ブラピも見た!「メルセデスAMG GT 4ドア」のリアバンパー下から伸びるエアロブレード AMGが空力を再考
2026年3月6日
メルセデスAMG GT 4ドアクーペのプロトタイプを使い、Mercedes‑AMGが動画ティーザーでアクティブエアロダイナミクスを披露している。リアバンパー下からブレードが伸びる仕組みが示され、新しいAMG GT 4ドアセダンのプレビューとなっている。
固定式のリアウイングやカナード、スポイラーなどは忘れてほしい。AMGはInstagramで公開した最新のティーザー動画の中で、将来的に量産車でどのようなアクティブエアロダイナミクスが実現され得るのかを示している。デモンストレーションに使われているのは「GT 4ドアクーペ」のプロトタイプだ。
静的な追加パーツの代わりに、AMGは速度や走行状況に応じてリアルタイムで動く可動コンポーネントを採用する。これは公道および日常使用におけるハイテク・パフォーマンスへの本格的な一歩と言える。
メルセデスは、まったく新しい電動「AMG GT」への期待を以前から高め続けてきた。カモフラージュされたプロトタイプの写真はすでに数多くオンライン上に出回っている。直近では11月末にラスベガスで行われた公開イベントが大きな話題となった。そこには俳優のブラッド ピット(Brad Pitt)やジョージ ラッセル(George Russell)も出席し、新型スポーツカーを初めて間近で詳しく観察できる機会となった。

Photo:Mercedes-Benz Group
メルセデスAMGは、これまで通り“パンくず戦略(小出しの情報公開)”を維持している。最近公開された動画では、プロトタイプのリア部分が紹介されており、リアバンパー下からエアロブレードが伸びる構造になっている。
その効果は、まるで“呼吸するリアディフューザー”のようだ。より強いダウンフォースが必要になると、リアセクション全体の形状が目に見えて変化する。この種のアクティブエアロダイナミクスは、これまでほとんどモータースポーツの世界でしか見られなかったものだ。
AMGが公開した最新のティーザー動画:https://www.instagram.com/p/DUYm2mpDUtw/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=embed_video_watch_again
これは単なる副次的な効果ではないことを、すでに電動コンセプトカーの「コンセプト AMG GT XX(Concept AMG GT XX)」が示している。新しいAMG.EA platformをベースにしたこのコンセプトカーは、1000馬力を超える出力と、極めて低く抑えられた空力重視のボディ、さらに多数のアクティブエアロダイナミクス要素を組み合わせている。
その中には、21インチホイール内に備えられた可動式エアロブレードや、0.198という非常に低い空気抵抗係数(Cd値)などが含まれている。これらはすべて、状況に応じて空気抵抗とダウンフォースを最適化するために設計されたものだ。

Photo:Mercedes-Benz Group
また、デザインと機能がどれほど一貫して結び付けられているかも印象的だ。埋め込み式ドアハンドル、空気の流れを最適化したアンダーボディ、そしてリアウインドウを持たない未来的なリアエンドなどが採用されている。これらのソリューションのうち、どれがどのような形で量産モデルに採用されるのかは、まだ明らかになっていない。なお、メルセデス・ベンツは新型「AMG GT」のワールドプレミアの具体的な日程をまだ発表していない。
しかし、今回のティーザーで示された”アクティブバンパー(active bumper)”というアプローチは、このコンセプト思想の論理的な次のステップのように思われる。個別のウイングやフラップではなく、将来的にはボディ全体の面そのものが能動的に動き、速度やドライビングモードに応じて気流やダウンフォースを最適化する可能性がある。
では、これは未来にとって何を意味するのだろうか。メルセデスAMGは、この技術が単なるデザインスタディではないことを隠していない。コンセプトカーの要素は、今後の量産モデルに段階的に取り入れられる予定だという。対象は電動GTの後継モデルだけではなく、AMG.EA platformをベースにした他の高性能モデルにも及ぶ見込みだ。もしアクティブバンパーが示唆されている通りに機能するならば、公道におけるドライビング体験は、完全に新しい適応型の次元へと近づくことになるだろう。
Text:Nele Klein

