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【クラッシュ!】中国で起きた危険な失敗 夜中、高速道路を走行中に突然ライトが消えた 何気ない音声コマンドが突然ヘッドライトを消してしまった・・・

2026年4月20日

運転中の失敗:中国で危険なトラブルが発生した。一見無害な音声コマンドによって、走行中の車のヘッドライトが突然消灯。しかも夜間、高速道路上での出来事だ。幸いにも負傷者は出なかった。

「何気ない音声操作」を行った瞬間、真っ暗な高速道路を走ることになる—そんな事態が中国で実際に起きた。走行中、車内が明るすぎると感じたドライバーは、「すべての読書灯をオフにして」と音声で指示。しかしデジタルアシスタントは致命的な誤作動を起こし、車内灯だけでなく車両のすべてのライト—つまりヘッドライトまで消してしまった。その数秒後、車はガードレールに衝突した。

高速道路でのLynk & Co「Z20」の事故

この事故は2月25日の早朝に発生したとされ、中国メディアの報道を引用した業界ポータル「Autohaus Vogel」が伝えている。運転していたのは中国南部・広西チワン族自治区出身のドライバーで、車両は中国ブランドLynk & Coの電動SUV「Z20」だった。事故の翌日にはメーカーが対応を発表。Lynk & Coの副販売マネージャーである穆軍(ムー ジュン)は、セキュリティ上の問題を修正するOTA(オーバージエア)アップデートをすでに配信したと明かした。これにより、ヘッドライトは手動操作でのみオフにできるようになり、音声コマンドでは操作できなくなった。

ドイツの車両にも影響はあるのか?

AUTO BILDの問い合わせに対し、メーカーは次のように回答している。「中国で発生したLynk & Co Z20の事故について、遺憾に思います。安全性は当社にとって最優先事項です。すでに配信済みのソフトウェアアップデートにより、中国仕様の「Z20」における問題は完全に解決されています。」さらに、「中国で確認された問題は、欧州仕様のLynk & Co「Z20」には影響しません。これらの車両では、走行中に音声コマンドでヘッドライトのオン/オフを切り替えること自体が不可能です」と説明した。

このドライブレコーダー映像は、ライトが消える直前の夜間の高速走行を捉えている。
突然ヘッドライトが消灯し、道路は完全な暗闇に。中央に見える小さな光は対向車のもの。

音声アシスタントの安全性を巡る議論

今回の事故では他の道路利用者の巻き込みはなく、ドライバーにもけがはなかった。ドライバーは暗闇の中で再び音声コマンドによりライトを点灯しようと試みたが、システムは「この機能は利用できません」と応答し、操作は失敗したという。この出来事は中国国内で大きな議論を呼び、自動車の安全性に関する問題提起へと発展している。

中国政府は最近、事故時に自動でロックが解除しないケースが多発していたことを理由に、格納式ドアハンドルを備えた新型車の販売を禁止した。またタッチスクリーン操作についても見直しが進められており、2027年7月以降はウインカーやパワーウインドウなどの重要機能に物理ボタンの装備が義務付けられる予定だ。今回の件を受け、音声操作では扱えない機能に関する規制も導入される可能性が高く、かつ早急に求められている。

結論:
ドイツの自動車業界はしばしば、新型車開発において「中国スピード」に追いつけていないと批判される。しかし今回のような事例は、中国の新興メーカーが安全機能の扱いにおいて重要な経験を欠いている可能性を示している。政府の安全規制が不十分であるか、あるいは市場投入前のテストが不十分であることが、こうした問題の背景にあると言える。

Text: Raphael Schuderer
Photo: Privat