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7人乗りAMGの実力「メルセデスAMG GLS 63 4Matic+」アファルターバッハが生んだ巨人初公開!何が変わったのか?

2026年7月8日

600馬力超のパワーに約20万ユーロ(約3700万円)という価格、そして圧倒的なラグジュアリー性。フェイスリフトを受けたメルセデス

メルセデスAMG GLS 63は、まさにアファルターバッハが送り出すフラッグシップSUVだ。

「控えめ」という言葉とは無縁のモデルだ。「GLE 63 S」と同時に「GLS 63」にもフェイスリフトが実施され、その変化は何よりも堂々としたフロントマスクに表れている。

迫力のフロントマスク。

標準仕様のGLSと同様、新型ヘッドライトにはメルセデスの象徴であるスリーポインテッドスターをモチーフにしたデザインを採用。ただしGLSでは、そのスターが縦方向に並ぶ。すべてがひと回り大きいこのXXLサイズSUVらしい演出だ。その印象は、およそ2平方メートルはありそうな巨大なラジエーターグリルを見れば一目瞭然である。

標準装備となるイルミネーション付きラジエーターグリル。

今回の車両ではイルミネーション付きグリルはクローム仕上げとなるが、よりアグレッシブなスタイルを求めるユーザー向けには、新たにナイトパッケージIIも用意される。

新デザインの23インチホイールと「7つの星」

新たに採用された23インチホイールはワイドなデザインとなり、複数のデザインが用意される。従来人気だったモノブロックホイールに代わる存在だ。

人気のモノブロックホイールは姿を消し、新デザインの23インチホイールへ変更。2種類のデザインが用意される。

一方、リアまわりでは弟分の「GLE 63 S」以上に変化が大きい。「GLE」が左右2つずつのスターデザインを採用するのに対し、全長5.2m超、全幅2m超の「GLS」では左右それぞれ3つのスターを配置。さらに中央のクロームエンブレムを加えることで、リア全体に合計7つのスターが輝くデザインとなった。

AMGのV8サウンドを堪能できる新開発のAMG Performanceエグゾーストシステム。

リアまわりでもうひとつの見どころが、新開発のAMG Performanceエグゾーストシステムだ。現代の規制下で可能な限り、本物のV8サウンドを楽しめるよう仕上げられている。

612ps/850Nmはそのまま維持

朗報は、「GLS 63」と「GLE 63 S」が従来どおり4.0L V8ツインターボエンジンを継続採用することだ。「GLS 63」に直列6気筒は到底似合わない。

将来の排出ガス規制にも対応するため、アファルターバッハではV8ユニットに大幅な改良を実施。最高出力612ps、最大トルク850Nm(2,500〜4,500rpm)というスペックこそ従来型と同じだが、改良内容は非常に大きく、「M177 Evo」という新しい名称が与えられた。

フェイスリフト後のGLS 63はリアに合計7つのスターを備える。

具体的には、吸気側カムシャフトの変更、燃料噴射システムの改良、フラットプレーンクランクシャフトの採用をはじめ、多数のコンポーネントを刷新。メーカーによれば、このM177 Evoは今後さらに高性能かつ高効率なV8エンジン群の基盤となるという。

フルバリアブル4Matic+を継続採用

GLS 63 4Matic+は従来どおりマイルドハイブリッド仕様となる。ISG(スターター・ジェネレーター)は23psと205Nmを追加し、発進や加速をサポートする。

性能面に変更はない。フルバリアブル4Matic+四輪駆動システムとAMG Speedshift TCT 9Gトランスミッションの組み合わせにより、0-100km/h加速は4.2秒、最高速度は電子制御により280km/hに制限される。

フルバリアブル4Matic+による高い走行安定性を実現。

トップモデルらしく、足まわりも充実している。電動アクティブスタビライザーによるアクティブロールスタビライゼーション、リアLSD(リミテッドスリップデフ)、さらにAMG Ride Control+エアサスペンションをすべて標準装備。ドライブモードは6種類から選択可能だ。

標準装備となるSuperscreen(スーパースクリーン)

通常の「GLS」と同様、「GLS 63」にも標準でSuperscreen(スーパースクリーン)が採用される。3枚の12.3インチディスプレイで構成されるこの大型ディスプレイは、現在メルセデスがラインアップ全体へ展開している装備だが、好みが分かれる部分でもある。

GLS同様、GLS 63にもSuperscreen(スーパースクリーン)が標準装備される。

3枚のディスプレイ間に残るブラックパネルは、細部の処理としてはやや洗練不足との印象も受ける。一方で大型ディスプレイ採用に伴い、外側エアベントが丸型へ変更されるなど、細かなデザイン変更も施されている。

「GLS」と比べると、「GLS 63」はスポーティさとラグジュアリー性のバランスが非常に優れている。AMGでは珍しく、「GLS 63」には3列シートが標準装備され、7人乗りとなる点も特徴だ。さらにオプションで2列目に独立シートを選択すれば、6人乗り仕様とすることもできる。

価格は20万ユーロを超える?

内装の品質は従来どおり非常に高いレベルを維持している。とくにManufakturインテリアパッケージを選択すれば、その高級感はさらに高まるが、価格も相応に高額となるだろう。

現時点でMercedes-AMGは価格を公表していない。従来型「GLS 63 4Matic+」の価格は約19万1,000ユーロだったが、今回の改良によって20万ユーロ(約3,700万円)の大台を超える可能性は十分ありそうだ。

GLE 63 SもGLS 63と同時にフェイスリフトを受ける。

結論:
7人が快適に乗れ、600psを超えるパワーを備えたラグジュアリーSUVを探すのであれば、「メルセデスAMG GLS 63」は間違いなく有力候補となる。その条件自体は非常に限られたニーズかもしれないが、「7人乗りのAMG」という唯一無二の存在であることは変わらない。

そして何より歓迎すべきは、4.0L V8ツインターボエンジンがしっかりと受け継がれたことだ。

Text: Jan Götze
Photo: Mercedes-Benz AG

【編集後記】
SUVの大型化・電動化が進む中でも、GLS 63は「AMGらしさ」を失わない進化を遂げました。最新のデザインやSuperscreen(スーパースクリーン)など現代的な装備を取り入れながらも、心臓部には改良型「M177 Evo」 V8を搭載。3列シートを備えた7人乗りSUVでありながら、612馬力を発揮するという唯一無二のキャラクターは健在です。価格は20万ユーロ(約3,700万円)超えが現実味を帯びていますが、それでもV8を愛するユーザーにとっては十分に魅力的な一台と言えるでしょう。