スーパースポーツカー、ラリーレジェンド、そしてeパワーが雪上テストに集結!フェラーリからGRヤリスまで―白銀の世界を制するのは誰か?
2026年2月17日
イタリア、リヴィーニョ。標高1816メートル。ここはピレリのテストコースのひとつだ。豊富な積雪と広大なスペースを活かし、ウインターテストを開催する。連れてきたのはランエボ、GRヤリス、フェラーリ 296、マクラーレン、ポルシェ911、メルセデスAMG GT、BMW M3、BMW i4、アウディ S3、ゴルフ Rの10台だ。
対戦カード
・Audi S3 vs. VW Golf R
・BMW i4 M50 vs. BMW M3
・Mitsubishi Lancer Evolution X vs Toyota GR Yaris
・Porsche 911 Carrera 4 GTS vs. Mercedes-AMG GT 63 4Matic+
・McLaren GTS vs Ferrari 296 GTS
降り積もった新雪とクローズドスロープ。スキーヤーにとっても、不安定なコンディションを愛するドライバーにとっても夢のような環境だ。ここリヴィーニョは、2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックの開催地のひとつでもある。最大115kmにおよぶゲレンデを備える山々か、あるいはギアッチョドローモ・アイスドライビングスクールのコースか。後者は全長約2.5kmのタイトでテクニカルなコースで、毎冬、雪上に整備される。ピレリはここでウインタータイヤのテストを実施している。そして我々も“冬季競技会”を開催するためにこの地へやってきた。
2026年のテストフィールドは、かつてないほど多彩で刺激的だ。過激なパワーを誇る後輪駆動のフェラーリから、小型四輪駆動のGRヤリスまで、あらゆるカテゴリーが顔を揃える。そしてサプライズゲストは三菱ランサー エボリューションX。年式こそ古いが、このラリーのベテランは今なお雪上の王者となる実力を秘めているのか。
アウディ S3対VW ゴルフ R
アスファルトでは互角のはずだ。だが雪上でアウディは「quattro」の名にふさわしい走りを見せられるのか。ゴルフRを蹴散らすことはできるのか。
BMW i4 M50対BMW M3
ウインターテストに電気自動車?氷雪路において、繊細な制御が可能な電動モーターは内燃機関を本当に凌駕するのか。その答えを探る。
三菱ランサーエボリューション X対トヨタ GRヤリス
旧世代対新世代、エボ対エボ2.0。2台のラリーマシンが、我々の新たな“スノーキング”の座を争う。
ポルシェ 911カレラ4 GTS対メルセデスAMG GT 63 4MATIC+
サーキットで幾度も火花を散らしてきたポルシェとAMG。だが雪上での対決は今回が初だ。リアエンジン+四輪駆動+eブーストか、V8+4Matic+か。この路面で勝利を手にするのはどちらだ。
マクラーレン GTS対フェラーリ 296 GTS
ミッドシップ後輪駆動のスポーツカーは、ウインターテストには不向きかもしれない。だが断言しよう。雪上では、この2台がこれまでで最も接近した戦いを繰り広げる。

Photo:Almuth Heene
結論:
この10年選手の三菱ランサー エボリューションXが、ここリヴィーニョで全員を置き去りにするなど、誰が想像しただろうか。正直に言おう。我々は最初から分かっていた。このクルマはラリーのために生まれた存在であり、本質的にグラベルやスノーといったルースサーフェスこそがホームグラウンドだ。とはいえ、この日本製マシンが集結した“スター軍団”の大半をここまで圧倒するとは、さすがに予想を超えていた。最終的に真っ向から渡り合えたのはトヨタGRヤリスのみ。もしエボがいなければ、このアイコニックなキューブフォルムは間違いなく我々のスノーキングとなっていただろう。このモデルからも、氷雪路を重視するラリーワークショップの血統がはっきりと感じ取れる。理想的なレーシングラインや整ったサーキットよりも、氷と雪こそが主戦場なのだ。
Text:Guido Naumann

