【Japan Mobility Show 2025】 3台の気になるコンセプトカー レクサス スポーツ コンセプト、マツダ ビジョンXクーペ&センチュリー コンセプト
2025年11月11日
Japan Mobility Show 2025:3つのメーカー(1つはブランド)、3台のエキサイティングなコンセプトカー。レクサス スポーツ コンセプト、マツダ ビジョンXクーペ、センチュリー コンセプトは、それぞれまったく異なるコンセプトカーだが、1つ共通点がある。それは、将来性のある未来像を垣間見せてくれることだ。
「Japan Mobility Show 2025」では、数多くのコンセプトカーがデビューしたが、特に印象に残っている3つのコンセプトカーがある。それは、「レクサス スポーツ コンセプト」、「センチュリーコンセプト」、「マツダ ビジョンXクーペ」だ。スポーティなものから豪華なものまで、あらゆるタイプがそろっている。
レクサス スポーツ コンセプト
3台の中で最もスポーティなコンセプトから紹介しよう。幅広で低めのプロポーション、エッジの効いたデザイン、そして空力性能の向上。「レクサス スポーツ コンセプト」は、次のレベルのパフォーマンスを実現しながら、真のスポーツカーの魂を体現することを目指している。レクサスは、ドライバーの注意をできるだけそらさないよう、特にインテリアにミニマルなデザインを採用している。レーシングカーのようなステアリングホイールと、コックピットの前部にバスタブのように連結されたバケットシートが、ドライバーと車両の一体感を創り出している。

Photo: Lexus
レクサスが正確な技術データを公表していないにもかかわらず、その外観はそれ自体を物語っている。特にクールな機能は、2ドア車のルーフに組み込まれたドローンで、自身のパフォーマンスをビデオや写真で記録することができる。

Photo: AUTO BILD / Nele Klein
マツダ ビジョン Xクーペ
マツダの最新コンセプトカーは、スポーティさはやや控えめだが、その分、より現実味のある、特にエレガントなスポーツカーだ。「マツダ ビジョン Xクーペ」は、全長5m以上、全幅約2mだ。マツダによれば、このコンセプトカーは「魂動(こどう)」デザインを新たなレベルに引き上げるものであり、今後のモデルの設計および技術のテンプレートとなるそうだ。そのサイズからも、これは従来のスポーツカーというよりも、4ドアの豪華なグランツーリスモであることが明らかだ。

Photo: AUTO BILD / Nele Klein
このコンセプトも”less is more”というモットーが当てはまる。コックピットは明確に構造化されており、アナログ計器がインテリアに魅力的なレトロなタッチを加えている。特にエキサイティングなのは、型破りな構造を持つプラグインハイブリッドという駆動コンセプトだ。内燃エンジンは、2ローター、ターボチャージャー付きロータリーエンジンで、電動モーターによってサポートされている。システム出力は510馬力、マツダは電気での走行距離は160km、総走行距離は最大800kmと発表している。

Photo: Mazda Motor Corporation
センチュリーコンセプト
トヨタグループの新たなトップモデルは、今後センチュリーとして独立したブランドとなる予定だ。新しい「センチュリー コンセプト」は、その礎を築き、ブランドを復活させることを目的としている。これは、ラジエーターグリルに飾られたフェニックスのシンボルにふさわしいものだ。

Photo: AUTO BILD / Nele Klein
今後、センチュリーはプレミアムセグメントに参入し、ベントレーやロールス・ロイスなどのメーカーと競争する意向だ。職人技、ハイテク、快適性を兼ね備えた新しい「センチュリー クーペ」は、この野心を体現している。クラシックなリヤウィンドウのない閉じたデザインのリアと、2列目に2つの個別シートを備えたラウンジのようなインテリアが印象的だ。

Photo: AUTO BILD / Nele Klein
クーペのようなシルエットにもかかわらず、この車両は運転手付きサービスでの使用も想定して設計されていることを示唆する要素が多く見られる。技術的な詳細はほとんど明らかにされていないものの、エンジンが「V12」と発表されていることだけでも期待が高まる。
結論:
「Japan Mobility Show 2025」は、自動車業界の未来がいかにエキサイティングなものになるかを示した。スポーティ、エレガント、豪華など、レクサス、マツダ、センチュリーのコンセプトは、デザインとテクノロジーの進化の方向性を示している。これらは現時点ではコンセプトモデルではあるものの、将来への期待を掻き立てる。
Text: Nele Klein

