「Ferrari 12Cilindri Manuale(フェラーリ 12チリンドリ マニュアーレ)」を発表した。世界限定1,499台で生産される特別仕様車であり、フェラーリが新開発した「Manuale By-Wire」システムを初採用。伝統的なマニュアルトランスミッションの操作感と、最新のデュアルクラッチ技術を融合させた意欲作だ。
最大の特徴は、フェラーリがマラネロで独自開発したManuale By-Wireシステムである。通常のMTとは異なり、シフトレバーとクラッチペダルは電子制御(バイ・ワイヤ)となるが、ドライバーが感じる節度感やクリック感、クラッチミート時の荷重変化までも徹底的に再現。物理的な操作感を電子信号へ変換しながらも、「アナログな運転体験」を損なわないことを目指して開発された。

シフト操作は1速から6速まで手動で行える一方、必要に応じてオートマチックモードへ切り替えることも可能。8速デュアルクラッチトランスミッションをベースとしながら、クラッチペダル操作による変速という新たなドライビング体験を提供する。ヒール&トゥや、クラッチ操作を誤ればエンジンストールする挙動まで再現されており、ドライバーが積極的にクルマと対話する楽しさを追求している。

インテリアでは、フェラーリ伝統のゲート式シフトパターンを現代的に再解釈。アルミ製シフトノブや、美しいシフトゲート、3ペダルレイアウトなど、かつてのフェラーリMTモデルを彷彿とさせるデザインを採用した。さらに、近年のフェラーリではおなじみだったパドルシフトを廃止し、ドライバーの操作をシフトレバーへ集中させている点も注目だ。

搭載されるエンジンは、最高出力830cvを発生する自然吸気6.5リッターV型12気筒。最高回転数は9,500rpmに達し、0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は340km/h以上という圧倒的な性能を誇る。電子制御化が進む現代において、自然吸気V12とマニュアル操作の組み合わせは極めて希少な存在となる。

限定台数の1,499台という数字は、1947年に誕生したフェラーリ初のV12エンジン「1496cc」に由来する。専用のTailor Madeプログラムでは、365 GTB4へのオマージュとなるピンストライプや専用鍛造ホイール、レーザー刻印入りサイドバッジなど、このモデルだけの特別装備が与えられる。
| テクニカルデータ | FERRARI 12CILINDRI MANUALE |
| エンジン | 65度V12気筒ドライサンプ |
| 排気量 | 6496cc |
| 最高出力 | 830cv/9250rpm |
| 最大トルク | 678Nm/7250rpm |
| 最高回転数 | 9500rpm |
| リッター馬力 | 128cv/L |
| 全長/全幅/全高 | 4733×2176×1292 mm |
| ホイールベース | 2700mm |
| 乾燥重量 | 1565kg |
| 前後重量比 前/後 | 48.4%/51.6% |
| 燃料タンク/トランク容量 | 92/270 L |
| タイヤ/ホイール 前/後 | 275/35 R21 10.0J/315/35 R21 11.5J |
| トランスミッション | 8速 F1 DCT with clutch pedal and Manuale By-Wire control |
| 最高速度 | 340km/h |
| 0-100km/h / 0-200km/h | 2.9秒 / 7.9秒 |
| 100–0km/h / 200-0km/h | 31.4m / 122.0m |
| 燃費 | 15.5L/100 km(リッター6.45km) |
【編集部コメント】
近年、MT車は急速に姿を消しつつある。しかしフェラーリは、単純にマニュアルトランスミッションを復活させるのではなく、「マニュアルを操る楽しさ」を最先端の電子制御で再構築した。これは懐古主義ではなく、新しい時代に向けたフェラーリ流のドライビングプレジャーと言えるだろう。(Auto Bild Japan)
Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:Ferrari

