【F1オーストリアGP決勝】メルセデスが灼熱のレッドブルリンクを制圧!フェラーリは自ら勝機を逃す
2026年6月29日
ジョージ ラッセル(メルセデス)が灼熱のシュピールベルクで行われたオーストリアGPを制し、今季2勝目を挙げた。レッドブルのホームレースでマックス フェルスタッペンが2位に入った。
F1第8戦オーストリアGPは、ここ数年で最も過酷な暑さに見舞われたレースのひとつとなった。路面温度が最高50度に達する中、ジョージ ラッセルは冷静さを失うことなく走り切り、シュピールベルクで今季2勝目を飾った。
ポールポジションからスタートしたラッセルは完璧な蹴り出しを決め、レースの大半をコントロール。レッドブルのホームレースでフェルスタッペンから一時的にプレッシャーを受ける場面もあったが、最後までミスなく走り切り、1.6秒差でトップチェッカーを受けた。ラッセルは開幕戦以来の2勝目。
フェルスタッペンが2位まで挽回
フェルスタッペンは5番グリッドからレースをスタート。序盤の数コーナーで一気にポジションを上げた。フェラーリのシャルル ルクレールが順位を落とし、ランキング首位のキミ アントネッリが何度かコースオフする中、フェルスタッペンは素早く2番手まで浮上した。

Photo:Andy Hone/LAT Images
ブレーキトラブルを抱えていると報告されながらも、4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンはハミルトンと見応えあるバトルを展開。特に11周目、そして22周目には両者一歩も譲らず、高速コーナーが続くレッドブルリンクで何度もサイドバイサイドの攻防を繰り広げた。一度はフェルスタッペンがグラベルへ飛び出す場面もあった。
キャデラックに早くも悲劇
レース序盤からリタイアが相次いだ。バルテリ ボッタスは技術的トラブルによりキャデラックを早々に止めることを余儀なくされ、その直後にはチームメイトのセルジオ ペレスがコクピット内で火災が発生したと無線で報告。新参のアメリカンチームにとって、この灼熱のレースはわずか数周で終わりを迎えた。
さらにカルロス サインツもリタイア。ウイリアムズのマシンはストレート上で停止し、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。
フェラーリが戦略ミス
この日の最大の敗者はフェラーリだった。ルイス ハミルトンは長い間表彰台争いを繰り広げていたものの、スクーデリアは疑問の残る戦略によって自ら好結果を手放してしまう。
2回目のピットストップではソフトタイヤを装着したが、この判断が裏目に出て順位を落とすことに。戦略は完全に失敗し、ハミルトンは42周目に再びピットへ向かわざるを得なくなり、表彰台争いから完全に脱落した。トップ3争いではなく、7度のワールドチャンピオンは5位でレースを終えた。
チームメイトのシャルル ルクレールも上位勢のペースについていけず、8位でフィニッシュするのが精いっぱいだった。
ラッセル、フェルスタッペンに続く3位には、メルセデスの若手キミ アントネッリが入った。ランキング首位のアントネッリはミスもあったものの力強い追い上げを見せ、タイトル争いに向けて貴重なポイントを獲得した。
4位はオスカー ピアストリ、5位はハミルトン。6位にはレッドブルのアイザック ハジャーが入り、再び印象的な走りを披露した。ランド ノリスは7位に終わった。

Photo:Audi
アウディ勢にとっては目立った内容のないレースとなった。ガブリエル ボルトレートが11位、ニコ ヒュルケンベルグは12位でフィニッシュした。
この勝利によりラッセルはドライバーズランキングで再びハミルトンを逆転し、ランキング首位のアントネッリに続く総合2位へ浮上した。
F1オーストリアグランプリ 決勝結果(10位まで)
1位 ジョージ ラッセル(メルセデス)
2位 マックス フェルスタッペン(レッドブル)
3位 キミ アントネッリ(メルセデス)
4位 オスカー ピアストリ(マクラーレン)
5位 ルイス ハミルトン(フェラーリ)
6位 アイザック ハジャー(レッドブル)
7位 ランド ノリス(マクラーレン)ピエール ガスリー(アルピーヌ)
8位 シャルル ルクレール(フェラーリ)
9位 リアム ローソン(レーシングブルズ)
10位 アービッド リンドブラッド(レーシングブルズ)
ドライバーズランキング
1位 アントネッリ 171ポイント
2位 ラッセル 131ポイント
3位 ハミルトン 125ポイント
4位 ピアストリ 80ポイント
5位 ノリス 79ポイント
コンストラクターズランキング
1位 メルセデス 302ポイント
2位 フェラーリ 204ポイント
3位 マクラーレン 159ポイント
4位 レッドブル 115ポイント
5位 アルピーヌ 57ポイント
Text:Bianca Garloff

