【V8の馬力が大幅に低下?】近々導入されるユーロ7への対応のためBMWはM5のV8について大幅な変更を加えることを余儀なくされている・・・
2026年2月10日
BMW M5:ユーロ7への対応に向けて、BMWはこのパワフルなセダンの駆動系に大幅な変更を加えている。伝説的なV8は明らかにパワーが低下することになる。しかし、これはM5にとって実際にどのような意味があるのだろうか?
2026年から、「BMW M5」は新しい技術基盤を採用する。その背景には、メーカーに対してより厳しい要件を課す、今後のユーロ7排出ガス規制がある。BMWは必要以上に早く対応し、注目すべき変化を受け入れることにした。
8気筒エンジンの出力を低下させるという施策。この変化がどれほど大きく、「M5」にとってどのような意味を持つかは、詳細を見れば明らかだ。
影響を受けるのは、「BMW M5(G90)」、「M5ツーリング(G99)」、「XMレーベル(G09)」の3モデルだ。3モデルすべて、2026年春に駆動系の大幅なアップデートが予定されている。中心となるのは、おなじみのツインターボV8の「S68」エンジンだが、その形は変更される。
V8エンジンの出力はマイナス41馬力
ユーロ7基準の要件を満たすため、BMWはV8エンジンをミラーサイクルに切り替えた。ユーロ7に最適化された燃焼プロセスは、有害物質(窒素酸化物や微粒子など)の排出を削減するが、その代償として出力が低下する。これまで585馬力だった8気筒エンジンの出力は、今後は544馬力となり、41馬力の低下となる。
これは、伝統的に高いエンジン出力で知られるMモデルにとって大きな変化だ。しかし、BMWはこれだけに留まらない。

電動モーターが出力を補う
燃焼エンジンの出力低下を補うべくプラグインハイブリッド駆動の電動部分も改良される。「BMW M5」および「M5ツーリング」のシステム出力は727馬力のまま、「XMレーベル」は748馬力のまま、これまでで最もパワフルなBMWの量産車としての地位を維持する。ツインターボV8の出力低下分を電動モーターが補うことで帳尻を合わせるというわけだ。

Photo:BMW Group
しかし、WLTPデータを見ると、新しい技術が採用されているにもかかわらず、「M5」の燃費効率はデータ上では向上していないことがわかる。セダンのガソリン消費量はわずかに増加し、電力需要も同様に増加している。ユーロ6では4.8~5.0リッター、17.2~17.6kWhだったが、BMWは今後4.9~5.2リッター、17.3~17.7 kWhと発表している。それに応じて、CO₂排出量もこれまでの113~118g/kmを上回り、「ツーリング」ではさらに若干高くなっている。
ユーロ7対応アップデートは、2026年3月に「BMW M5」から開始され、「XMレーベル」は2026年4月に続く。
Text: Marie Milius
Photo: Christoph Börries / AUTO BILD

