OZとともにラリーを戦うチャレンジャーたち〜兼松由奈さん
2026年7月1日
OZホイールを装着したマシンで全日本ラリー選手権に挑む女性ドライバーにフォーカスする連載「OZとともにラリーを戦うチャレンジャーたち」。
今回は、自ら率いる「TEAM KANEMATSU」で戦いながら情報発信にも力を入れる兼松由奈(かねまつ ゆうな)さんにお話を伺いました。ラリーへの思いから、OZホイールへの信頼、そして今後の目標まで語っていただきました。
愛車が導いたモータースポーツへの道
岐阜県出身の兼松由奈さんは、学生時代に兄から譲り受けた「ホンダ インテグラ(DC2)」をきっかけにモータースポーツの世界へ足を踏み入れました。2018年にラリーデビューを果たすと、中部近畿ラリー選手権や全日本ラリー選手権で着実に実績を積み重ね、2023年には自身が監督を務めるTEAM KANEMATSUを立ち上げます。
2025年には「GRヤリスDAT」で全日本ラリー選手権JN2クラス「MORIZO Challenge Cup」女性クラスのシリーズチャンピオンを獲得し、2026年も連覇を目指して参戦中です。趣味は“ゴスロリファッション”と愛車BRZでのタイムアタックという、多彩な顔を持っています。
一歩踏み出した先で出会ったラリーの世界
もともとクルマ好きで、ジムカーナやサーキット走行を楽しんでいたという兼松さん。しかし、ラリーに対しては興味を抱きつつも、「始めるにはハードルが高い競技」という印象を持っていたそうです。
そんな状況を変えたのが、女性ドライバーを募集するチームの存在でした。「女性ドライバーを探しているチームがあることを知り、オーディションを受けたことがきっかけでラリーデビューしました」と振り返ります。
思い切って飛び込んだ挑戦が、その後の競技人生を大きく切り開くことになりました。
自らチームを率い、競技と発信の両輪で挑戦
現在はTEAM KANEMATSUの一員として、GRヤリスDATを駆り、コドライバーの山下秀選手とともに2026年のMORIZO Challenge Cupを戦っています。

競技活動だけでなく、SNSやYouTubeでラリーの裏側やプライベーターならではの苦労、楽しさを積極的に発信している点も特徴です。「ラリーの認知拡大にも取り組んでいます」と語る言葉からは、競技人口の裾野を広げたいという強い思いが伝わってきます。
仲間と築く信頼が、ラリー最大の魅力
兼松さんが考えるラリーの魅力は、身近なクルマが驚くほどのスピードで林道を駆け抜ける迫力です。「普段よく見かけるようなクルマが、いつもの道を、見たことのない速さで走っていく迫力」が観客を魅了すると話します。
一方で、ラリーはドライバーだけの競技ではありません。コドライバーやメカニック、サービススタッフなど、多くの人が力を合わせて一台のマシンを支えています。

「チームの連携や信頼関係がとても重要で、そこが難しさでもあるし面白い部分だと感じています」という言葉どおり、林道ではスタート後の状況を把握できるのは車内の二人だけ。限られた情報の中で判断し、仲間を信じて戦うことが、この競技ならではの醍醐味なのでしょう。
厳しいラリーだからこそ実感するOZホイールの安心感
OZホイールについて尋ねると、兼松さんはまずブランドへの憧れを口にします。「世界のラリーシーンで長年使用されてきた伝統あるブランド」であり、「私自身も憧れのホイールブランドの一つでした!」と笑顔で話します。
もちろん魅力はデザインだけではありません。実戦で使用してきた経験から、「高い剛性と信頼性があり、ラリーの厳しい環境でも安心して攻めることができます」と評価しています。

とくに印象的なのが、「荒れた路面やギャップ、側溝にタイヤを落とすなどしたときでもホイールのトラブルを経験したことがなく、競技に集中できる安心感があります」というコメントです。激しい入力が繰り返されるラリーでは、ホイールへの信頼がドライバーの精神的な余裕にもつながります。

「見た目のかっこよさと競技性能を高いレベルで両立していることが、OZホイールの大きなアドバンテージ」と語るように、スタイリングと実力を兼ね備えた存在であることを実感している様子でした。
連覇、そしてその先へ広がる夢
今シーズンの最大の目標は、「2026年シーズンでMORIZO Challenge Cup女性クラス連覇を目指しています」という力強い宣言に集約されています。さらに、「総合順位でも上位を争えるドライバーになれるよう、一戦一戦成長していきたい」と競技者としての高みも見据えています。加えて、「SNSやYouTubeを通じてラリーの魅力を発信し、より多くの方にモータースポーツを知っていただけるよう活動を続けていきます」と話す兼松さん。その挑戦はコース上だけにとどまりません。

OZホイールへの厚い信頼を胸に、競技と情報発信の両面からラリーの魅力を広める姿は、多くのファンに新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれそうです。
Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)

