1. ホーム
  2. ニュース
  3. 【40周年記念特別試乗】1986年AUTO BILD誌創刊号の表紙を飾った「マツダ RX-7(FC3S)」に40年ぶりの再会を果たした!

【40周年記念特別試乗】1986年AUTO BILD誌創刊号の表紙を飾った「マツダ RX-7(FC3S)」に40年ぶりの再会を果たした!

2026年3月19日

マツダRX-7(FC3S):40年前、世間は大いに沸き立った。自動車雑誌『AUTO BILD』の創刊号が発行され、マツダRX-7の第2世代は、そのロータリーエンジンを以前にも増して激しく唸らせた。我々は「マツダRX-7(FC3S)」を40年ぶりにドライブした。

昔がすべて良かったというわけではないが、1986年、世界はまだ調和が取れていた。少なくとも西ドイツにおいては・・・。ヘルムート コール(Helmut Kohl)が連邦首相を務め、国際情勢は緩和の兆しを見せ、ドイツの産業は活況を呈していた。道路上には、「ゴルフ2」、「パサート」、「カデットE」、「コルサA」、「エスコート」、そして「メルセデス190」が溢れていた。日本車はもはや珍しい存在ではなく、コンパクトで手頃な価格の車として知られていた。

「マツダRX-7」が「AUTO BILD」創刊号の表紙を飾ったのは、まさにこうした背景があったからである。しかも、ロータリーエンジンの時代は1986年に事実上終焉を迎えていたにもかかわらずだ。ロータリーエンジンへのこだわりを貫き通したのはマツダだけであり、1967年(コスモスポーツ110S)から2012年(RX-8)までの間に、ヴァンケルエンジン搭載車を200万台以上販売したのである。

RX-7は、バランスの取れたプロポーションを持つダイナミックなデザインのスポーツクーペとして、今なお人々を魅了し続けている。

「RX-7」は1978年から販売され、1986年には『AUTO BILD』誌で紹介された第2世代モデルが登場した。技術面や構造面では、かなり先進的な車だった。フロントエンジン、後輪駆動、車重1,205kg、低重心(ロータリーエンジンによる)。フロントはマクファーソンストラット、リヤはパッシブ ステアリング効果を備えたマルチリンク式独立懸架。ラック&ピニオン式ステアリング、フロント(4ピストン固定キャリパー)およびリヤ(フローティングキャリパー)にベンチレーテッドディスクブレーキを採用。150馬力を存分に楽しむための、実に洗練された技術だった。

1986年の第一印象

「初試乗の印象:新型RX-7は、115馬力の先代モデルよりもさらに振動が少なくなっている。アクセルを踏むと、この日本製のクーペは力強く動き出す。0-100km/h加速は9秒未満で達成する。実用的な最高速度は215~220km/h程度と見込まれる。」 これが1986年のテストレポートであった。

身長186cmのホーン初代編集長は、1986年式RX-7にゆったりと座り、この機敏なクラシックカーを楽しんでいる。

では、現在はどうか?最も売れている車は、「VWゴルフ」、「T-Roc」、「ティグアン」、「オペル コルサ」、「BMW X1」、そして「シュコダ オクタビア」だ。日本のメーカーは依然として重要な存在だが、韓国や、そして今や中国からの圧力にさらされている。市場シェアは大幅に低下しており、1986年には約15%だったが、現在は約6.5%にまで落ち込んでいる。

マツダ RX-7(FC3S)
エンジン2ローターロータリーエンジン
排気量1308cc
最高出力110kW (150hp) /6500rpm
最大トルク183Nm/3000rpm
駆動/トランスミッション後輪駆動/5速マニュアルトランスミッション
全長/全幅/全高4310/1690/1265mm
車重1205kg
トランク容量200L
燃料タンク63L
0-100km/h8.4秒
最高速度210km/h
燃費(市街地:90km/h走行:130km/h走行)5.8km/L:11.9km/L:8.8km/L
価格(1986年当時)40,100マルク(約374万円)~

そんな状況の中、我々は「マツダRX-7(FC)」と再び出会った。そして驚かされた。40年経ったとは到底思えないのだ。むしろその逆だ。フラットなフロント、ポップアップヘッドライト、スリムなシルエット、ガラス面が広々としたリヤ、そして驚くほどモダンなディテール、例えば面一になったバンパーなど。

横から見ると、ポルシェ924とのデザイン的な近さがはっきりと見て取れる。全長4.31メートルのRX-7も、驚くほど扱いやすい車であることがわかった。

「RX-7」は信じられないほどスリムで小柄な印象を与えるが、実際その通りだ。全長4.31メートル、全幅1.69メートル、全高1.27メートル、ホイールベースは2.43メートルと、まさにコンパクトそのものだ。果たして我々はそこに収まるのか?もちろん収まる!スペースは限られており、長身の編集者ブランケ(Branke)とチャイカ(Czajka)は、今日の基準からすればかなり小柄なシートに収まるまで少し体を折り曲げなければならないが、一度座ればすべてがぴったりとフィットする。美しいクラシックな丸型計器は視認性が抜群だ – 飾り気なく実用的に造られたコックピットのどこも、デザイン博物館に展示されるようなものではない。すべて直感的に操作できる機械式のボタン、レバー、スイッチに至ってはなおさらだ。

驚くほど良く熟成している

いや、「RX-7」は見事に熟成している。驚くべきことに、その走りの面でもそうだ。路面を低く見下ろすような座り心地で、視界は抜群だ。なんて心地よいことか。エンジンは軽量で後方に配置されており、重量配分はほぼ理想的だ。

ロータリーエンジンは、バルブも、コネクティングロッドも、カムシャフトも必要としない。2つの回転するロータリーピストンが150馬力を生み出し、通常のガソリンで十分だ。

さあ、出発だ。そして、ロータリーエンジンはまさに格別の体験だ。確かに、低回転域ではあまり動きがなく、出力特性は極めて尖っており、3,500回転以下ではあまり変化がない。原理上、回転数が必要なエンジンなのだ。心地よい唸りを上げ、非常に滑らかで、まさに驚くほど振動のないこの2ローターロータリーエンジンは、7,000回転まで、とても気楽でリラックスした感じで回る。

ステアリング、シフト、走行性能

マツダはトランスミッションの作りも得意だ。ギア比が適切に設定された5速マニュアルは、手首を軽く動かすだけで、短くシャキッとした操作感でスムーズにシフトできる。ステアリングのレシオは比較的ダイレクトで反応も速いが、フィードバックはそれほど明確ではない。こうしたマツダの走りは、現代の基準から見ても、機敏で非常に軽快、かつコントロールしやすく、わずかなアンダーステアを伴う。速度を上げ、スポーティな走り方をすると、リヤがきれいに追従してくる。全体として遊び心があり、生き生きとした感覚で、ワインディングロードでのスポーティな走行に理想的だ。

デュアルエキゾーストは標準装備だった。

今回試乗した150馬力の自然吸気エンジンを搭載した「マツダRX-7」は、40年前に40,100マルク(約374万円)で販売されていた。一方、外観が非常に似通った150馬力の「ポルシェ924 S」は、当時41,950マルク(約391万円)だった。これは現在の価値で2万ユーロ(約380万円)強に過ぎない。つまり、昔は実はそれほど悪くなかったのだ。

「Auto Bild」創刊号PDF版をプレゼントhttps://www.autobild.de/dl/1480937/Erstausgabe.pdf

Text: Gerald Czajka
Photo: Tom Salt / AUTO BILD