1. ホーム
  2. スクープ
  3. スクープ ランボルギーニ ウルスのフェイスリフトモデル 雪の中でのテスト中に発見 最新情報

スクープ ランボルギーニ ウルスのフェイスリフトモデル 雪の中でのテスト中に発見 最新情報

2021年2月6日

いまやベストセラーモデルとしてランボルギーニを支えるSUV「ウルス」 フェイスリフトでランボルギーニ初のプラグインハイブリッドモデルとなるか?

ランボルギーニ ウルスにエボリューションモデル登場。ランボルギーニ ウルスも2022年に予定されているフェイスリフトでプラグインハイブリッドになる? ランボルギーニは現在ウルスを刷新している。今回のフェイスリフトでは、SUVとしては初となる、さらにパワーアップしたプラグインハイブリッドシステムが搭載される可能性が高い。スクープ画像ととともに最新情報をお届けする。

ランボルギーニとSUV:

ほんのわずかしか作られなかった「LM 002」の再来かと受け止められたランボルギーニのSUVは、今ではイタリアメーカーを支える現金招き(ドル箱)牛だ。
2020年に、ランボルギーニは、「アヴェンタドール」と「ウラカン」を合わせた数よりも多くの「ウルス」を販売した。
その流れを維持するために、「ウルス」は現在、リフレッシュ&改良されている。
我々はつい先ごろ、北極圏でカモフラージュされた「ウルス」のフェイスリフトのプロトタイプを目撃し、撮影に成功した。
穏やかなスタイリング変更に加えて、新たにプラグインハイブリッドが搭載される可能性が高い。

写真からは、「ウルス」のエクステリアデザインのファイスリフトはマイナーなものと推測される。
試作車はすでに市販車のボディを装着していると思われるが、カモフラージュフィルムで完全に覆われている。
しかし、全体的に見ると、今回のフェイスリフトはビジュアル面での変更は限定的なものになりそうだ。
フロントエプロンにはどうやらY字型のない新しいクロスストラットが採用されるようで、ボンネット上には2つのパワードームが見えるようになっている。
また、目撃されたプロトタイプのホイールはごく普通のものだが、おそらく市販車には新しいホイールが装着されるだろう。
リアには、新しいライトと再設計されたディフューザーが採用されると想定される。

フェイスリフトは、おそらく主に新しいヘッドライトとスカートによって認識されるはずだ。

ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド搭載モデル

さらに興味深いのはボディの下にはいったい何が隠されているかだ。
「ウルス」は、待望のプラグインハイブリッドシステムをフェイスリフトで手に入れる可能性が高い。
可能性としては、これは「ポルシェ カイエン ターボS E-ハイブリッド」に使われているパワートレーンになるだろう。
そのシステムは、4リッターのツインターボV8と電動モーターの組み合わせで、680馬力と900Nmのトルクを発生する。
これらの性能数値は当然、「ウルス」にもよく適合し、純粋な燃焼エンジンを30馬力上回る。

プロトタイプのホイールは通常のものが装着されていたが、おそらくフェイスリフトモデルには新しいホイールが与えられるだろう。

しかしプラグインハイブリッドモデルに関しては、重量が増えた分、走行性能の面ではじゃっかんの後れを取ることになるだろう。
一方で、純粋に電気だけで40km前後の走行が可能のプラグインハイブリッドモデルとなる。
インテリアの写真はまだないが、おそらくいくつかの新しいデザインディテールに加えて、大幅にアップデートされたインフォテインメントシステムが期待される。

ハイブリッドのための多額なプレミアム価格

ランボルギーニは、アップグレードされた「ウルス」に、「ウラカン」のフェイスリフト版にちなんで「エボ」という名前を付ける可能性がある。
現在、ウルスの価格は少なくとも約216,000ユーロ(約2,764万円)だが、プラグインハイブリッドモデルになれば、少なくとも5桁の追加料金が発生するはずだ。
「ランボルギーニ ウルス エボ」は2021年末に発表され、2022年初頭には販売店に並ぶと推測される。

写真のプロトタイプモデルはおそらく内燃機関仕様のようで、PHEVを示すものは見当たらない。

ちゃんとランボルギーニも雪上テストを真面目にやるのね、関心関心、と思ったがちょっと考えてみればフォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェと一心同体の関係なのだから、当たり前の話ではあったのだった。
個人的にはウルスは買う、買わない(買えない)といったことを別として、ランボルギーニらしいクルマなのではないかと思っている。
かつてのチータやLM002は別としても、こういうモデルがランボルギーニのラインナップにあることにはそれほど違和感がない。
さすがにフェラーリがSUVを出してしまうと(出そうだけど)、そりゃあちょっとなぁという気持ちを抱くが、ランボルギーニの場合、そうでしょう、こういうのもアリでしょう、という感じになる。
こういうとんでもない自動車を作るメーカーというのも世の中にはあっていいし、そういうスーパーな自動車をこれからもランボルギーニは最後まで出し続けて欲しい。自分にとってはもっとも遠い存在ではあるけれど、こういう華や棘のあるクルマもあっていいではないか。健康食品だけの世の中なんて、無味乾燥なだけである。

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: Automedia