ランボルギーニ フェノメノ ロードスター初公開 生産台数わずか15台&ルーフのないランボルギーニ その価格は?アメージング!!!
2026年5月13日
クーペの発表から1年も経たないうちに、アウトモビリ ランボルギーニ(Automobili Lamborghini)は「フェノメノ ロードスター(Fenomeno Roadster)」を公開した。同社史上もっともパワフルなオープントップモデルであり、生産台数はわずか15台。価格は?驚異的だ!
エクスクルーシブ、高価、そして強力―それはすべてのランボルギーニに当てはまる属性だ。しかし、サンターガタ ボロニェーゼですら、あらゆるものを霞ませるほど特別で高価なモデルが存在する。いわゆるFew-Offモデルファミリーの最新メンバーが、この壮観な「ランボルギーニ フェノメノ ロードスター(Lamborghini Fenomeno Roadster)」である。
フェノメノが“普通の”ランボルギーニ(そんなものが存在するとして)と何が違うのかを理解するために、2007年まで少し時間を遡ろう。すべては、戦闘機を思わせるデザインを持つ限定生産モデル「レヴェントン」から始まった。ベースは「ムルシエラゴ」だ。2年後、20台のクーペに続き、極めて高い需要を受けて15台のロードスターが製造された。これがFew-Offラインの礎となったのである。その後、「ヴェネーノ」(2012年)、「チェンテナリオ」(2016年)、「シアン」(2019年)が続き、いずれも「アヴェンタドール」プラットフォームをベースとしていた。
ランボルギーニ フェノメノ:29台のクーペ、15台のロードスター
2025年8月、ランボルギーニは「レヴエルト」をベースにした初の限定生産モデル、「フェノメノ」を公開した。税抜300万ユーロ(約5億5,500万円)というベース価格にもかかわらず、29台はデビュー前にすべて完売していた。ほとんどの顧客は実車を見ることなく契約書にサインしていたのである。一般消費者には考えられない話だが、ハイパーカーの世界では珍しいことではない。

当初、ロードスターは計画されていなかった。しかし、高い需要を受け、ランボルギーニは15台のオープントップ版フェノメノを追加生産することを決定した。

だが、クーペからわずか数か月後に「フェノメノ ロードスター」が発表されたことは異例だ。先代モデルでは、常に数年の間隔が空いていた。さらに、フェノメノ ロードスターは当初まったく計画されていなかったと、ランボルギーニのチーフデザイナー、ミィティア ボルケルト(Mitja Borkert)は語る。だが多くのリクエストにより、追加で15台のフェノメノ ロードスターが製造されることになった。
ロードスターの価格は595万ユーロ(約11億円)だ
さらに注目すべきなのは、このロードスターがアメリカ市場では販売されない点である。アメリカはランボルギーニにとって最大の市場だ。その理由は、オープントップ版のために新たなシャシーが設計されたことにある。たとえ15台限定であっても、このシャシーをアメリカ市場向けにホモロゲーション取得するには、さらに莫大なコストが必要になるからだ。
それでも、595万ユーロ(約11億円)のベース価格を持つフェノメノ ロードスターは、クーペよりも大幅に高価である。もっとも、クーペであれロードスターであれ、このクルマの価格を気にするような人には、恐らく購入できないだろう。
話をシャシーに戻そう。モノコックはクーペと共通だが、フロントクラッシュボックスとリアサブフレームは変更されている。その理由の一つは、現時点で「レヴエルト」にロードスター仕様が存在しないためだ。これは先代モデルとは異なる状況である。「レヴェントン」や「チェンテナリオ」のオープンモデルが登場した時には、それぞれ「ムルシエラゴ ロードスター」や「アヴェンタドール ロードスター」がすでに存在していた。
細部へのこだわり:ロードスターではクーペに対してホイールデザインが刷新され、1本あたり3kgの軽量化を実現した。チーフデザイナーのミィティア ボルケルトはこのデザインを「スピーディ・ヘキサゴン」と呼んでいる。

フロントクラッシュボックスには、新開発の鍛造コンポジット素材が採用されている。これにより、さらなる高剛性化と軽量化が実現された。その結果、フェノメノ ロードスターはクーペに近いねじり剛性を維持しながら、重量増加はわずか約10kgに抑えられている。
しかもルーフは存在しない。つまりフェノメノ ロードスターは、究極の晴天専用車というわけだ。もっとも、その15台が実際に走行されるのであれば、の話だが。
フェノメノ ロードスターは現時点ではまだコンセプト段階にある。生産開始は2027年12月で、最初の顧客への納車は2028年4月からを予定している。

納車まではおそらく2年近く待つことになるだろう。これが、スタジオ車両がまだ走行不可能なモデルである理由でもある。残念ながら今回の試乗も叶わなかったため、デザインに焦点を当てることにする。
ワイド、ロー、そしてアグレッシブ
そして、それは壮観だ。フェノメノ ロードスターは、まさにランボルギーニそのもの。極端にワイドで、超低く、攻撃的なスタイルを持つ。もちろん、ほとんどすべてのランボルギーニが低く、ワイドで、アグレッシブなのは事実だ。
要するにフェノメノは、「普通のランボルギーニ」ではダメなのだ。一目で“価格も存在感も別格”だと分かる必要がある。

「クルマは高価に見えなければならない」と、ミィティア ボルケルトは要約する。つまりどういう意味か?簡単に言えば、ランボルギーニのFew-Offモデルは他のどんなクルマとも異なって見えながら、一目でランボルギーニと認識できなければならない、ということだ。
クルマは高価に見えなければならない
もっとも分かりやすい例が「ヴェネーノ」だ。クーペ3台、ロードスター9台の計12台しか存在せず、デビューから14年経った今でも“車輪付きUFO”のように見える。現在、そのうちのクーペ1台が1450万ユーロ(約26億8,250万円)相当で売りに出されている。確かにヴェネーノは非常に高価に見える。

フェノメノ ロードスター専用として、ランボルギーニはフロントウインドウフレームにカーボンファイバー製スポイラーリップを開発した。独特な形状を持つ(しかも格納式の!)サイドウインドウと組み合わせることで、ドライバーと助手席乗員の頭上を気流が流れ、後方に配置されたシュノーケルへと導かれる仕組みだ。
歴代でもっともパワフルなオープントップランボルギーニ
835hpを発生する6.5リッター自然吸気V12エンジンには、十分なフレッシュエアが必要となる。それを3基の電気モーターがサポートし、システム総合出力は1080hpに達する。これにより、フェノメノ ロードスターは史上もっとも強力なオープントップ・ランボルギーニとなった。
特徴的なポイント:サイドウインドウは「ヴェネーノ ロードスター」に似た非常に独特な形状を持つ。

ミウラ ロードスターに着想
会話の最後に、ボルケルトは「ブルー ケフェウス(Blu Cepheus)」に「ロッソ マーズ(Rosso Mars)」のアクセントを組み合わせたカラーリングが偶然ではないことを明かした。そこには二重の意味がある。ひとつは、青と赤がボローニャのカラーであること。もうひとつは、「ミウラ ロードスター」(1968年のワンオフモデル)がライトブルーに塗装され、赤いカーペットを備えていたことだ。

最初のオープンV12ランボルギーニから60年後となる2028年4月、15人の顧客がフェノメノ ロードスターを楽しむことになる。
結論:
こんな姿を許されるのは、ランボルギーニだけだ! フェノメノ ロードスターは絶対的なドリームカーであり、「レヴェントン」、「ヴェネーノ」、「チェンテナリオ」、そして「シアン」へと続く系譜に自然に加わる存在だ。サンタアガタ・ボロネーゼ史上もっともパワフルなオープントップモデルであることさえ、その圧倒的なスタイリングを前にすると、もはや副次的な要素に思えてくる。




Text: Jan Götze
Photo: Automobili Lamborghini

