「見た目の19インチ、走りの18インチ」RAYSが語った“タイプRに本当に必要なホイール”とは
2026年5月16日
5月9日にMobility Resort Motegiで開催された「Honda All Type R World Meeting 2026」には、多くのアフターパーツメーカーが出展した。その中でも常に高い注目を集めていたのが、日本を代表するホイールメーカー、RAYSのブースだ。
会場にはVOLK RACINGを中心に、タイプRにマッチするホイールを展示、多くの人が足を止めていた。特に現行FL5シビック タイプR向けサイズへの関心は高く、開発担当者のもとには、サイズ選びやタイヤとの組み合わせについて熱心に質問するユーザーの姿が絶えなかった。
そんな中で印象的だったのが、RAYS開発担当者のこんな言葉だ。
「ファッションとして見せたいなら19インチ。だけど、タイプRのように“走り”を意識したクルマなら、やっぱり18インチなんです」
このコメントは、多くのタイプRオーナーが抱える“見た目”と“性能”のバランスというテーマを端的に表していた。

近年のスポーツモデルでは、大径ホイール化が進んでいる。現行FL5型シビック タイプRも純正で19インチを採用し、その迫力あるスタイリングは大きな魅力だ。一方で、サーキット走行やワインディングを重視するユーザーの間では、18インチ化は定番チューニングのひとつとなっている。
理由は明快だ。タイヤの選択肢が増えることに加え、ホイール重量やタイヤ外径、乗り心地、さらには限界域でのコントロール性にまで影響するからだ。特にタイプRのような高剛性FFスポーツでは、足まわりのセッティング変化がダイレクトに走りへ現れる。

RAYSが提案する18インチ仕様は、単なる“インチダウン”ではない。軽量化による運動性能向上、タイヤ性能を引き出す適正サイズ、そしてサーキットでの実戦性能まで含めた“走るための選択”として存在しているのだ。

実際、ブースに展示されていたVOLK RACING CE28N-plusやTE37 SAGA S-plusには、多くのユーザーが注目。鍛造ならではの軽さと高剛性を両立したホイールは、タイプRオーナーにとって憧れの存在でもある。
興味深かったのは、RAYS側が単純に「大径=正義」としていなかった点だ。
むしろ、「どう使うか」によって最適解を変えている。街乗りメインでスタイルを重視するなら19インチ。スポーツ走行を重視するなら18インチ。その考え方には、長年モータースポーツを支えてきたメーカーらしい説得力があった。

そして、この価値観はタイプRというクルマそのものにも通じる。ただスペックを競うのではなく、“走らせて気持ちいいか”。Hondaが長年追求してきたその思想と、RAYSのホイール開発 philosophy は非常に近い位置にあるように感じられた。
「Honda All Type R World Meeting 2026」の会場には、実にさまざまなスタイルのタイプRが並んでいた。純正然とした車両もあれば、徹底的にサーキット仕様へ仕上げられたマシンもある。しかし、その足元には高い確率でRAYSのホイールが装着されていた。
タイプRを愛するオーナーたちにとって、“どんなホイールを選ぶか”は単なるドレスアップではない。クルマとの向き合い方そのものなのだ。
そしてRAYSは、その問いに対して明確な答えを持っていた。
「見た目なら19インチ。走りなら18インチ」
シンプルだが、その言葉には長年サーキットで培われた経験と哲学が凝縮されていた。
Text&Photo:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)

