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【ライバル対決】「ホンダ HR-V vs トヨタ C-HR」この2台のハイブリッドSUVは燃料をあまり消費しない

2026年4月10日

ホンダ HR-V e:HEV、トヨタ C-HR 1.8 VVT-iハイブリッド:サイズや価格が近いにもかかわらず、ホンダ HR-Vとトヨタ C-HRはフルハイブリッドのコンセプトをまったく異なる方法で実現している―AUTO BILDがこの2台のSUVを比較する。

ほんの数年前まで、SUVといえば燃費の悪さの代名詞だった。しかし2025年初頭に軽いフェイスリフトを受けたホンダ HR-Vにも、2024年に登場した第2世代トヨタ C-HRにも、それは当てはまらない。

両車ともフルハイブリッド専用モデルで、シンプルなガソリン仕様は存在しない(ホンダはもはや設定なし)。そのため価格は高くなる。明らかにEUのCO₂規制が背景にあり、高価な燃費改善技術の導入を促すことで、欧州の車両ラインナップの「キューバ化」を進めている。

どちらも決してお買い得ではない

2017年には、ガソリンエンジンを搭載したホンダ HR-Vが25,900ユーロ(約479万円)で販売されていた。今回の比較に登場する赤いテスト車は37,000ユーロ(約684万円)だ。これを見ると、長年のオーナーが愛車を何度も車検に通して乗り続けようと考えるのも無理はない。本来は触れたくなかった話題ではあるが。

ハイブリッドは高価だ:テスト車のホンダ HR-Vは37,000ユーロ(約684万円)、トヨタ C-HRは38,490ユーロ(約712万円)となる。

メキシコで生産され2021年に登場した第3世代HR-Vは、最近マイナーフェイスリフトを受けたが、その内容は主に装備グレードの見直しと遮音性の向上にとどまる。ボンネットの下を見ると、下地処理のみの部分があるなどコスト削減の跡も見られるが、入念に絶縁された配線は、耐久性と信頼性の高さを感じさせる。テスト車で38,490ユーロ(約712万円)とさらに高価なトヨタも同様に安心感がある。

控えめなデザインはHR-Vに親しみやすく飾らない印象を与え、その全幅が1.81mもあることを感じさせない。シンプルなデザインの利点として、前後の視界は良好だが、太いCピラーのため後方斜め視界は制限される。一方、トルコ生産のトヨタは、そのスタイリングの影響で後方視界がさらに制限される。

ホンダはエルゴノミクスに弱点

ホンダ HR-Vのフロントシートは小ぶりで、上級のAdvanceグレードでもランバーサポートがなく、肩周りのサポートも乏しい。さらにステアリングのテレスコピック調整幅も不足しており、長距離ドライブ向きとは言い難い。一方で着座位置自体は快適で、前席は床から約26cm、後席は約30cmと高めに設定されている。

フロントシートとテレスコピック量の不足したステアリングが、HR-Vの長距離適性を損なっている。

後席の居住性はホンダが優れている。ドア開口部が大きく乗降性が良好で、4.36mの車体からは想像できないほどのレッグルームとヘッドルームを確保する。ただしラゲッジスペース(最大1289L)はやや奥行きが短い。

トヨタは前席の位置がさらに高く、シートもやや大きくドライバーにはランバーサポートが備わる。しかし後席はルーフラインの強い傾斜によりヘッドルームが制限され、全体的に窮屈だ。ラゲッジスペース(最大1155L)はリア形状の影響で小さく、17cmの高い荷室フロアやシート格納時の段差もあって使い勝手はやや劣る。両車とも金属製の固定式タイダウンフックを備えている点は評価できる。

HR-Vの後席は高い柔軟性を備えている

ホンダの後席ベンチには、古くからあるが依然として優れた機構が採用されている。座面を一度沈み込ませてからフラットに倒すことで完全なフラットフロアを作り出すことができる。さらに座面を跳ね上げて固定すれば、自転車など背の高い荷物を横向きに積むことも可能だ。

ホンダ HR-Vの後部は大きな荷物にも対応:座面を跳ね上げて固定するだけでOK。シンプルで巧妙だ。

ホンダは物理スイッチ中心の伝統的なインターフェースを採用し、メニュー操作に煩わされることがない。一方で「コネクテッドカー」機能に関しては、9インチの小型ナビ画面と反応の遅い音声認識により見劣りする。トヨタは12.3インチの大型ディスプレイと実用的な音声操作を備え、エアコン操作まで可能だ。

トヨタの過敏な居眠り検知機能(「休憩しますか?」)はオフにできるが、そのためには車載メニューを深くたどる必要がある。一方、ホンダの金属製ダイヤルは明確なクリック感と触覚フィードバックを備え、高級車のような操作感をもたらす。

ホンダのハイブリッドは騒がしい

走行中、1.5リッター自然吸気エンジンと2つの電動モーターからなるパワートレインは、全体の上質な印象を損ねる。擬似的な変速感によりトヨタより親しみやすい音ではあるが、高速道路の合流などで加速すると突然大きな音を発する。120km/hから140km/hの加速でも苦しげで、150km/h以上では加速は鈍る。

決して静かではない:HR-Vのハイブリッドは特に加速時に大きな騒音を発する。

トヨタの電気式プラネタリーギアによるハイブリッドは、当初は静かだが、約145km/h付近でドローンのような不快な音が発生する。また130km/h付近から風切り音も大きくなる。一方ホンダは高速巡航時には再び静かになる。

ステアリングはトヨタがセンター付近で曖昧なのに対し、ホンダはよりリニアで自然な応答を示す。サスペンションはホンダの方が明らかにソフトで、その快適性の代償としてロールは大きく、長い起伏では車体の揺り返しが目立つ。

トヨタの足回りは硬すぎる

トヨタはストロークが短いにもかかわらずダンパーの初動抵抗が大きく、乗り味は硬めだ。路面の凹凸やマンホールの影響を強く伝え、路面の状態をそのまま室内に映し出すような感覚になる。一方で石畳では、より快適な足回りを持つホンダの内装のほうが意外にも軋み音を発する。

よりハード:トヨタはストロークが短く、路面の凹凸を乗員に強く伝える。

残念ながら、これらのハイブリッドシステムは価格を考えるとやや騒がしい。燃費性能の恩恵が大きいのは主に市街地であり、高速道路の長距離移動にはあまり向かない。ただし、この複雑な技術は長年の経験を持つメーカーによるものである点は安心材料だ。

800点中525点で2位:トヨタC-HR 1.8 VVT-iハイブリッド
さらに燃費が向上し、中速走行時の駆動音が静かになり、インフォテインメントがよりモダンになった。その表現力豊かなフォルムは、実用性を大きく損なうものだ。
AUTO BILDのテスト評価:2.5

800点満点中535点で1位:ホンダHR-V e:HEV
操作が快適、高い可変性、美しいディテール、優れたブレーキ性能、後部座席の広いスペース。防音性をさらに高める余地あり。
AUTO BILDテスト評価:2.3

結論:
両車ともSUVらしい高い着座位置と低燃費を両立している。実用性ではホンダが勝り、この比較テストの勝者となる。一方で燃費性能ではトヨタがより優れている。ハイブリッドの共通の欠点として、速くないのに騒がしく、価格も安くはない点が挙げられる。

フォトギャラリー:ホンダ HR-V e:HEV、トヨタ C-HR 1.8 VVT-iハイブリッドの比較

その実用的な形状により、HR-Vは気取らない印象を与え、その幅が1.81メートルもあることを隠している。直線的なデザインの大きな利点は、前方も後方も視界が良好であることだ。ただし、Cピラーが太いため、斜め後方は視界が良くない。
トルコで製造されたトヨタ車は、その形状のため、後方の視界がやや悪い。
HR-Vの後席ドアは、このクラスでは珍しい大きな開口部による乗り込みのしやすさ、予想以上の足元と頭上のスペースなど、非常に快適な乗り心地を楽しめる。
HR-Vのトランク(最大1,289リットル)は小さめだ。
ホンダで相変わらず素晴らしいのが、後部座席の洗練されたメカニズムだ。座席はまず下がり、その後平らに折りたたまれて、平らな荷台が形成される。あるいは、座席を持ち上げてサポートバーを押して固定し自転車などを横向きに積載することもできる。
C-HRの運転席にはランバーサポート付きのやや大きめのシートが採用されている。
C-HRの後部座席は狭く、大きなルーフラインにより頭上スペースが狭くなっている。
荷室(最大1,155リットル)は、傾斜したリアハッチのため小さめで、高さ17cmの荷室縁と後部座席の背もたれを倒したときの厚い段差があり、バケツのような印象を与える。
HR-Vの操作系は中央のディスプレイに集中しておらず、物理スイッチを備えた伝統的な操作がユーザーから喜ばれている。
コネクティビティにおいては、HR-Vは9インチの小さなナビゲーション画面と反応の鈍い音声認識機能では、まったく印象に残らない。この点では、トヨタの方がより優れた機能を備えている。
C-HRでは風切り音も大きくなり、時速130km程度から発生するが、HR-Vは高速で定速走行すると、驚くほど静かになる。
HR-Vは、効率性に優れたアトキンソンサイクルを採用した1.5リッターエンジンを搭載し、システム最高出力131馬力。人工的に挿入されたシフトステップにより、C-HRよりも慣れ親しんだサウンドを奏でるが、高速道路のランプで加速すると、突然、耳をつんざくような音を発する。
HR-Vのサスペンションは、C-HRのものよりも明らかに柔らかく設計されている。快適な乗り心地の反面、ダンパーの伸側抵抗(リバウンドダンピング=縮んだサスペンションが元の長さに伸びる速度を制御する機能・抵抗力)が大幅に開放されているため、車体の動きが大きく、長い波状路では大きく跳ねる。
燃費効率の良さという約束は、主に都市部では実現されているが、高速道路での長距離走行にはあまり適していない。テストの平均では、ホンダはリッターあたり16.3km、トヨタはリッターあたり17.5kmの燃費だった。

Text: Rolf Klein and Mirko Menke
Photo: Olaf Itrich / AUTO BILD