フェラーリ、マーケティング責任者を刷新 この人事異動はEVフェラーリのルーチェの発表直後に行われた 新たな責任者はBMWから招聘
2026年6月26日
フェラーリがBMWから新たなマーケティング責任者を招聘。この人事は、フェラーリの電気自動車「ルーチェ」の発表直後に行われた。
フェラーリはマーケティング部門の再編を進めている。イタリアのスポーツカーメーカーであるフェラーリは、長年マーケティング責任者を務めてきたエンリコ ガリエラ氏(Enrico Galliera)と袂を分かつ。後任は、ライバルであるドイツのBMWからマッシミリアーノ ディ シルヴェストレ氏(Massimiliano Di Silvestre)が就任する。ディ シルヴェストレ氏は7月1日に新職に就任する予定だ。
ルーチェ発表後の人事異動
この人事異動は、フェラーリにとってデリケートな時期に行われた。5月末、フェラーリは初の量産型電気自動車「ルーチェ」を発表したばかりだ。5人乗りの電気SUVである「ルーチェ」は、ブランドにとって歴史的な転換点となる一方で、世界中で物議を醸している。特に、斬新なデザインと、フェラーリの伝統的な美点からの逸脱は、多くのファンから批判的な議論を巻き起こしている。

Photo: BMW Group
フェラーリは公式には、ガリエラ氏自身が今回の人事異動を主導したことを強調している。同社によれば、ガリエラ氏はフェラーリに16年間在籍した後、キャリアの「新たな章」を始めることを決意したという。ロイター通信は関係者の話として、ガリエラ氏は以前から退任を表明しており、新型電気自動車フェラーリの発表までその職にとどまっていたと報じている。
フェラーリは電気自動車という新たな課題に直面している
後任には、BMWのイタリア事業を率いていたマッシミリアーノ ディ シルヴェストレ氏が就任する。彼のリーダーシップの下、BMWはイタリアの高級車メーカーの中で市場リーダーとなった。フェラーリは、この変革期におけるブランドコミュニケーションを担う経験豊富な業界エキスパートに期待を寄せている。

Photo: Ferrari N.V.
フェラーリにとって、これは単なる人事異動以上の意味を持つ。イタリアのフェラーリは、長年の顧客基盤を失うことなく、象徴的なスポーツカーブランドを電気自動車時代へと導くという難題に直面している。したがって、初の完全電気自動車フェラーリの成功は、ブランドが新たな方向性を、いかに説得力をもって伝えられるかにかかっていると言えるだろう。フェラーリおよびシルヴェストレ氏にとって、非常に大きなチャレンジ(壁)となる。
Text: Sebastian Friemel

