VWゴルフ2とゴルフ8をクラッシュテストで比較 最新型ゴルフは2代目に比べてどれほど安全性がアップしたのか?
2025年10月21日
カルト対ハイテク:クラッシュテストにおけるVWゴルフ2とゴルフ8の比較。ゴルフ8は旧型車と比べてどれほど安全なのか?特に衝突安全性能において、両世代の間に大きな隔たりがあることが明らかになった。
1980年代、「ゴルフ2」は、堅牢で頑丈な車として、フォルクスワーゲンのベストセラーだった。しかし、今回おこなわれたクラッシュテストで、最新モデル「ゴルフ8」と対戦すると、35年間で技術がいかに変化したかがわかる。
最初のテストから、「ゴルフ8」は明らかに優位に立っていた。どの速度でも、どの路面でも、旧型車よりも約30%早く停止したのだ。車線変更でも、新型車の方が優れた性能を発揮した。「ゴルフ2」は時速65kmで不安定になったのに対し、「ゴルフ8」は時速75kmでも、この操作を難なくこなした。

Photo: Christian Bittmann / AUTO BILD
また、ヘッドライトについても、2台のヴォルフスブルク車はまったく別物だ。「ゴルフ2」のハロゲンヘッドライトは今ではかすかな光にしか見えないが、「ゴルフ8」は白色LEDでほぼ昼間の明るさだ。リヤには、「ゴルフ2」にはなかった、目立つLEDテールランプと第3ブレーキランプが追加されている。
衝撃的な衝突試験
特に衝撃的だったのは正面衝突試験だった。いわゆるオフセット衝突試験が実施され、時速64kmで走行中の車がバリアに衝突した。これは対向車との事故をシミュレートしたものだ。
このテストは、デクラ(Dekra)衝突試験センターで、「ゴルフ2」を対象に行われた。比較のために、同一のEuro NCAPテストにおける「ゴルフ8」の結果も参照した。そして、まさにここで大きな違いが明らかになった。「ゴルフ2」は紙のようにくしゃくしゃになり、乗員室は崩壊し、ハンドルはコックピットに深く押し込まれた。乗員は、この事故を生き延びることはほとんど不可能だっただろう。

一方、「ゴルフ8」はまったく異なる。「Euro-NCAP」によれば、乗員室は安定しており、クラッシュゾーンとエアバッグが乗員をほぼ完全に保護したとのことだ。万が一、クラッシュしても、重傷ではなく、軽傷で済むだろうとのことだ。

「全体として、このテストは、過去35年間に自動車安全分野においてどれほどの進歩があったかを示しています」と、事故研究者のマルクス エゲルハーフ氏は結論付けている。同時に、電子機器やスマートフォン接続性のために安全性が軽視されてはならないとも指摘している。
結論:
「ゴルフ2」は依然としてカルト的な人気を誇っているが、安全性の面では、「ゴルフ8」はまったく別のレベルにある。当然で、驚くべきことではないが。
Text: Marie Milius
Photo: Euro NCAP

