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お手頃価格のテスラ coming soon! モデル3ハッチバック 2022年導入予定

2021年1月24日

飛び交っている噂は真実か? VW ID.3の競合モデルとして、テスラからハッチバックモデルがかなり手頃な価格で、早ければ2022年にも登場する可能性があるとSNSで取り沙汰されている。予想図とともに最新情報をお届け!

手頃な価格のエントリーレベルのテスラが、どうやら当初の予想よりも早く登場するようだ。
早ければ2022年にも生産が開始されると言われている。
我々は最新の情報を入手した。

テスラの低価格のエントリーレベルモデルは、明らかに予想よりも早く登場する。
中国のプラットフォーム「微博(ウェイボー)」で発表された環境レポートによれば、このモデルは、想定されていたタイミングより2年早く、2022年には生産が開始される予定だという。
「Carscoops」によれば、2020年9月、会社のCEOであるイーロン マスクは、エントリーレベルのテスラの基本価格を25,000ドル(約262万円)に設定したとのこと。
テスラ製の新型EVハッチバックには、現在のバッテリーに比べて製造コストが安いと言われている新しい「タブレス(tabless)」バッテリーが搭載される予定だとされる。

2018年からすでに計画されているコンパクトカー

テスラは2018年からすでに小型モデルを計画していた。
これが今、ついに形となりつつあるようだ。
2020年の初めには、上海にあるデザイン開発センターの中国求人広告の中で、(半)公式のスケッチが示されたことさえあった。
そのスケッチは、VW ID.3と直接競合する可能性のある小型ハッチバックを示していた。

ハッチバックのベースとなるモデル3

テスラ モデル3よりもCピラーが急降下しているため、リアとトランクのスペースはかなり失われてしまうだろう。
電動式コンパクトがいつ正式に発表されるのかはまだ明らかになっていない。
今のところ、すでに発表されているEトラック「テスラ セミ(Semi)」とテスラ サイバートラックの生産開始の情報を先に待っているところだ。

電動トラック「テスラ セミ(Semi)」コンセプト。
Photo: Tesla
テスラ サイバートラック コンセプト。
Photo: Tesla

昨年からデビューが噂されている、ゴルフイーターともいえるテスラのエントリーモデルだが、今回のニュースで気になったのは以下の3点だった。

1: 中国で生産されること
2: かなり安い価格(300万円以下)ということ
3: タブレスと呼ばれる新しいバッテリーパックを搭載すること

中国で生産されることはもう明らかで、すでにテスラの工場は完成しているし、そこで大量生産された場合、安価な価格になるということも信憑性のある話である。
アメリカの車を中国で生産するという、政治の世界とは真逆のような話ではあるが、経済というのはそういうものであり、今までもそういう類の話は山ほどあるから、テスラが中国で生産されてもなんら疑問はない(アップル製品など良い例ではないか)。

そんな中、一番気になるのは、最後のタブレスと呼ばれる新型バッテリーを採用するという部分で、これが昨今世の中の話題の的となっている「個体電池」であった場合、驚きが戦慄に変わりかねないレベルの話になってしまう。
トヨタも血眼になって開発している個体電池ではあるが、まだ実用化はもう少しだけ先になるらしいし、それに先がけてテスラに搭載された場合、世界の注目を一挙に浴びる存在になるだろう。
日本がこの個体電池の分野で遅れることなく、先陣を切って発表できますように、そう心から願いながら、タブレスとはどんなバッテリーなのか、ひたすら気になるトピックである。

Text: Andreas Huber, Conny Poltersdorf
加筆: 大林晃平
Photo: autobild.de