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【これまた魔改造?】7気筒・700馬力のGRカムリ誕生! トヨタGRが富士24時間で披露した狂気のワンオフ

2026年6月26日

カムリに2基のエンジンを搭載したらどうなるのか。トヨタ ガズーレーシングは富士24時間レースで、その答えを示した。GRヤリス由来の3気筒ターボと新開発2.0リッター4気筒ターボを組み合わせ、システム総出力は約700馬力。世界に1台しか存在しない“7気筒カムリ”は、まさにトヨタGRの技術力と遊び心を体現した一台だった。

これまでにも実に奇抜なエンジンコンセプトは数多く存在してきた。単気筒から18気筒まで、ほとんどあらゆる構成が登場したように思える。だが、ひとつだけ欠けているものがある。現在、市販車に7気筒エンジンを搭載したモデルは存在しないのだ。もっとも、航空機の世界では7気筒の星形エンジンが長年にわたり広く用いられてきた。

しかし今回、トヨタは富士24時間レース(スーパー耐久)の場で2台の衝撃的なカムリを披露した。そのうちの1台が“7気筒エンジン”を採用している。

GRヤリスでは280馬力、GRカローラでは305馬力を発生する1.6リッター直列3気筒ターボエンジン。

GRヤリス由来の3気筒エンジンを搭載

大型スプリッター、巨大なエアインテークを備えた新設計フロントバンパーの追加フリック、XXLサイズのリアウイング、さらにLiberty Walk風のワイドボディキット。その外観だけでも、これが普通のカムリではないことは一目瞭然だ。しかし、この過激なルックスでさえ、ホワイトのボディの下に隠されたメカニズムに比べれば序の口である。

トヨタ ガズーレーシングは、9代目カムリ(ドイツ未導入)の標準ハイブリッド用4気筒エンジンを取り外し、GRヤリスおよびGRカローラ(こちらもドイツ未発売)に搭載される1.6リッター直列3気筒ターボエンジン「G16E-GTS」へ換装した。

このエンジンは300馬力を発生し、前輪を駆動する。この時点ですでに、純正ラインアップのどのカムリよりも高性能なモデルとなる。しかし、ガズーレーシングの挑戦はここで終わらなかった。

通常なら後席がある場所に、GRカムリは2基目のエンジンを搭載。新開発の2.0リッター直列4気筒ターボは約400馬力を発生する。

新開発の4気筒ターボエンジンも追加

次のステップとして、後席を完全に撤去し、そこへ2基目のエンジンを搭載した。それが新開発の2.0リッター直列4気筒ターボ「G20E」である。

このエンジンは、これまでたびたび登場が噂されてきた新型MR2をはじめ、今後登場予定の日本製スポーツモデルにも採用される予定だという。最高出力は約400馬力とされ、そのパワーは直接リアホイールへ伝達される。

つまり、このカムリは合計約700馬力を発生するだけでなく、前後それぞれのエンジンによって四輪を駆動する、実質的なAWDモデルでもあるのだ。

GRカムリは完全なワンオフモデル

残念ながら、この「バイモーター・カムリ」が市販化される可能性はない。あくまでワンオフモデルとして製作された特別なショーカーであり、量産化は予定されていない。とはいえ、この新開発4気筒ターボエンジンを体験したいのであれば、今後登場するとみられる新型MR2を待つ必要がありそうだ。

なお、富士24時間レースで披露されたもう1台のカムリも負けず劣らず衝撃的だった。少なくとも見た目に関してはそうである。

トヨタ ガズーレーシングは、いわば「暴走族ドラッグスター」とも呼べるカスタムカーを製作。車内にはシャンデリアが吊り下げられ、シフトノブはバーボングラス仕様。さらに大量のファー素材があしらわれるなど、徹底して型破りな一台に仕上げられていた。

YouTube動画:https://youtu.be/kdodWznABdw

Text: Jan Götze
Photo: Youtube/Nikolai Aksenov