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カーラッピングのその先へ。塗装を守る“もうひとつの選択肢”─次世代プロテクションフィルム「Fenix Scratch Guard」

2026年6月30日

高級車やスーパーカーの世界では、飛び石や洗車傷、紫外線から塗装そのものを守るペイントプロテクションフィルム(PPF)が急速に存在感を高めている。一方で、個性を演出するカーラッピングも依然として高い人気を誇り、多くのオーナーが「見せるカスタム」を楽しんできた。だが今、その価値観に変化が生まれている。

今回紹介するのは、京都のカーラッピング&プロテクション専門店、フォーサイドが手掛けたランボルギーニ ウルスへの施工事例だが、注目すべきは、既存のラッピングフィルムを剥がしたうえで、スプレー施工型ペイントプロテクションフィルム「Fenix Scratch Guard」を施工した点だ。

Fenix施工前。ラッピングフィルムが貼られたウルスには所々フィルムの“浮き”やシミが見られた。表面はざらざらしていた。

近年、愛車のボディを保護しながら個性を演出する手法として、「カーラッピング」と「ペイントプロテクションフィルム(PPF)」が急速に一般化した。特に高級輸入車やスーパーカーの世界では、新車購入時に施工することが当たり前になりつつある。

しかし、その一方でユーザーのニーズは確実に変化している。

“色を変える”から、“美しさを維持する”へ─。ラッピングとPPF、それぞれの役割と進化、そして新世代プロテクションとして注目されるFenix Scratch Guardの実力に迫る。

「色を変えたい」のか。それとも「塗装面を守りたい」のか。

この二つは似ているようで、実は目的が大きく異なる。そして、その境界線を再定義する存在として注目されているのが、スプレー施工型ペイントプロテクションフィルム「Fenix Scratch Guard」だ。

そこには、従来の“見た目重視”から、“美しさを長期維持する”という価値観へのシフトが見えてくる。

ラッピングフィルムが築いたカスタム文化

カーラッピングがここまで広く浸透した理由は明快だ。塗装せずに色を変えられる。しかも、剥がせば元に戻せる。これは自動車文化において革命的だった。

Fenix施工前。一般的にラッピングフィルムは3年もすると“浮き”やハガレが目立ってくる。

特に近年は、純正色には存在しないマットカラーやサテンカラー、クローム調、カーボン調など多彩な質感表現が可能となり、“走るファッション”としてラッピングを楽しむユーザーが増加。輸入車オーナーを中心に市場は急拡大した。

ラッピングの最大の魅力は、「可逆性」にある。つまり、飽きたら剥がせる。売却時に原状復帰できる。これはリセール価値を重視する現代の高級車ユーザーにとって大きなメリットだ。

しかし、ラッピングには弱点もある。

まず、飛び石や深い擦り傷に対する保護能力は限定的であること。そして複雑な形状では継ぎ目やエッジが生まれやすく、長期間使用すると端部の浮きや汚れ、劣化が目立つケースも少なくない。

Fenix施工前。単純に色を変えたいならラッピングフィルムで十分。

特にSUVやスーパーカーのようにエアロ形状が複雑な車両では、施工精度によって仕上がりが大きく左右される。また、ラッピングフィルムは基本的に「意匠変更」が主目的であり、“塗装保護”は副次的な役割に留まる。

つまり、「守る」ことに特化した素材ではないのだ。

PPFは“守るため”に進化してきた

これに対し、ペイントプロテクションフィルム(PPF)は、そもそもの成り立ちが異なる。

PPFは飛び石や擦り傷、紫外線などから塗装を守るために開発された。モータースポーツや軍用用途をルーツに持ち、現在ではスーパーカーや高級SUVにおいて不可欠な存在となっている。

透明フィルムを貼ることで純正塗装を保護し、新車時の状態を長期間維持する。特にフロント周りやサイドシルなど、飛び石ダメージを受けやすい箇所への施工は定番化している。

さらに近年のPPFは進化が著しい。セルフヒーリング性能により、小傷が熱で自己修復する機能を備える製品も一般化。加えて高い撥水性や防汚性も備え、“保護+美観維持”という新しい価値を提供している。

Fenix施工後。極めてクオリティの高いカスタムが可能だ。

しかし、従来型PPFにも課題は存在する。最大の問題は、“貼る”という施工方法に由来する制約だ。

複雑な立体形状ではフィルムに無理が生じるため、どうしても継ぎ目やカットラインが発生する。さらにエッジ部分には汚れが溜まりやすく、時間経過とともに黒ずみや剥がれの原因になることもある。

つまり、ラッピング同様、「貼る」ことそのものが限界点になっていたのである。

“貼らないPPF”という発想

そこで登場したのがFenix Scratch Guardだ。

Fenix Scratch Guard最大の特徴は、“スプレー施工型”であること。

一般的なPPFがシート状フィルムを貼り込むのに対し、Fenixは特殊なスクラッチガードクリアを塗装のように吹き付けることで、150〜200μm以上の保護層を形成する。

つまり、「貼る」のではなく、「形成する」。

この発想の転換が非常に大きい。

貼るフィルムでは難しい形状にもFenixは対応できる。

施工時は通常の塗装工程に近く、バンパーやグリル、センサー類などを分解しながら作業を行うため、継ぎ目のないシームレスな施工が可能になる。

従来PPFが苦手としてきた、

複雑なエアロ形状
深いダクト
エンブレム周辺
曲面の強いパネル
ホイールやカーボンパーツ

こうした部分にも均一な施工ができる点は大きなアドバンテージだ。

さらに特徴的なのが、“研磨可能”であること。通常の貼るPPFは、経年で曇りや洗車傷が入ると復元が難しい。しかしFenixはポリッシャーによる磨き作業が可能で、小傷除去や艶復元が行える。これは、ボディコーティングとPPFの中間、あるいはその融合とも言える新しい存在だ。

フォーサイドが手掛けたランボルギーニ ウルス

今回の施工を担当したのは京都のフォーサイド。ラッピングやプロテクション施工を数多く手掛ける専門ショップであり、Fenix Scratch Guard施工店でもある。

作業性を高め、確実に施工できるようパーツを外していく。

施工車両はランボルギーニ ウルス。しかも、この車両はもともとカーラッピングが施されていた個体だった。

ラッピングフィルムが経年劣化によって剥がれている部分が見られた。

ここが今回の取材テーマとして非常に興味深い。通常、ラッピングは「色替え」が目的である。しかし一定期間が経過すると、オーナーの価値観は変化する。

ラッピングフィルムを剥離する。
ラッピングフィルムは表面についたシミなどの汚れは除去することはできない。

「派手さ」よりも、「美しい状態を長く維持したい」。特にウルスのような高額車両では、その傾向が顕著だ。

今回の事例では、既存ラッピングを丁寧に剥離。その後、ボディ塗装面のコンディションを整えた上でFenix Scratch Guardを施工している。

ベースコートを吹き付ける。
トップ層に「マットタイプ」のハードコート層を施工する。マット塗装用のガラスコーティングを施工すればさらに強力なボディ表面をつくることが可能。

つまり、“魅せるためのフィルム”から、“守るためのフィルム”への移行だ。この流れは今後、高級車市場で確実に増えていく可能性がある。

ラッピングとPPFは「対立」ではない

興味深いのは、ラッピングとPPFが決して対立関係ではないという点だ。むしろ役割が異なる。

ラッピングはデザイン変更。
PPFは保護。

そしてFenix Scratch Guardは、その中間領域に踏み込んでいる。Fenixにはクリアタイプだけでなく、マットタイプも存在する。つまり、保護性能を持ちながら質感変更も可能なのだ。

Fenix Scratch Guardによって“守るカスタム”という新たな価値観を体現したランボルギーニ ウルス。

これは従来ラッピングが担ってきた“質感演出”の領域にも踏み込むことを意味する。もちろん、施工後でも剥離が可能なので事故修理や売却時にも対応できる。

つまり、

デザイン性
保護性能
リバーシブル性
メンテナンス性

これらを高次元で融合しているのがFenix Scratch Guardというわけだ。

なぜ今、Fenix Scratch Guardなのか

高級車市場では現在、「資産価値維持」が大きなテーマになっている。単なる趣味車ではなく、将来的な査定価格まで含めてクルマを所有する時代だ。

その中で、

飛び石傷
洗車傷
紫外線劣化
シミ
マット塗装の維持

こうした課題に対する関心は急激に高まっている。特に近年の純正マット塗装車は補修難易度が高く、再塗装による色ブレも起こりやすい。Fenix Scratch Guardはマット塗装への施工にも対応しており、質感を維持したまま保護できる点も大きな武器だ。

そして何より、“貼ってある感”が少ない。これは実車を見るとよく分かる。

塗装面を守り、カラーチェンジも楽しめるのはFenix Scratch Guardならでは。

継ぎ目がなく、エッジも見えにくい。まるで塗装そのものが厚く、美しくなったような仕上がりになる。従来PPFに違和感を感じていたユーザーほど、この質感の差に驚くはずだ。

「保護」は新しいカスタム文化になる

かつてカスタムは、「速くする」「派手にする」が中心だった。しかし現代では、「美しく維持する」ことも重要な価値になっている。その意味で、Fenix Scratch Guardは単なるPPFではない。

“愛車を長く美しく所有するための思想”そのものだ。

塗装タイプ故にFenix Scratch Guardが施工されていることを見た目で判別することはほぼ不可能だ。

京都のフォーサイドが施工したウルスは、その象徴的な一台と言えるだろう。ラッピングを楽しみ、その次のステージとして保護へ向かう。その流れは今後、スーパーカーだけでなくプレミアムSUVやスポーツカー全体へ広がっていく可能性が高い。

「色を変える時代」から、「美しさを維持する時代」へ。

Fenix Scratch Guardは、その転換点に立っている。

Fenixペイントプロテクションフィルム認定施工プロショップ
FOURSIDE株式会社
京都府京都市北区上賀茂御薗口町57番地3
075-746-7665
https://www.4-side.com/

fenix日本全国施工のお問い合わせ先
認定施工プロショップ:http://www.fenix-sg.jp/proshop

Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:FOURSIDE