BMWはiM3のために内燃機関サウンドをミックス 初の電動M3「BMW iM3」はどんな音になるのか
2026年2月16日
BMWはiM3に大きな期待を寄せている。その出発点が「サウンド」だ。2027年に新型i3セダンのMバージョンとして登場予定のフル電動スポーツモデルに向け、BMWは独自の人工サウンドスケープを開発している。
電動M3にV10の響きを
「iM3」にふさわしい音響特性を与えるため、開発チームは歴代の名作Mモデルをサウンドスタジオで収録した。対象となったのは、直列6気筒を搭載するF82型「M4 GTS」、4.4リッターV8を積むE92型「M3 GTS」、そして高回転型5.0リッターV10を誇る伝説的なE64型「M6」などである。
これらの録音は、後にドライバーがメニュー画面でエンジンサウンドを選択できるようにするためのものではない。そうではなく、往年の内燃機関が持つ低周波成分を抽出し、新たなサウンドとしてミックスすることが狙いだ。
電動でありながら、真のMらしい音を響かせる―それがBMWの目標である。V10、V8、そして電動モーターのサウンドを融合させることで、新世代のMサウンドを創出する。

BMW iM3:4モーター、800ボルト
技術面でも「iM3」は野心的な内容となる見込みだ。4基の電動モーターを各車輪に1基ずつ配置し、最大限のトラクションを確保すると同時に、極めて高度な車両運動制御を可能にする。加えて、800ボルトの電気アーキテクチャーを採用し、超高速充電にも対応する。
BMWは現時点で最高出力などの詳細スペックを公表していないが、Mファンの間では800ps超という数字も取り沙汰されている。
このスポーツセダンは、BMWが電動化時代への回答と位置づける「ノイエ・クラッセ」プラットフォームをベースに開発される。iM3は単なる高性能モデルにとどまらず、次世代電動Mモデル群のフラッグシップとなる存在だ。
市場投入は2027年を予定している。だがひとつ確かなのは、BMWのM GmbHが電動化に本気で取り組んでいるということだ。サウンドはMの歴史を凝縮した“グレイテストヒッツ”であり、そこに未来のビートが重ねられることになる。
Text: Bianca Garloff
Photo: BMW

