【140年、140カ所】新型「メルセデス・ベンツ Sクラス」によるグローバルジャーニー その11 北米ツアーの幕開け セブリングの伝説的サーキットへ
2026年4月7日
メルセデス・ベンツは創業140年を記念し、世界6大陸・総走行距離5万km以上に及ぶ壮大なドライブプロジェクトを開始した。その北米ツアーの第一歩として、新型Sクラスが向かったのがフロリダ州の名門サーキット、セブリング・インターナショナル・レースウェイである。
この地は、モータースポーツ史において特別な意味を持つ。かつて第二次世界大戦中の軍用飛行場として建設された滑走路をベースに誕生したセブリングは、1952年に耐久レース「セブリング12時間」が初開催されて以来、世界三大耐久レースのひとつとして知られる存在となった。荒れた路面とコンクリート舗装が混在する独特のコースは、マシンにもドライバーにも過酷な試練を課し、”最もタフなサーキットの一つ”として今なお語り継がれている。
新型Sクラスがこの歴史的舞台に現れたことは、単なる通過点ではない。ラグジュアリーセダンの頂点に立つ新型Sクラスの存在が、レーシングスピリットの象徴ともいえる場所に足跡を刻む。そこにはメルセデス・ベンツの一貫した思想、「革新と伝統の融合」が体現されている。

現地では、メルセデスANG GT3マシンと並ぶ印象的なシーンが展開された。サーキットの象徴ともいえる看板やメインスタンド、国旗が並ぶ屋根の下で、新型Sクラスとレーシングカーが共演。耐久レースの歴史を背負う舞台において、新型Sクラスのフラッグシップが違和感なく溶け込む姿は、ブランドの奥深さを物語る。
また、パドックでは実戦さながらの空気が漂う。レーシングスーツに身を包んだドライバー、無線機を装着したチームスタッフ、そして「WINWARD RACING」の活動拠点。こうしたリアルなモータースポーツの現場に触れることで、この旅が単なるプロモーションではなく、ブランドのルーツと現在を結び直す意味を持つことが伝わってくる。

伝説のサーキットで刻まれた最初の一歩。それは、140年の歴史を背負うブランドが、次の時代へと走り出す象徴的なシーンにほかならない。
一方で、セブリング特有の穏やかな風景も印象的だ。大木の木陰で静かに佇む新型Sクラス、歴史ある建物の前に整然と並ぶ3台の新型Sクラスは圧巻。過酷なサーキットと、南フロリダのゆったりとした時間。そのコントラストこそが、この場所の魅力であり、旅の情緒を一層引き立てている。

こうして北米ツアーは、モータースポーツの聖地セブリングから始まった。この後、新型Sクラスはマイアミへと向かい、さらに、ワシントンDC、ニューヨーク、トロント、タスカルーサ、ラスベガス、サンフランシスコなど、アメリカとカナダへ旅を続けて行く。

この世界一周ドライブは、メルセデス・ベンツの物語が始まった地、シュトゥットガルトで10月に幕を閉じる。
Text:アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)
Photo:Mercedes-Benz Group

