チューニングの祭典ハイパーミーティング2025とレイズ(RAYS)のホイール体感プログラム
2025年10月3日

9月28日、秋晴れの茨城県の筑波サーキットにおいて「観る!買う!走る!チューニングの祭典!!ハイパーミーティング2025」が盛大に開催された。気持ちよい風の吹く会場には多くの自動車好きが集まった。
6年ぶりの開催となったハイパーミーティング2025には総勢1753名が会場の筑波サーキットを訪れたた。ハイパーミーティングは、「観る!買う!走る!チューニングの祭典!!ハイパーミーティング2025」とのキャッチコピー通り、60店舗もの「カスタマイズマーケットスクエア」と名付けられたチューニングショップ、工具ショップ、チューニングメーカーが出店し、担当者と直接話をしながら(多くは)通常よりもお買い得価格で購入することができたり、著名レーサーのトークショーや体験同乗走行、さらにハイパミガールのトークショーやエキサイティングじゃんけん大会、といった楽しいプログラム満載のイベントである。

またプロドライバーのデモランだけではなく、(もちろん別に申し込みは必要だが)自分の車で筑波サーキットを走行できる「サーキットチャレンジ」も、上級・中級・初級に分けて設定されているなど、体験型の魅力的なプログラムが多い。


そんなこともあり会場には自動車マニアだけではなく、カップルや家族連れの姿も多くみられ、実にほほえましい。また時代を反映してか海外からのゲストも多くみられたのは、日本のチューニングカーが世界的に人気となっている証左であろう。

そんなハイパーミーティング2025のプログラムの中でも、個人的に興味があったのはホイールメーカーの草分けである「RAYS」が行ったふたつのプログラムだった。

ひとつはイベントのプログラムに組み込まれた「チューニングカー&パーツ体感同乗走行」だ。これは出展社のチューニングパーツをサーキット走行を通して体感してもらうというもの。

レイズはマツダ ロードスター、ホンダ シビック タイプR、日産Z、トヨタ GR86の4台にレイズの鍛造ホイール「VOLK RACING」2モデルと鋳造ホイール「gram LIGHTS」2モデルをセットしたデモカーを用意した。

RAYSホイールの同乗体験走行を体験した人に聞くと「プロドライバー(久保凛太朗選手)さんが、レイズのホイールはとにかく粘るんですよ、違うでしょう?とサーキットを走行中にこちらを見ながら話してくれました(笑)、楽しくてあっという間の一周だったため、正直よくわかりませんでした(笑)」と興奮気味に回答してくれた。

もうひとつは「RAYSホイール履き替えインプレ走行とトークショー」だった。山野哲也、千代勝正、蘇武喜和の3選手がレイズのホイールに履き替えた上記4台でタイムアタックして、ホイールをインプレッションした。

さらに、同じクルマでレイズの別モデルに交換して乗り比べて、その特性をトークショーで解説するというプログラムで、他ではあまり見かけることのできない非常に興味深いプログラムであった。

果たしてアルミホイールの違いでそんなに変わるものだろうか、と訝りながら興味津々で聞いた午後のトークショーでは山野哲也、千代勝正、蘇武喜和の3選手が壇上でその違いを力説した。

山野選手は「ノーマルアルミホイールとレイズの違いは、とにかく転がり感が圧倒的に違うので明確に感じられます。今回はVOLK RACING TE37 SAGA SLとZE40とを履き替えて乗り比べましたが、それぞれのホイールの特性の違いが明白で私たちにとっても興味深い体験となりました。どちらが良い悪いの優越ではなく、特性が違う、キャラクターが違う、ということなので、ドライバーがどういう使い方を望んでいるのか、あるいはどういう感覚が好みなのか、という視点で選んで欲しいと思います。とにかくレイズのすごいところは、これで完成とせず、常に前に向かって進化しているところですね」と熱弁、会場を賑わせた。
従来ホイール選びはファッション性だったりカタログでのスペック比較、ショップのお勧め、口コミや実際に見て、触るくらいで決めていくものだが「RAYS」の鍛造ホイールの良さを体感する絶好の機会となった。レイズとしても今後は「体感してもらう」機会を増やしていきたいとの説明があった。

RAYSファンクラブも間もなく立ち上がる。クルマ好きとの距離をさらに縮めようというレイズの試みに期待が持てる。
見るだけではなく、体験し、実感できるプログラムが多く設定されたハイパーミーティング2025は実に魅力的なイベントであった。
Text:大林晃平
Photo:アウトビルトジャパン