【新着情報】新型スープラ 550馬力チューンナップモデル登場 マンハート トヨタGRスープラA90
2021年1月6日
ドイツのチューナーの気持ちをさらに煽るスープラ。チューナー、マンハートはトヨタGRスープラに550馬力を与え、スープラを新たな次元へと押し上げる。450馬力バージョンの後には、さらに100馬力を追加し、スポーツカーに他の装備も与える。
新型スープラは、チューンナップモデルのベースのカルト車種となりつつある。
長年にわたる禁断と禁欲を経て、トヨタはBMWのテクノロジーを借りてスープラを復活させた。
このコラボレーションによって、トヨタには馴染みのない欧州のチューナーが、日本製スポーツカーを過激にチューンナップすることが容易になり、彼らの情熱に火をつけたのだった。
BMWのチューニングスペシャリストであるマンハートは、すでにスープラに挑んでいて、450馬力チューンナップモデルを先に発表していたが、今回は、第2弾としてさらなるパフォーマンスレベルを備えたモデルを発表した。
その新型チューンナップモデルはBMW製直列6気筒エンジンから最大550馬力を発揮し、まるでスーパーカーのよう強力に加速する。
標準モデルより210馬力多いパワーで9,800ユーロ(約124万円)弱
パワーアップの基礎となるのは、新しいパイプ部分を含むTTEターボチャージャーだ。
それはより強力な冷却システムにより、B58直列6気筒のヒーティングの安定性が確保されている。
リアでは、オリジナルのフラップエキゾーストシステムが効果的に排気をコントロールするが、オプションでOPF(オットー粒子フィルター)なしのエキゾーストシステムも用意されている。
その結果、マンハート製スープラは、スープラ標準モデルの340馬力ではなく、550馬力、500Nmのトルクではなく770Nmが備わっている。
マンハートは、走行性能数値に関しては公表していない。
オリジナルの20インチホイールが装着されたパフォーマンスキットの価格は9,747ユーロ(約123万円)からで、エキゾーストシステムは最低でも4,483ユーロ(約56万円)となっている。
現行のスープラは、そのままでもかなり走行性能が高く、十分に高性能なスポーツカーといえる領域の車である。噂によればさらに高性能なモデルも今後追加されるとスクープされているが、そういうツルシの自動車に満足できない人はどこにでもいるし、とくにスープラのようなアイコン化された自動車は、必ずチューナーによって手を加えられる運命にある。
今回のマンハートの一台もそんな一台で、パワーもかなり高められた一台である。
もちろんスープラの人気の火付け役となったのは、ハリウッド映画である「ワイルドスピード」が発端になっていることは言うまでもないが、ドイツでもこういうチューニングモデルが開発されていることが興味深い。そしてそれがBMW Z4ではなく、スープラであるというところも、なかなか面白いし、トヨタにとっても、日本人の私たちにとっても痛快な話であると思う。価格は決して安くはないが、安くある必要もないし、絶対的な性能をああだこうだ言う必要もない。
ベースモデルに日本のスポーツカーが選ばれている、そここそが一番大切なのだから。
Text: Moritz Doka
加筆:大林晃平
Photo: MANHART Performance