新着ショートニュース ピックアップトラックの鉄板王者 新型フォードF-150ラプター
2021年1月31日
2022年にデビュー予定の新型フォードF-150ラプターには再びV8が搭載されるのだろうか? それともV6のみ? アメリカのベストセラーカーである、フォードF-150ラプターの後継モデルについての噂を含めた最新情報をお届け!
アメ車と言えばピックアップトラック。
ピックアップトラックと言えばアメ車。
文字通り、ピックアップトラックはアメ車の代名詞だ。
テキサス州などでは、男性は迷うことなくピックアップトラックを購入する。
それが自然なライフスタイルだからだ。
そしてフォードを代表するピックアップモデル、F-150は、初代(1948年~1952年)から、ピックアップトラック市場でベストセラーの座に君臨し続ける王者であり、カリスマ的存在で、文字通り、フォードの稼ぎ頭として、70年以上フォードを支えてきた看板モデルだ。
しかし、今そんな力強い存在のピックアップトラックでさえ、環境問題で変化を迫られている。
現行「フォードF-150ラプター」はV6だけで生きてこなければならなかった。
しかし、熱狂的なファンは、後継モデルに再び伝説のV8を熱望している。
今、リークニュースがそのエンジンオプションについての新しい手がかりを与える。
「フォードF-150ラプター」は、V6にもかかわらず、第2世代ではまだ十分獰猛な獣だ。
それでも、ファンは、その先代モデルの過激なV8に恋焦がれ、嘆いている。
そんな中、オンラインフォーラム「f150gen14.com」が、「フォードF-150ラプター」の後継モデルの装備の詳細に関するリーク情報を公開した。
これらのデータが正しければ、3.5リッター「EcoBoost」V6は、第3世代ラプターにも搭載されることになる。
そして、オプションとしてV8が用意されるかもしれないと言うのだ!
V8サウンドのラプター初代キング
「f150gen14.com」が公開した写真には、ラプターの装備リストの一部が掲載されている。
そこには、標準エンジンとしてフォードGTの3.5リッターV6が示されている。
現行のラプターでは457馬力を発生するエンジンだが、新型ではさらに数馬力アップするはずだ。
このエンジンが正式に採用になるのかどうかは不明だが、プロトタイプはすでに目撃されており、エンジンと排気からのサウンドはV8のような怪しい音がしていた。
また、フォードはどうやらF-150やマスタングに搭載される「6.8リッターV8」を新たに開発中のようだ。
つまり、フォードが初めて2種類のエンジンの揃った第3世代のパワーピックアップを提供する可能性があるということだ。
フォードF-150は残念ながら今後も欧州や日本では販売されず、並行輸入によってしか、手に入れることはできないだろう。
一方で、次期型VWアマロックのベースとなる次期型フォード レンジャーは、フォードのディーラーで正式に販売されることになる。
アメリカで一番売れている車、それがこのフォードF-150である。それが短期的なことではなく、もうずーっと何十年も継続していて、おそらくこれからも変わることがないというのがアメリカのアメリカたる所以である。
人の移動用具として、荷物の運搬用具として、ペットも1週間分食料品もガーデニング用品から家具までガンガン積んで容赦なく使う自動車、日本の路上でいえば軽トラックのようなものであろうか。
こういう荷車というか、実用車の中の実用品のようなクルマがアメリカでは必須であり、生活の中に溶け込んでいて空気のような存在なのだろう。普段の生活の中では特別に意識はしないが、これがなくなってしまってはどうにも不便で成り立たない、そんな生活必需品。僕はこういう自動車一番好きだし、これからもアメリカの風景として(できればV8エンジンとともに)存在し続けて欲しい。
そう考えると、新しいF-150も、それほど大きく変わったり、進化したりしていないことに、妙にほっとするのである。
Text: automobile.de
加筆: 大林晃平