【アップデート情報!】時代を超越したレトロなデザインのフィアット500に特別モデル「フィアット500トリノ」登場!ハイブリッドモデルの全情報!
2025年12月28日
フィアット500(第2世代):2007年~。ハイブリッド版発売記念特別モデル「トリノ」。新型フィアット500ハイブリッド – 価格はこちら!「フィアット500e」は、Dボタンを押せば、出発だ!
我々のお気に入り
・時代を超越したレトロなデザイン
・このクラスとしては優れた遮音性
・都市部に最適
不満な点
・品質がまあまあ
・トランクが非常に小さい
・かなり高価
2007年、フィアットは「セイチェント(600)」の後継車として「500」を発売した。この小型車には、ソフトトップのコンバーチブルも存在し、また様々な特別仕様車が販売された。「500X」は、このレトロな都市型小型車のSUVバージョンとして人気を博した。2020年にはEVシフトの第一弾、フル電動の「500e」が誕生した。
戦略の転換
2024年の夏、内燃エンジンを搭載した最後の「500」が生産ラインからロールアウトされた。フル電動の「500e」へバトンタッチした瞬間だったが、それは1年ほどしか続かなかった。現在、トリノでは再び内燃エンジン搭載の「フィアット500」が生産されている。これは、パワートレインを乗せ換える形で作られた6速マニュアルトランスミッションを搭載したマイルドハイブリッド車だ。ソフトトップも3+1モデル(後部座席への乗り込みを容易にする)も引き続き提供されている。

Photo: Stellantis Germany GmbH
アバルトが500eをチューニング
さらにパワフルな「500」をお望みなら「フィアット500e」のチューニングバージョンはいかがだろうか。そのチューニングを担当しているのは、ハウスチューナーのアバルトだ。パワフルな「500」にはソフトトップも用意されていて、「アバルト500e」という名前がつけられた。
価格:小型車ながら高めの価格(情報更新!)
「500」のサイズから考えると、その価格はかなり高額である。少なくとも、電気自動車バージョンに関してはそうである。ハイブリッド車を選ぶ場合は、約7,000ユーロ(約126万円)安くなる。基本装備の「ポップ」の価格は19,900ユーロ(約358万円)からである。モデルラインナップの最上位である「ラ プリマ」は、最低24,990ユーロ(約449万円)である。
しかし、電気自動車の「500e」に戻ると、95馬力のより低出力の方は26,990ユーロ(約485万円)から。118馬力のバージョンは、さらに5,000ユーロ(約90万円)高くなる。ソフトトップは32,490ユーロ(約584万円)から。追加ドア付き3+1モデルは30,490ユーロ(約548万円)からとなっている。
デザイン:ハイブリッド発売記念特別モデル「トリノ」(アップデート情報!)
マイルドハイブリッド駆動の新型「500」の市場投入を記念して、「トリノ」という名前の特別モデルが発売される。このモデルは、16インチの軽合金ホイールやフルLEDヘッドライトなどが特徴だ。さらに、2つの新しいボディカラー、「サン オブ イタリー(Sun of Italy)」と「オーシャングリーン」も追加されている。
「内燃機関フィアット500再登場!1年間の休止を経てフィアットがハイブリッドモデルの500を復活&販売する!」:https://autobild.jp/53032/
完璧なレトロデザイン
「フィアット500」は、レトロデザインの代表例だ。この小型車は、1957年から1977年に製造された「ヌオーヴァ500(NUOVA 500)」を強く彷彿させる外観となっている。フロントでは、丸く上下に配置されたヘッドライトが特にその特徴を際立たせている。
サイドでは、ボンネットからリヤにかけてエッジが走り、全長約3.60mの車両を視覚的に上部と下部に分割している。
2色の塗装によって、この効果はさらに強調されている。急勾配のリヤには、60年代のレトロなフィアットを彷彿とさせるリヤライトが配置されている。
サイズ一覧:
・全長:3.63メートル
・全幅:1.68メートル
・全高:1.53メートル
・ホイールベース:2.32メートル
・トランク:185リットル(後部座席を折りたたんだ場合550リットル)
駆動システム:内燃機関復活のマイドハイブリッド駆動
「500e」は、2種類の出力レベルがあった。70kW(95馬力)のモデルは、23.8kWhのバッテリーを搭載。これにより、190kmの航続距離を実現。87kW(118馬力)のより強力なモデルは、42kWhのバッテリーにより、最大321kmの走行が可能。
フィアットが2024年に「500」の内燃エンジン車の生産を中止した後、フィアットは、65馬力、マニュアルトランスミッション搭載のマイルドハイブリッドを開発。1.0リッターのガソリンエンジンが搭載されており、発進時や加速時には電動モーターがサポートする。
装備:500eはモダンで整理整頓されている
インテリアもレトロな雰囲気を保っている。ここでも60年代のモデルとの共通点が見られる。たとえば、ダッシュボードには車体色と同じパネルが採用されている。
全体として、インテリアは丸みを帯びた外観デザインに非常に調和している。それでも、最新の技術を取り入れている。オーディオとナビゲーションを操作するためのセンターディスプレイがダッシュボードに設置されている。アナログのスピードメーターではなく、7インチのスクリーンが搭載されている。
ハイブリッドのベースモデルにはインフォテインメントディスプレイは搭載されていない
標準装備の「ポップ」では、新しいハイブリッドのコックピットは少し簡素に見える。ここでは、自分のスマートフォンがインフォテインメントの代わりとなる。しかし、オプションのテックパッケージを追加すると、10.25インチのディスプレイ、USBポート、オートマチックエアコン、スマートフォン統合機能が追加される。
一方、特別版「トリノ」を選ぶと、パターン入りのスタイリッシュなファブリックシート、キーレスエントリー、室内照明が標準装備される。


Photo: Stellantis Germany GmbH
購入アドバイス:中古車チェック:購入時に注意すべき点
「フィアット500」は、可愛くてカルト的な人気があるだけではない。2007年から市場に出回っているため、中古車市場には無数のバリエーションがある。経済的な2気筒エンジン、3気筒マイルドハイブリッド、スポーティなアバルトモデルに加え、2種類のディーゼルエンジンとLPGモデルもラインナップされている。おすすめは、2010年に導入されたチェーン駆動の2気筒エンジンだ。
特に、2015年のモデルチェンジ以前のモデルは、スプリングやダンパーの故障により、車検で不合格となるケースが多く見られる。錆びた排気システムは、新しいモデルでも問題となっている。AUTO BILDの耐久テストでは、このレトロな丸みを帯びた車は100,000kmを5+の評価で走破した。その後、「フィアット500」は編集部に残ったが、それは高価な楽しみとなった。エンジンとオルタネーターが故障し、207,000 kmを走ったところでギアボックスが故障した。
テスト:テスト:500 エレクトロは都市部に適している
テストでは、42kWhの大型バッテリーを搭載した「500エレクトロ」は、この小型車が都市部や郊外での使用に適しているとの我々の予想を裏付ける結果となった。外気温が低く、ヒーターを連続運転した場合、航続距離200kmに留まった。その代わり、フィアットは、スムーズな操作、正確な加速、そして力強い加速を実現している。
比較テスト:電気自動車フィアットが2位
都市向け電気自動車、「ダチア スプリング」および「ルノー トゥインゴ エレクトリック」との比較テストで、「フィアット500e」は2位となった。快適な乗り心地、活気のある駆動、そして高速充電技術により、性能評価でトップを獲得した。しかし、その高価格が評価を下げた。
「フィアット500e」では、レバーでギアを選択することはない。シフトは、ボタン群で決定する。Dボタンを押せば、出発だ。とてもシンプルだ。
結論:
「500」は、決して時代遅れになることはない。2007年から、この新型車は、時代遅れになることのないレトロなデザインで人気を博している。
フィアット500e 42kWhのAUTO BILDテスト評価:3+
フォトギャラリー:フィアット500e







Text: Kim-Sarah Biehl, Konstantin Seliger and Jan Horn

