1. ホーム
  2. 新車&ニュース
  3. 改良された「トヨタ カローラ クロス」登場!スポーティーなGRスポーツも合わせた全ての情報をお届け!

改良された「トヨタ カローラ クロス」登場!スポーティーなGRスポーツも合わせた全ての情報をお届け!

2026年1月4日

トヨタ カローラ クロス(XG10 世代):トヨタ カローラ クロス(Toyota Corolla Cross)がフェイスリフト。「GRスポーツ」が走りも楽しみたい人の期待に応える。トヨタはノスタルジックな気分を味わいたい人に向けて、エアコンのトグルスイッチを残している。

気に入っている点
・モダンなコックピット
・効率的なハイブリッド駆動
・快適性重視のセッティング
気に入らない点
・エンジンに負担がかかる
・狭い後部座席
・素材の品質に改善の余地

C-HRとRAV4の間

トヨタは、全長4.46mの「トヨタ カローラ クロス」を、小型の「C-HR」と大型の「RAV4」の間に位置づけている。このモデルは、主に若いファミリー層を対象としている。このSUVは、2020年にタイで最初に発売され、ドイツではかなり遅れて登場した。2022年末になってようやく「カローラ クロス」はドイツのモデルファミリーに加わった。

トヨタは、モデルイヤーの包括的なアップデートにより、このSUVの魅力を維持したいと考えている。改良版は、2025年秋から販売店にて販売されており、スポーティーな「GRスポーツ」の装備ラインも登場した。

価格:アップデートにより価格は上昇するが、その差はわずか

アップデート後の価格は、フェイスリフト前と比較してわずか数百ユーロ(数万円)の上昇にとどまっている。140馬力のハイブリッドエンジンと基本装備「コンフォート」を搭載したエントリーモデルは、アップデート前は36,550ユーロ(約657万円)だったが、アップデート後は36,990ユーロ(約665万円)からとなっている。

フロントドライブまたは全輪駆動が選択可能な、より強力な180馬力のエンジンは、「チームプレーヤー」以上の装備で提供される。フロントドライブモデルの最低価格は40,890ユーロ(約736万円)、4×4モデルは43,390ユーロ(約781万円)から。「GRスポーツ」装備ラインは43,390ユーロ(約781万円)だ。最上位の「ラウンジ」装備は、価格表では46,390ユーロ(約835万円)となっている。

デザイン:小規模のフェイスリフトでフロントが刷新

トヨタは控えめに、「カローラ クロス」の外観上の変更を「モデルイヤーアップデート」と呼んでいる。これは小規模のフェイスリフトということである。

特に変わったのはフロントマスクで、バンパーと一体化したハニカムグリルが印象的だ。グリル上部のイルミネーション付きバンドによる新しいライトシグネチャーが、ヘッドライトを視覚的に結びつけている。トップモデルには、LED技術に加え、アダプティブハイビームも搭載されている。

さらなるタフさを強調する要素

「カローラ クロス」は、無塗装のバンパーや控えめなエアインテーク、疑似的なアンダーライドプロテクションといった、タフな印象のデザインを引き続き採用している。新たに、バンパー両サイドには縦型のベンチレーションが追加された。

新しいグリルの上には、LEDシグネチャーをつなぐ要素がある。

継承されるポイントとしては、フロントバンパーの樹脂パーツがサイドへと回り込み、リアではテールゲートにまで延びている点が挙げられる。ここにもアンダーライドガードが確認できる。また、テールゲート開口部の上端にはルーフスポイラーが備わる。

リアに新デザインのテールライト

リアまわりでは、テールライトの内部デザインが刷新された。新しいLEDシグネチャーにより、カローラ クロスはよりフレッシュな印象を獲得している。さらに、車名ロゴはナンバープレートリセスの上部にエンボス加工で配置されるようになった。

ナンバープレート上部の新しいモデル表記では、「Corolla」はやや小さめに、「Cross」はより大きく、強調された形でエンボス表示される。

サイズ一覧:
・全長:4460~4465 mm
・全幅:1825 mm
・全高:1605~1620 mm
・ホイールベース:2640 mm
・トランク容量:414~1333 リットル、4WD 380~1295 リットル
・最大牽引重量:750 kg

駆動方式:フルハイブリッド

駆動方式の基本コンセプトは、トヨタらしく、フルハイブリッドだ。この点については、マイナーチェンジ後も変更はない。エントリーモデルは、98馬力の1.8リッターガソリンエンジンと95馬力の電動モーターを搭載している。データシートには、システム出力は140馬力と記載されている。

よりパワフルな「カローラ クロス」には、133馬力の2リッター4気筒ガソリンエンジンと電動モーターが組み合わされており、その組み合わせにより180馬力を発揮する。

四輪駆動モデルに新しい走行モードが追加

四輪駆動モデルでは、さらに41馬力、84Nmの追加出力を発生する電動モーターが後輪を駆動する。四輪駆動モデルは、モデルイヤーの更新に伴い「スノーエクストラ」という雪道でのタイヤの空転を防ぐための新しい走行モードが搭載される。

インテリア:新しいセンターコンソール

インテリアの変更は、エクステリアほど大きくはない。しかし、「カローラ クロス」を少しよく知っている人なら、センターコンソールのデザインが少しモダンになったことに気づくだろう。特に、オートマチックのセレクターレバーは、より現代的な印象になった。

いくつかのクイック選択ボタンや電動パーキングブレーキのスイッチとともに、よりシンプルなデザインの四角い要素に組み込まれている。スマートフォン用に、誘導充電が可能な追加の収納スペースが設けられている。

その他の部分は変更なく、12.3インチのデジタルスピードメーターと10.5インチのインフォテインメントスクリーンは従来と同じだ。センターコンソールにある、やや古風なシートヒーターのトグルスイッチも同様だ。

後部座席は広くない

トランク容量は40リットル増加し、473リットル~1,337リットルとなった。これにより、「カローラ クロス」は実際に家族連れにとって魅力的な車となるだろう。しかし、後席は背の高い人にとっては狭く感じられる。ただし、コンパクトセグメントではこれは珍しいことではないし、身長190cm未満の人なら、長距離のドライブでもまったく問題ないレベルだ。

このクラスでは標準的な後席スペース。

充実した基本装備

基本装備の「コンフォート」には、前述のディスプレイ、バックカメラ、音声認識、ヒーター付き自動格納式ドアミラー、LEDヘッドライト、フロントシートヒーター、レザーステアリングホイールが装備されている。

さらに、レーンキープアシスト、交通標識認識、緊急ブレーキアシスト「プリクラッシュセーフティシステム」など、さまざまな技術支援機能が標準装備されている。その上のグレード「ビジネスエディション」からは、死角にある車両を警告する機能も追加されている。また、ステアリングホイールヒーターも搭載されている。

18インチホイール(17インチホイールも選択可能)は、「チームプレーヤー」以上のグレードで選択可能であり、このグレードには、電動テールゲート、スモークガラス、スマートキーシステムも装備されており、キーをポケットに入れたまま車に近づくと、自動的にドアのロックが解除される。大きなプラス点は、あまり見栄えの良くない黒いプラスチックに代わって、クローム調のアクセントが採用されていることだ。これは、ステアリングホイールやシフトレバー、コンビネーションメーター周辺などに見られる。

「GR Sport」によるダイナミックなルックス

ラインアップに新たに加わったのが「GR Sport」だ。グリルとセンターのエアインテークが一体化し、大きな開口部を形成している点でひと目で判別できる。この開口部はハニカムメッシュで覆われる。トヨタは連続したライトシグネチャーをあえて省き、エンブレムをブラックアウト。さらにブラックの19インチホイールを装着し、車高を10mmローダウンしている。

インテリアには、赤いステッチを施したアルカンターラ張りのGRスポーツシートを採用。この赤いステッチは、ステアリングホイール、シフトセレクター、アームレストにも共通して用いられている。

パドルシフト、専用チューニングのパワーステアリング、スポーツモードが組み合わされ、エクステリアに見合った、よりダイナミックなドライビング体験が演出されている。

「GRスポーツ」には内外装に数多くのGRロゴが刻印される。

最上位モデル「ラウンジ」

トヨタは、プレミアム装備にいくつかの特別装備を用意している。「ラウンジ」には、電動ロールスクリーン付きパノラマガラスルーフ、部分レザーシート、JBLサウンドシステム、360度カメラシステムが搭載されている。このバージョンでは、ヘッドライトを自動的に適切な高さに調整し、駐車スペースに自動的に入庫する。

テスト:外観だけでなく、機能面でも改良が加えられている

我々は、「トヨタ カローラ クロス」の中で最も人気のある、2.0リッターのフロントドライブモデルを試乗した。走行中は、これまでと同様に快適性を重視した、軽くやや間接的なステアリングと、ダイナミックさを追求しない、しなやかでソフトなサスペンションが特徴だ。短い凹凸は、簡単に吸収する。実に快適だ。

このクルマは、せわしない走りを心底嫌っているように感じられる。負荷がかかるとフルハイブリッドはやや苦しそうな音を立て、120km/hを超えると風切り音も増してくる。「スポーツ」ドライビングプログラムも、ステアリングの重さを除けば、快適性重視の基本セットアップを大きく変えることはない。動力性能は十分(0-100km/h加速7.7秒)ではあるものの、本質的にはリラックスしたドライバー向けのクルマだ。

内燃機関と電気モーターの切り替えは素早く、ほとんど知覚できない。

そうしたドライバーであれば、133馬力の自然吸気ガソリンエンジンと113馬力の電気モーターを組み合わせ、遊星歯車式CVTを介して駆動する、構造は複雑だが実証済みで、燃費効率に優れたパワートレインが、アクセル開度に関係なく突然回転数が上がる場面があることも許容できるだろう。また、回生ブレーキを強める「B」モードでは、アクセルを戻すとドライブトレインがかなり大きな唸り音を発する点については我慢が必要だ。

燃費は良好な範囲に収まる

フルハイブリッド車に特有の、十分に遮音されたノイズレベルは、快適なサスペンションだけでなく着座位置によっても補われている。前後席の乗員は、SUVらしくフロアから約30センチ高い位置に座る。オフィスチェアのようなこの着座姿勢を楽しみながらも、環境に優しくない燃料消費を心配する必要はない。平均燃費はリッターあたり16.6km~20.0kmだ。もっとも、これはあくまで初乗りでの印象なので改めて検証する予定である。

10.5インチのインフォテインメントスクリーンと2つのトグルスイッチはそのまま引き継がれた。

今回は、初設定となるスポーティな外観の「2.0 GRスポーツ」と、小排気量の1.8リッターハイブリッドにも短時間ながら試乗する機会があった。140馬力の1.8リッターは日常使いには十分だろう。0-100km/h加速10秒、最高速度170km/hという数値は実用上まったく問題ない。ただし、エンジン音はうるさく、長距離を走るユーザーにとっては燃料タンク容量が36リッターと小さい点(2.0リッターは43リットル)が気になるかもしれない。

おすすめ装備:カローラ クロス2.0チームプレーヤー

2.0リッターエンジンはより洗練された印象だ。トヨタドイツによれば、顧客の約3分の2がこの大きいエンジンを選択しており、その多くがミドルグレードの「チームプレーヤー(Teamplayer)」を選んでいるという。18インチのタイヤ/ホイール、キーレスエントリー、電動テールゲートなどを装備し、価格は40,890ユーロ(約736万円)から。1.8リッターのみの設定となるベースグレードと比べても価格差は控えめで、全体として最もバランスの取れたパッケージと言える。

「2.0 GRスポーツ」は、1センチのローダウン、パドルシフトとよりスポーティな電動パワーステアリングを備える。もちろん、しなやかな乗り心地は失われるが、その分ステアリングの正確性は高まる。

さらに四輪駆動バージョンでは、リヤアクスルに41馬力の電動モーターが追加され、コーナリング性能が向上している。このフレンドリーなコンパクトSUVが、アルピーヌのようなコーナリングマシンになるわけではないが、カーブの多いルートを頻繁に走行するドライバーにとっては、「GRスポーツ」が最適だろう。こちらも調和の取れたパッケージとなっている。

テスト走行:エンジンはやや苦しそう

フェイスリフト前のモデルを初めて運転したとき、197馬力という最高出力はそれほど印象的には感じられない。しかし、約1.5トン(四輪駆動の有無を問わず)の車重を持つこのSUVを、きびきびと走らせるには十分だ。問題は、CVTを介して出力が伝達されるエンジンが、ほぼ常に苦しそうな音を立てる点にある。加速時だけでなく、減速時にも4気筒エンジンは明確に回転数を上げる。駆動や減速にまったくパワーを必要としない状況でのみ、ようやくエンジンは静かになる。

スポーティなコーナリングは四輪駆動のみ

コーナリング性能に関しては、当然ながら四輪駆動が有利だ。電子制御が賢く駆動力を配分する。一方、前輪駆動では高速コーナーでやや注意が必要になる。というのも、後輪がグリップを失うと、前輪がクルマを一気に対向車線方向へ押し出してしまう可能性があるからだ。

ステアリングに不満はない。エンジニアが許容する範囲で十分にダイレクトだが、ドライビングモードを切り替えても特性はほとんど変化しない。サスペンションは引き締まっていながらも突き上げ感はなく、路面の凸凹を難なくいなし、総じてドライバーに高い安心感を与えてくれる。

フェイスリフトによって、カローラ クロスは外観の魅力を高めた。燃費に優れたコンパクトSUVである。価格は決して安くはないが、3万7,000ユーロ(約666万円)のベースモデルでも、多くのユーザーには十分だろう。

Text: Holger Preiss, Katharina Berndt, Konstantin Seliger and Rolf Klein
Photo: Toyota Deutschland GmbH