【ガソリン対電気】「ミニ ジョン クーパー ワークスEとミニ ジョン クーパー ワークス2.0」優れているのはどっち?
2026年3月27日
ミニは楽しさの象徴である。とりわけミニ ジョン クーパー ワークス(Mini John Cooper Works)においてはそうだ。本テストでは、2.0リッターガソリンエンジンとバッテリー電動モデルを比較し、コストまで算出する。
同じ名称と外観、購入価格も同等、兄弟のような関係でありながら、その中身は大きく異なる。駆動方式の違いを抜きにしても、電動ミニとガソリンミニの間には大きな隔たりがある。特にJCW(ジョン クーパー ワークス)では、その差は顕著だ。まず基礎部分、つまりプラットフォームからして異なる。
異なるプラットフォーム
231馬力のガソリンモデル「JCW 2.0」は、横置きエンジンと前輪駆動を採用するUKLアーキテクチャーを使用する。これはBMWの各モデルでも知られ、長年にわたり実績を積んできた構造であり、ターボエンジンとデュアルクラッチトランスミッションが組み合わされる。
一方、258馬力の電動モデル「JCW E」は、中国系コンポーネント(グレートウォール モーター/Ora 03)をベースとした、より新しいプラットフォームを採用する。これにより、バッテリー搭載を前提とした設計、低重心化、そして同じく前輪駆動という、このクラスに典型的な構成となっている。

電動専用プラットフォームの利点
「JCW E」にとって、この純電動専用シャシーは有利に働く。バッテリーセルはフロア下に配置され、荷室スペースを圧迫せず、実用性も高く維持されている。

その結果、両モデルの室内空間とトランク容量はほぼ同等だが、電動モデルは75リットル分の荷室容量でわずかに優位に立つ。さらに許容総重量の設定が高められているため、積載量も大きい。
インテリアに差はなし
機能面では両車はほぼ互角である。どちらも日常使用には十分対応するが後席は狭い。マルチメディアや運転支援システムも共通だ。

レーンキープアシストやアダプティブクルーズコントロールは同一であり、操作はダッシュボード中央の大型タッチスクリーンで行う。ただし電動モデルには明確な弱点がある。航続距離は約300kmにとどまり、充電には最低でも30分を要する。
| ミニ ジョン クーパー ワークス E | ミニ ジョン クーパー ワークス 2.0 | |
| 動力 | 電動モーター | 直列4気筒ターボ |
| 最高出力 | 190kW (258hp) | 170kW (231hp) |
| 最大トルク | 350Nm | 380Nm |
| 0-100km/h | 5.9秒 | 6.1秒 |
| 最高速度 | 200km/h | 250km/h |
| 駆動/トランスミッション | 前輪駆動/1速ギアボックス | 前輪駆動/7速DCT |
| 燃費/航続距離/WLPT | 15.5kWh/100km/371km | 6.8L/100km |
| テスト区間燃費/航続距離 | 18.3kWh/100km/300km | 7.3L/100km/602km |
| バッテリー容量/燃料タンク | 49.2kWh | 44L |
| 全長/全幅/全高 | 3858/1756/1460mm | 3876/1744/1452mm |
| ホイールベース | 2526mm | 2495mm |
| 荷室容量 | 210-800L | 210-725L |
| ベース価格 | 40650ユーロ(約752万円) | 40650ユーロ(約752万円) |
走行性能:快適性はガソリンに軍配
走行面でも両者の性格は大きく異なる。重量のある電動の「JCW E」は俊敏でダイレクトな感覚を持つが、サスペンションは非常に硬い。荒れた路面では乗員に強い振動を伝える。
これに対しガソリンモデル「JCW 2.0」は、引き締まったハンドリングと予想以上の快適性を両立している。高回転までスムーズに吹け上がるエンジンも魅力である。ただし最高速度においてのみ優位であり、電動モデルはこの領域では競えない。

一方、停止状態からの加速では電動モデル「JCW E」が勝る。300kg重いにもかかわらず、0-100km/h加速では「JCW 2.0」より0.2秒速く、加速は極めてスムーズだ。
「JCW 2.0」では急加速時のキックダウンが遅く、回転上昇、過給圧の立ち上がり、ギア選択、クラッチ接続といった一連の動作に時間がかかる印象を受ける。
1kmあたりのコスト:内燃機関が有利
電動モデルはアクセル操作に対して瞬時に反応し、力強く加速する。その爆発的なトルクと鋭いレスポンスは非常に刺激的である。

ここまでは好みの問題に思えるが、経済性も考慮すると結果は変わる。意外にもガソリンモデルがわずかに有利だ。プレミアム燃料やメンテナンス、税金といったランニングコストは高いものの、残価の見通しが良好なため、総合的には1kmあたり1セント安くなる。
結論:
内燃機関を搭載するミニ ジョン クーパー ワークスは、俊敏な電動モデル以上にドライビングプレジャーを提供する可能性が高い。さらに総合コストでもわずかに安い。一方で、電動ミニの加速性能と高揚感は非常に魅力的である。














Text: Berend Sanders and Jan Horn
Photo: Olaf Itrich / AUTO BILD

