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これが未来のベントレー?ベントレーEXP15公表 賛否両論あるだろう あの格調高く威風堂々たるベントレーのデザインはどこへ・・・

2025年7月21日

ベントレーEXP15(Bentley EXP15):先見の明か、それとも衝撃的か?ベントレーは、大胆なデザインで電気自動車の未来を提示している。

ベントレーは、急ぐエリートたちにとって、最近やや厄介な存在となっている。まず、最大の12気筒エンジンメーカーが自発的に王座から降り、政治的正しさの祭壇に伝説のW12エンジンを捧げたばかりか、今度は電気自動車の道へ進出したのだ。

ただし、当初の計画より少し時間をかけ、残る内燃機関車にプラグインモジュールを装備して数年間は継続する予定だ。しかし、2026年には、ベントレーのSUV「ベンテイガ」の下位モデルとして、同ブランド初の完全電気自動車が発売される予定だ。

そして、フルスロットル派にとってこれだけでも十分衝撃的だが、ベントレーは新しいデザインスタジオのオープンに合わせ、コンセプトカー「EXP15」を公開した。このデザインは、スケッチ段階ながら、ゲイドンを拠点とするジャガーが復活を祝うために発表した奇抜なコンセプトカーを彷彿とさせるものだ。

ベントレーは電気自動車のコンセプトカー「EXP15」で、電気自動車の未来を大胆に展望している。

ベントレーEXP15の照明付きフロントグリル

どちらの車にも、照明付きの長方形のグリルがあり、その後に延々と続く長いボンネットがある。ただし、ベントレーの場合は、その後に、不規則な形のキャビンが続き、切り詰められたリアエンドで終わっている。ただし、伝統は伝統。ベントレーの「ベンテイガ」はこれまで通り、大きなハッチの下にプレミアムピクニック用の2つの伸縮式レザーシートがオプションで用意されている。

キャビン自体もコンセプトカー全体と同様に非常にユニークだ。ドライバー側には1つのドア、助手席側には2つのドアがあり、Bピラーなしで互いに接続されている。さらに、ベントレーは3つのシートに限定し、助手席のスペースを空けている。そこにはレールシステムが搭載されており、3つ目のシートを前後移動させることができ、くつろいだ近さを生み出したり、より広い足元スペースや、おそらく自動車界で最も高級な犬のベッドスペースを確保したりすることも可能だ。

しかし心配無用だ。3つのシートは、1930年代にウルフ バーナートがカンヌからロンドンまでの伝説のレースで勝利した「スピード シックス」へのオマージュとして称賛されているが、キャビン全体はデジタルの理想像であり、生産の可能性はほとんどない。

「マジック マーベル」がバッテリー残量を表示

他の詳細については、おそらく全く異なるデザインになるだろう。例えば、ナビゲーションと時計用の回転式トブラローネは、ダッシュボードのガラスカバーの後ろに移動し、デジタルとアナログの世界の切り替えをより明確に示す。そして、V字型の装飾要素で強調されたセンターコンソールの上には、今後「マジック マーベル」が配置される。これは、車内の照明で照らされたクリスタルガラス製の装飾要素で、車の進行方向とバッテリーの残量を表示する。

ベントレーは3つのシートに限定し、助手席のスペースを空けている。

ベントレーは外観と雰囲気について多くを語っているが、駆動システムについてはまだ詳細は明かされていない。しかし、基本仕様を推測するにはそれほど想像力は必要ない。結局、クルーで開発される電気自動車の初号機は、「アウディQ6 e-tron」と「ポルシェ マカン」のPPEプラットフォームを採用し、同様の性能を示すだろう。600馬力を超える出力、260km/hを超える最高速度、600kmの航続距離を実現する100kWhのバッテリーは、ほぼ確実だ。

しかし、ジャガーのように、このコンセプトが「未来志向」か「衝撃的」かによって賛否両論が巻き起こる前に、ベントレーは安全策として少し後退している。このコンセプトカーは、「スピード シックス ガーニー ナッティング スポーツマン クーペ」からインスパイアされたからといって、レトロなデザインを目指すわけではなく、ベントレーの小型モデル「ベンテイガ」の具体的な先駆けを示すものでもないと強調している。

100kWhのバッテリーにより600km以上走行可能となっている。

しかし、この目玉モデルは完全に現実離れしているわけではない。ベントレーは、一部のデザイン要素やデジタル機能、インテリアの巧妙なソリューションは、いずれまた登場するだろうと明かしている。

Text: Thomas Geiger
Photo: Bentley