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301馬力+12,000リットルのタンク+3本の水砲備えた「ジョン ディア 6R250」はトラクターと消防車の両方の役割を果たす!

2025年9月28日

ジョン ディア 6R250(John Deere 6R250):驚異的な消防車への改造。ジョン ディアにブルーライトと12,000リットルの消火砲を搭載。ヴィースムーアの消防隊は、現在この怪力マシンで出動している。

正直に言えば、AUTO BILD誌では通常、トラクターや消防車について報じることはめったにない。しかし、最近ヴィースムーア市のボランティア消防団で運用を開始したこの車両は、我々に深い印象を残した。

「消防と農業の融合」を体現するこの車両は、東フリースラントの小さな町で、農作業用トラクターと消防車の両方の役割を果たしている。

ジョン ディア 6R250を消防トラクターに改造

基本データは?見応えがある。ベースは「ジョン ディア 6R250」だ。ボンネットの下には、パワーユニットのダウンサイジングに悩むモビリティ愛好家を驚かせる6.8 リッター6 気筒エンジンが搭載されている。最大出力は301馬力(トラクターファンなら、中型トラクターとしてはかなり高い出力であることがお分かりだろう)。

消防車としての使用に際し、特殊車両の専門メーカーである「リボ(Rebo)」によって徹底的に改造された。その結果、過酷な任務にも対応できる万能車両が完成した。車両はモジュール式構造を採用しており、任務に応じてさまざまな装備を装着可能だ。

車輪付きの消火発電機

最も注目すべきモジュールは、植生火災用の大型タンク消火車機能だ。タンクには12,000リットルの水と410リットルの消泡剤を収納でき、ポンプは1分間に6,000リットルの水を噴射可能だ。3つの電動調整式水砲は、走行中でも使用可能だ。

そして、前面の噴射ノズルと500リットルの貯水タンクを備えた熱に対する自己保護システムにより、緊急時でも乗員は保護用の水幕の後方で作業が可能だ。

消火は特別な能力の一つに過ぎない。このプロトタイプは、災害対応のための多様な装備を装備している。除雪板と高出力ポンプを備え、洪水にも対応可能だ。2基のポンプのうち小さい方は1時間あたり40万リットル、大きい方は驚異の300万リットルを吐出する。

さらに、砂袋充填機や、80mの長さで67キロニュートンメーターの牽引力を誇るロープウィンチも搭載されている。フロントの巻き取り装置を通じて800mのホースを敷設でき、不整地にも水を供給可能だ。

消防隊での日常テスト

このスーパートラクターは、ウィースムーアで即座に実地テストを開始する。ボランティア消防隊は、1年間かけて、森林火災、洪水、災害シナリオにおけるプロトタイプの性能を検証する。

目標は、消防隊の対応力を大幅に向上させる、頑丈で多目的かつ経済的な緊急車両を開発することだ。

Text: Lena Trautermann
Photo: Rebo/Justin Herzig