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フェイスリフトで新鮮な外観とより長い航続距離を得た新型「プジョー 408」登場

2026年2月14日

プジョー408(Peugeot 408):フェイスリフトで新鮮な外観とより長い航続距離を得た。ニッチからメインストリームへ?

我々のお気に入り
• よく考えられたインテリア
• 前席の広いスペース
• 室内は比較的静か
不満な点
• 乗降性が悪い
• PHEVの燃費が悪い
• 後席のヘッドルームが狭い

プジョー408がフェイスリフト

2010年「408」は「407」の後継車ではなく「308」ベースとする上級ミディアムセダンである。中国や南米などの市場を主なターゲットとして開発された。2014年に2代目が主に中国市場向けとして中国とマレーシアで製造された。現行型となる3代目「408」は2022年から市場に登場しているが、従来のセダン路線を継続するのではなく、よりファストバックかつクロスオーバー寄りのデザインへと進化している。

2022年に登場した3代目「プジョー 408」がフェイスリフトされた。

それに伴い、実用性にも相応の変化が生じている。クロスオーバーの要素により、やや高めの着座位置と良好な視界が確保されている。アップデートされたエクステリアは、2025年に発表された「308」の改良モデルにより近づいている。

ドイツ市場において、「408」は依然としてニッチな存在だ。2022年の導入以来、販売台数は累計6,720台にとどまるものの、増加傾向にある。2025年1月から11月までの販売台数は3,374台で、これまでの総販売台数の半分以上を占める。今回のフェイスリフトは、この上昇トレンドを加速させ、さらなる顧客獲得を狙うものだ。

価格はほぼ据え置きの見込み

フェイスリフト版「408」は2026年前半に発売予定。正確な価格は未発表だが、プジョーは従来型と同等水準になるとしている。

フロントマスクは光るライオンエンブレムをはじめデザインのアップデートが施された。

従来型の価格は、ハイブリッドが40,970ユーロ(約770万円)から、プラグインハイブリッドは47,600ユーロ(約894万円)から販売されていた。電気自動車仕様は両ハイブリッドの中間に位置するが、価格は上位寄りで、直近では46,300ユーロ(約870万円)からとなっていた。

新色を追加

フェイスリフトに伴うデザイン変更は大幅ではない。デイタイムランニングライトの“サーベルトゥース”デザインは継続されるが、従来の1本のLEDストリップに代わり、3本構成となった。さらにフロント全幅にわたるLEDエレメントや、新しいフルLEDヘッドライト技術も採用。前後バンパーのデザインも刷新された。

リアには従来のライオンエンブレムに代わり、発光式ブランドロゴが装着される。

新色として「フレアグリーン」などが追加され、光の当たり方によって大きく色味が変化するという。ホイールはグレードとエンジンに応じて17〜20インチを設定。大型のテールゲートを備える実用的なファストバック形状は、従来型セダンよりも使い勝手に優れる。

ボディサイズは変更なし。全長4.69m、全幅1.85m、ホイールベース2.79mで、快適な室内空間を確保する。

ベースのガソリンエンジンは廃止へ

現行世代の「408」は、ハイブリッドとBEVがラインナップされているが、フェイスリフト後もこの方針は維持される。

エントリーモデルは145psのフルハイブリッドで、6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせる。主目的は効率向上で、燃費はリッター20kmとされる。

トランク容量はパワートレインによって異なり、マイルドハイブリッドが最大1,611リッターと最も大きい。

プラグインハイブリッドはさらに高出力で、180psのガソリンエンジンと125psのモーターを組み合わせ、システム出力は240ps。14.6kWhのバッテリーにより、最大85kmのEV走行が可能とされる。

E-408は最大456kmの航続距離

ラインアップを締めくくるのが「E-408」だ。出力は213psで、バッテリー容量(58kWh)は変更なし。ただし改良によりWLTP航続距離は従来の最大448kmから456kmへと8km延長された。技術的な大幅進化はないが、妥当な改良といえる。

急速充電は最大120kWに対応し、バッテリー残量20%から80%まで約30分で充電可能だ。

インテリア:素材を改善

インテリアに大きな変更はないが、素材と仕上げの質感を向上させた。リサイクル素材のみを使用し、ハードプラスチックは見当たらない。インフォテインメントは主にソフトウェアをアップデートしている。

インテリアでは素材の質感が向上しているが、ステアリング位置にはやや慣れが必要だ。

上下がフラットなステアリング上方に配置された10インチのデジタルメーターや、やや後方に傾けられた同サイズのセンターディスプレイは継続。「i-Toggles」と呼ばれる5つのプログラム可能なタッチショートカットも備える。最大8つのプロファイル登録が可能だ。物理スイッチやボリュームダイヤルも残されている。音声操作にはChatGPTベースのAIが採用されている。

AGR認証シートを標準装備

「408」および「E-408」は、AGR認証のフロントシートを標準装備する。快適性は高いが、よりスポーティなドライバーには横方向のサポートが不足する可能性がある。上級グレードでは電動調整式シート(運転席10ウェイ、助手席6ウェイ)やマッサージ機能も選択可能。ステアリングヒーターと運転席シートヒーターは標準だ。

10インチのデジタルディスプレイ2基と、その下に配置されたi-Togglesを備えるインフォテインメントは継続採用。ソフトウェアは最新版へと更新された。

後席も十分なスペースを確保するが、低いルーフラインの影響でヘッドクリアランスはやや制限される。後席は40:60分割可倒式で、トランクスルー機能も備える。電動モデルには12Vソケットや可変式ラゲッジスペース、バッグフックも標準装備される。

走行インプレッション(改良前モデル)

我々は現行「408」の225psのプラグインハイブリッドを試乗した。「408」は上質な乗り味で発進し、状況に応じてEV走行を行う。部分負荷時は静かで、加速時も過度に騒がしくならない。EV航続距離は55kmとされるが、実際には35km程度だった。

足回りは基本的にソフトだが、大径ホイール装着車では路面の凹凸をやや伝える。全体として静粛性は高く、シートも快適。ステアリングは軽めで穏やかな特性を持ち、安定志向のセッティングと調和する。急激な操作にも安定して対応する。

スタイリングやコックピットの質感は高評価だった。一方で、乗降性の悪さ、ガソリンエンジンの騒音、電費の悪さが指摘された。EV走行距離は36kmにとどまった。

比較テストでは「メルセデス CLA」と対決。
Photo:Tom Salt / AUTO BILD

比較テストでは「メルセデス CLA」と対決。総合的には「CLA」が優勢だった。「408」は燃費やパフォーマンスで劣るものの、装備内容や室内空間では優位性を示した。

結論:
ドイツでは依然として希少な存在だが、販売は増加傾向にある。フェイスリフトにより、この流れをさらに強化できるかが注目される。

Text: Sebastian Friemel, Kim-Sarah Biehl
Photo: Stellantis