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【このオリジナルのラリーカーなんぼ?】これは真に希少なアバルトだ!本物の「フィアット 124 アバルト ラリーGr.4」の価格は?

2025年9月5日

ドイツの中古車情報:フィアット 124 アバルト ラリー グループ4(Fiat 124 Abarth Rally Gr.4):本物のフィアット124アバルト ラリー グループ4がホーフで新しいオーナーを募集している。詳細はこちら!

ホーフの街に漂うラリー伝説の香り――。バイエルンで真の秘宝が販売に出されている。価格は9万ユーロ(約1,575万円)、1973年製の「フィアット124 アバルト ラリー グループ4」だ。しかもこれはレプリカではなく、当時のWRC(世界ラリー選手権)を沸かせた本物のワークスカーなのである。

「フィアット124スパイダー」は1970年代のベストセラーで、20万台以上が生産された。しかし、「アバルト」でモータースポーツ仕様のフルパッケージを装備したのは、わずか数台のみだった。軽量ボディにアルミニウム製ドア、ロールケージ、ハードトップ、ワイドフェンダー、マグネシウムホイール、そしてもちろん、回転性能に優れた1.8リッター4気筒エンジンを搭載している。

フィアット124アバルト ラリーGr. 4は170馬力

このグループ4ホモロゲーション仕様では、乾燥重量わずか945kgで170馬力のパワーを発揮し、当時の「フォード エスコートRS」、「アルピーヌA110」、あるいは、初期の「ランチア ストラトス」と互角の性能を発揮した。

まさにこの個体(シャシー番号124CSA 0067)は、かつてイタリアの「スクーデリア スキオ(Scuderia Schio)」チームで国内ラリー競技に参戦し、90年代に修復された。現在の所有者は、2010年にスイスのコレクションから購入した。以来、走行はされているものの、丁寧にメンテナンスされており、著名な専門業者「ファッサーノ(Fassano)」によるエンジンオーバーホールも施されている。

モンテカルロ仕様と完全な書類

この車両は技術的に興味深いだけでなく、見た目も魅力的だ。このスパイダーは、1976年の「モンテカルロ ラリー」における最終参戦時と同じダークブルーにイエローのアクセントを配した、「オリオ フィアット(Olio Fiat)」の象徴的なデザインを採用している。

搭載されているのは、コロッティ製レーシングトランスミッション、アバルト製リミテッドスリップディファレンシャル、そして詳細な履歴を含む厚いドキュメントだ。部品セットは要望に応じて追加可能だ。

希少価値と資産価値

このようなオリジナルの「グループ4アバルト」は、市場にほとんど出回らない希少車だ。専門家は、「ランチア ストラトス」よりもさらに希少だと推定している。同等の車両は現在、12万~17万ユーロ(約2,100~2,975万円)で取引されており、この9万ユーロ(約1,575万円)の提示価格は、ほぼバーゲンプライスと言える。

販売者の明確な希望:写真収集家や「最終価格」を問い合わせる電話は受け付けない。真剣な購入希望者は、この自動車の伝説を直接確認するため、現地までお越しください、とのことだ。

Text: Bianca Garloff
Photo: lokomobile