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【このランボなんぼ?】絶句・・・この2013年製「ランボルギーニ ヴェネーノ」が目も眩むほどの価格で販売中 その値段?26億円超!なんで?

2025年12月2日

ランボルギーニ ヴェネーノ(Lamborghini Veneno):ヴェネーノは、ランボルギーニの中でも最も過激なモデルのひとつ。3台しかないクーペのうちの1台がカナダのディーラーで途方もない価格で売り出されている。えっ、このランボルギーニ ヴェネーノの値段?8桁ドル(数十億円)だ!

これは、これまでで最も極端なランボルギーニなのだろうか?60年以上の歴史の中で、このイタリアのメーカーは多くのワイルドな車を製造してきたが、2013年に発表された「ヴェネーノ」は、ランボルギーニの基準からしても、まさに極端な車だ。現在、3台の販売車両のうちの1台が「デュポン レジストリ」で販売されている。そしてその価格は、目もくらむほどだ!

新車価格が300万ユーロ(5億3,400万円=税抜き)という、この超レアな「ヴェネーノ」は、2013年に発表された時点で、決して安い車ではなかった。それが、わずか10年余りで、その価値は4倍近くになったと言われている。つまり、この車は非常に良い投資対象だったのだ。しかし、まずは最初から説明しよう。

ランボルギーニ ヴェネーノは3台しか製造されなかった

2013年の「ジュネーブモーターショー」で、ランボルギーニは、会社創立50周年を記念して、3台(および博物館用のプロトタイプ1台)の限定生産モデル「ヴェネーノ」を発表した。2年前に発表された「アヴェンタドール」をベースにしたこの少量生産モデルは、モーターショーに出展された他のすべての車を圧倒した。そして、「ヴェネーノ」を、ボディキットを装着した高価な「アヴェンタドール」と表現する人は、この車のコンセプトを理解していないと言える。

UFOのような車。超極端な出自のランボルギーニ ヴェネーノと比べると、ベースとなったアヴェンタドールでさえ、退屈な大量生産車のように見えてしまう。

「ヴェネーノ」と比較すると、標準仕様の「アヴェンタドール」は、「VWポロ」とほぼ同じくらいな車に見える。この少量生産モデルのために、サンタアガータ ボロネーゼではあらゆる手段を講じた。「ヴェネーノ」は、全長5m以上、全幅2.08mだ。角張ったカーボンボディは、コンセプトカーのように見えるが、「ヴェネーノ」は公道走行が認可されている。カーボンを特別に追加することで、重量を「アヴェンタドール」より125kg削減し、「ヴェネーノ」の重量は1,450kgに抑えられている。「アヴェンタドール」に搭載されている6.5リッターV12エンジンは、700馬力から750馬力にパワーアップされており、1.93kg/馬力という優れたパワーウェイトを実現している。その走行性能も同様に印象的だ。0から100km/hまで2.8秒、最高速度は355kmだ。

ヴェネーノは、カーボン製のフルバケットシートが搭載されて発表された。しかし、このモデルの最初のオーナーは「コンフォートシート」を選択した。

3台の「ヴェネーノ」クーペは、一見するとまったく同じ構成に見えるが、1つの点で異なる。それは、3台のコントラストカラーだ。イタリアのトリコロールにちなんで、スプリッター、サイドスカート、ディフューザー、リアウィングに、それぞれ白、緑、赤のアクセントが配されている。

$16,900,000

後者、つまり赤のアクセントが施された「ヴェネーノ(ちなみに、ランボルギーニ博物館の展示車も赤のディテールが施されている)」は、現在、カナダのカーランドにあるディーラー、「John Scotti Automotive」で販売されている。走行距離はわずか201kmで、ヴェネーノは実質的に新品同様の状態だ。しかし、その販売価格を考えると、購入希望者は覚悟を決める必要があるだろう。ヴェネーノの価格は、なんと、1,690万ドル(約26億7千万円)!だ。

明らかに、まだ値上がりは続いているようで、2025年初めには、「ヴェネーノ」は1,390万ドル(約24億7,420万円)で売り出されていた。この傾向が続けば、1年後には2,000万ドル(約31億6千万円)になるかもしれない。もちろん、購入者が見つかることが前提だが・・・。

しかし、「ヴェネーノ」に真剣に興味がある人は、実質的に選択肢がない。何しろ3台しか存在しないのだから、次に売りに出るのがいつなのかは想像もつかない。2013年末に発表され、9台存在する「ヴェネーノ ロードスター」も選択肢に入るなら待ってもいいかもしれないが、それが「ヴェネーノ」より「安価」に取引されるかどうかは疑問だ。

Text: Jan Götze
Photo: John Scotti Automotive LTEE