ニュルブルクリンクの歴代最速モデル32台一挙紹介! 実際のところ、いちばん速く走れる車ってどれ?
2020年12月2日
ニュルブルクリンクをいかに速く走れるか…。それは各メーカーのエンジニアやテストチームをいつも悩ませている。サーキットではあるものの、あらゆる走行条件が試せる通称「緑の地獄」とまで呼ばれる20.823kmのコースを一番速く走れる車は?
ホンダのオンボードカメラによる映像はYouTube動画でどうぞ。
いつもこういう数字の記録合戦を見ていると、いったいいつが限界なのだろう、と思ってしまう。
陸上競技などでも世界最高記録や、国内最速記録というものがあるが、それがいったどこまでで打ち止めで、それ以上は人間の肉体的限界、と言えるのか、という思いを抱いてしまうのである。
クルマだって物理の上に成立しているのだから、必ずどこかでそれを超えることができない限界、がやってくる。それがニュルブルクリンクサーキットの場合、いったいどれくらいなのか。今回の記録を見る限り、市販車のスポーツモデルなどには7分の壁、というのが存在し、そこから先に進むことはものすごくリスクの多い、厳しい挑戦であることがわかる。
そしてニュルブルクリンクサーキットでの記録挑戦の場合、自動車だけの性能だけではなく、それを操るドライバーのテクニックも必須であることは言うまでもないだろう。
いずれにしろ根性一発でなんとかなる世界では絶対になく、多くのスタッフが理論的かつ情熱的に組み上げた世界、それがこういう記録に結び付く。そしてそのことは自動車の開発と進化のためには必要な過程であるともいえよう。
加筆:大林晃平