【中古車チェック】魅力的な4台のスーパースポーツカー「ポルシェ911ターボ&アウディR8 V10&ジャガーFタイプR&日産GT-R」を検証
2026年2月28日
パワーカルテット。ポルシェ 911 Turbo、アウディ R8 V10、ジャガー F-Type R、そして日産 GT-R。それぞれが独自の方法で“スポーツカー”という概念を実現している。中古市場においてこの4台は、500馬力オーバーの圧倒的なパワーを誇るだけでなく、価値の安定性も年々高まりつつある。
燃費のこと、タイヤの価格、セラミックブレーキの高額な交換費用、さらにはエンジンのオーバーホール—もう考え始めているだろうか。では、まず不都合な現実から入ろう。V10は、そのサウンドに見合うだけ燃料を飲み込む。つまり、大量にだ。サーキット走行用のカップタイヤ一式は、あっという間に2,000ユーロ(約37万円)に達する。複合素材ブレーキディスクも永遠にはもたない。
最悪のシナリオは、エンジンまたはトランスミッションの重大故障だ。911ターボ、FタイプR、R8、GT-Rいずれも、その修理費は天文学的数字になり得る。だが問題は、こうした高性能車をエンジン不調のまま手放すオーナーはほとんどいないということだ。結果として、高額修理を抱え込むことになる。
感情は高ぶる。そしてその感情こそが、これらスポーツカーの愛好家を中古市場へと駆り立てる。理解はできる。しかし購入時にその感情に目を曇らされるべきではない。
控えめに見えて実は凄まじい「ポルシェ 911ターボS(Porsche 911 Turbo S」は、強力な四輪駆動で560馬力/700Nmを精緻に制御し、圧倒的パフォーマンスと同時に安心感を与える。
対する「アウディ R8 V10(Audi R8 V10)」は、高回転型自然吸気V10というエキゾチックな存在で魅了する。背筋が震えるような咆哮を放ちながら、室内は量産モデル由来の親しみやすい空間だ。
「ジャガー Fタイプ R(Jagur F-Type R)」はスーパーチャージャー付きV8を搭載。スペクタクルだが、決して完全に予測可能ではない。洗練された貴族か?否。この英国車はむしろフーリガン気質だ。
そして「日産 GT-R(Nissan GT-R)」。日本独自の章を刻む存在である。ツインターボV6、デュアルクラッチ、そして電子制御が限界まで性能を引き出す。その凄みは、日本のエンジニアリングに対する畏敬を抱かせる。
スポーツカー的陶酔への4つの道か。それとも、理性と希望を少し加えれば、4つのスポーティな投資対象か。ここに、500馬力超クラスの代表格4台を簡潔に紹介する。
日産 GT-R(Nissan GT-R)(R35)
・生産期間:2008~2025年
・最高出力:485~600馬力
・価格:75,000ユーロ~
「GT-R」はテストコースで驚異的な数値を叩き出した。0-100km/h加速3秒未満は一例にすぎない。1.8トンの車体がコーナーでも卓越した性能を示した事実は、20年近く前でさえ衝撃的だった。
その巨大なパワーゆえに“ゴジラ”の異名を持つが、この精緻にバランスされたトランスアクスルスポーツは、賢明な電子制御、高速DCT、巧妙なエアロダイナミクスを備え、鈍重な怪獣とは無縁の存在である。

弱点
V6は大幅なパワーアップにも耐えるが、できればオリジナル仕様を選びたい。アイドリング時に異音が出る場合、ギアボックス出力側ベアリングの摩耗が疑われ、2万kmで発生することもある。二分割クラッチバスケットの溶接部破損も既知の問題だ。
ジャガー F-Type R(Jaguar F-Type R)
・生産期間:2014~2019年
・最高出力:550馬力
・価格:49,000ユーロ~
精緻なハンドリング、雄弁なステアリング、路面を鷲掴みにするようなトラクション—「Fタイプ R」はそれらを誇示しない。サーキットのラップタイムでは後れを取る。
しかしこの英国製ビーストは、容赦なき純粋なドライビングプレジャーを提供する。その源は、5.0リッターV8スーパーチャージャーの豪快な咆哮だ。駆動力は瞬時に後輪へ伝達され、容易にオーバーステアへと移行する。AWDモデルも、期待されるほどの安定性向上はない。

弱点
エンジンと8速ATは比較的信頼性が高いが、電子系(センサー、インフォテインメント、ドアハンドルなど)に不具合が出やすい。デフのオイル漏れや冷却水漏れの報告もある。2018年9月以降に装着されたGPF非搭載モデルが推奨される。
ポルシェ 911 ターボ(Porsche 911 Turbo)(991)
・生産期間:2013~2019年
・最高出力:520~580馬力
・価格:95,000ユーロ~
日常性とスーパーカー性能を両立させる。その綱渡りを、これほど容易に成し遂げる車は稀だ。
“S”の名を冠すれば(GT2を除き)最強の911となるが、GT3ほど過激ではない。それでもサーキットでは圧巻だ。991世代で初採用されたリアアクスルステアリング、状況に応じて硬度を変えるダイナミックエンジンマウント、ロール安定化システムが記録的ラップタイムを支える。

弱点
3.8リッターボクサーのターボチャージャーは問題が発生しやすく、漏れを起こすことがある。「Porsche Approved」保証が適用されない場合、交換は高額だ。可変タービンジオメトリー(VTG)式である。ピストンスラップも既知の問題。
アウディ R8 V10(Audi R8 V10)(Type 42)
・生産期間:2009~2015年
・最高出力:525~570馬力
・価格:69,000ユーロ~
この刺激的なアウディは、イタリア人たちのおかげで存在する。「ランボルギーニ ウラカン(Lamborghini Huracán)」がなければR8は誕生しなかった。ミッドエンジンスポーツカーをゼロから開発するのは困難であり、社内承認も得られなかっただろう。だからこそ、「ウラカン」のより穏やかなバージョンが存在することは素晴らしい。騒々しさはやや控えめで、荒々しさもやや抑えられ、量産モデル由来のスイッチ類を多数備える。

420馬力(後に430馬力)のV8では、BMW M3やメルセデスAMG C55を警戒する必要があった。R8に十分なパワーを与えたのはV10のみだ。525馬力、後に550馬力、そして限定99台のR8 LMXでは570馬力に達する。出力にかかわらず、V10サウンドは圧巻だ。
弱点
R8の専門家であり愛好家でもあるケルン近郊エンゲルスキルヒェンのKH Tuning & Serviceのクラウス ヘラーは、Rトロニックを擁護する。「2012年フェイスリフトまで搭載されたシーケンシャルギアボックスは、その評判よりはるかに優れている。デュアルクラッチより修理しやすい単純なメカニズムだ」と語る。
弱いシフトフォークによる欠陥は、Rトロニック搭載の初期約1,500台のV8モデルに限定された。購入前には下回りの徹底的な点検を推奨する。エンジンからオイル漏れがあってはならない。V10は特にオイルポンプモジュール周辺で漏れることがある。よくある問題は、長いアルミ製クーラントラインの漏れだ。黒いスチール製ではなくステンレス製オイルラインが装着されていれば有利である。腐食しないからだ。
500馬力超の中古スーパースポーツ。それは浪費か、陶酔か、それとも堅実な資産か。選択は理性と覚悟に委ねられている。
Text: autobild.de
Photo: Toni Bader

