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【このジェレミー クラークソンのRS 4なんぼ?】クラークソンが「グランド ツアー」で運転した「アウディRS 4」は予想よりもお求めやすい価格だ!

2025年12月20日

ドイツの中古車情報:ジェレミー クラークソンのアウディRS 4(B7)が販売される。クラークソンのアウディRS 4は予想よりもお求めやすい価格だ。このアウディRS 4は、ジェレミー クラークソンが「ザ グランド ツアー」で運転した車だ。

ラリーカーを模したこの「アウディRS 4」は、ちょっとした知名度のある車だ。そして、テレビの歴史の一部も無料でついてくる。ジェレミー クラークソンが、人気番組「グランド ツアー(The Grand Tour)」で運転した「アウディRS 4 B7」が、英国で販売される!

Amazon Primeで独占配信されたこのシリーズの「シーズン5」では、ジェレミー クラークソン、リチャード ハモンド、ジェームズ メイが「The Scandi Flick」と名付けられたスペシャル番組で北極圏へと旅立った。そのテーマは「ラリー界のアイコン」だった。ハモンドとメイは、それぞれ「スバル インプレッサWRX」と「三菱ランサー エボリューション8」を選択したが、クラークソンは、「アウディRS 4(B7)」で登場して、その列から飛び出した。その結果、彼はすぐに嫌味な発言を投げかけられた。

この写真は、スカンジナビアで走行中の3台の車を示している。どの車も手加減はされていない。
Photo: The Grand Tour

99分間の冒険の中で、3人はいつものように自分の車を改造した。クラークソンは、本来はグレーの「RS 4」に、見事に仕上げられたアウディスポーツのラッピングを施すことにした。それに合わせて、オリジナルのホイールを白く塗装し、フロントに9個(!)もの追加ヘッドライトを取り付けた。

撮影終了後、「アウディRS 4」は英国に戻され、小さな損傷が修復され、きちんと整備された。潜水艦のバンカーのトンネルで壁に衝突したメイズの「Evo 8」と比較すると、クラークソンの「RS 4」の損傷はごくわずかだった。

4.2リッター高回転V8エンジンは、約束された420馬力を発揮しないことが多いものの、そのサウンドは素晴らしく、クラークソンによれば、3つの史上最高のエンジンのうちの1つであるとのことだ。

このオリジナル車は、ディーラーのヒストリックス オークションズが、世界でもっとも有名な「アウディ RS 4」と自信を持って宣伝している、ウェブサイト「クラシック トレーダー」で出品されている。「アウディ RS 4」の第2世代は、2005年から2009年にかけて製造された。当初、「B7」はセダンとしてのみ販売されていたが、2006年半ばから「アバント」と「カブリオレ」も発売された。合計14,000台以上の「アウディRS 4 B7」が製造され、その大部分はセダンだった。クラークソンの車は2007年製造で、走行距離は約74,000マイル、つまり約119,000kmだ。

V8エンジンは、史上最高のエンジンの一つだ

「RS 4(B7)」のボンネットの下には、4.2 リッターのV8自然吸気エンジンが搭載されており、その出力は420馬力、430Nmと公表されている。しかし、この出力を達成したのはごく一部のモデルのみだった。370から400馬力の出力値が現実的であると考えられる。ちなみに、「RS 4」に搭載されているV8エンジンは、「アウディR8 V8」と同じものだ。しかし、スポーツカーの兄弟車とは異なり、「RS 4」には6速マニュアルトランスミッションのみが搭載されていた。クラークソンは番組の中でこの高回転エンジンを称賛し、3つの史上最高のエンジンのうちの1つと評した。

RS 4のインテリアは改造の影響を受けておらず、かなり手入れが行き届いている印象だ。

全体として、「アウディRS 4」は良好な状態を保っており、V8エンジン搭載のセダンがこれまでエキサイティングな自動車人生を送ってきたことを考えると、なおさらのことだ。RSシェルシートを含むインテリアは、オリジナルの状態を保っている。さらに、英国の車検も新たに取得済みだ。

RS 4の予想価格

あとは価格の問題だけだが、「RS 4」は「RS57 FOR」のナンバープレート付きで31,807ユーロ(約570万円)という妥当な価格になる見通しだ。有名人が所有したプレミアはつかない。結局のところ、ドイツで最も安価な「アウディRS 4 B7」の価格は、少なくとも25,000ユーロ(約450万円)だ。

ドイツの顧客にとっては、2つの問題が残っている。「RS 4」のハンドルは「間違った」側にあり、追加のヘッドライトにより、TÜV(ドイツ技術監視協会)の検査官は間違いなく眩しい思いをすることだろう。「グランドツアー(The Grand Tour)」のファンであるかどうかに関係なく。

結論:
著名な前所有者がいなくても、この「アウディRS 4(B7)」の価格は決して高すぎるものではないだろう。特に、ラリー風の外観はかなり良くできているからだ。右ハンドル車である点だけが残念だ・・・。

Text: Jan Götze
Photo: Historics Auctioneers