火星の火山をモチーフにした2000馬力ハイパーカー「ジアマロ アルボル(Giamaro Albor)」はSUVなのか、スーパースポーツカーなのか?両方だ!そしてこのハイパーカーは生産されるのか?
2025年7月31日

ジアマロ アルボル(Giamaro Albor):火星の火山をモチーフにした2000馬力ハイパーカー。SUVなのか、スーパースポーツカーなのか?両方だ!ジアマーロ アルボルは、そのクリエイターが「無意味」と表現する2000馬力のハイパーカーだ!
「ランボルギーニ ウラカン ステラート」と「ポルシェ911ダカール」が先駆けたように、オフロードにも対応可能なちょっと車高を上げたスポーツカーがトレンドとなっている。わがままな顧客は、その実用性を特に評価している。なぜなら、「ステラート」と「ダカール」は、「ウラカンSTO」や「911 GT3 RS」よりも明らかに実用性が高いからだ。イタリアの企業「ジアマロ アウトモビリ(Giamaro Automobili)」は、このコンセプトを極限まで追求しようとしている!
イタリアの新興企業ジアマロ アウトモビリが「カトラ(Katla)」と名付けたデビュー作で世界中に衝撃を与えた。「カトラ」のコンセプトは極めてシンプルで、史上最強のハイパーカーを目指すことだ。新開発の7.0リッターV12エンジンは4基のターボチャージャーで強制吸気され、最高出力で驚異の2,157馬力と2,008Nmのトルクを発揮する。「カトラ」はまだ量産段階には至っていないが、最初の顧客向け車両は2027年に納車される予定だ。少なくとも、同社創設者のジャコモ コメンダトーレ(Giacomo Commendatore)はそう約束している。
2000馬力を超えるハイパーカーのプロジェクトがすでに十分野心的であるにもかかわらず、ジアマロ アウトモビリは同日夜、驚くべきことに2台目のモデルを発表した!その車は、2,157馬力の「カトラ」さえも凌駕する性能を誇る。その名前は「アルボル」!火星の火山「アルボル トロス(Albor Tholus)」にちなんで名付けられた。そのコンセプトは、あらゆる常識を覆す車だ!

自分の車を「無意味」と表現するクリエイターは誰だろうか?
コメンダトーレによれば、これはユニークな2ドアハイパーカーで、高い車高が特徴。彼は自虐的に「絶対に無意味」と表現している。しかし、まさにそれが「アルボル」の魅力なのだ。したがって、SUVと「アルボル」を一緒に口にするような間違いは絶対に犯さないほしい – コメンダトーレはそれを非常に嫌う。これは、マラネロのライバルが、「フェラーリ プロサングエ」でも公式にSUVと呼ぶことを避けている点と似ている。
7リッターのV12クアッドターボ
「アルボル」と「カトラ」は同じカーボンモノコックを採用しているが、そのことはまったくわからない。「カトラ」は典型的なハイパーカーのプロポーションを誇るが、トリノのデザインスタジオ「カマル(Camal)」が手掛けた「アルボル」は、風変わりな印象を与える。ゴツゴツしたフロントは、ランボルギーニを彷彿とさせる。特に特徴的なのは、スリット状のヘッドライトと中央のエアインテークで、高い車高はよく見ないと気づかない。
しかし、横から見ると、その野性味がさらに際立つ。色分けされたホイールアーチと巨大なホイールはSUVの雰囲気を醸し出しているが、「アルボル」は2ドアのクーペだ。後部ドアは?ない。ドライバーと助手席の後ろには、イタルテクニカ(Italtecnica Engineering)と共同開発された120度のバンク角と4基の内部ターボチャージャーを備えた7リッターV12エンジンが搭載されているからだ。

具体的な性能データなどはまだ明かされていないが、「アルボル」も「カトラ」と同様に画期的な数値となることが予想される。具体的には、2,000馬力以上となるだろう。V12エンジンに十分な冷却空気を供給するため、ルーフと後部のフェンダー上に目立つエアインテークが配置され、XXLサイズのディフューザー(オンロード以外ではあまり適していないだろう)や、AMG風の四角いエキゾーストパイプが印象的だ。

アルボーは量産されるのだろうか?
ちなみに、ここに掲載されている車は、まだ走行できない初期段階のモデルで、インテリアはまだない。これは、現時点では「アルボル」が量産されるかどうかがまだ決定していないためだ。最優先は「カトラ」だ。しかし、この「無意味な」車に十分な顧客が見つかれば、「アルボル」の小規模生産が検討される可能性があると、コメンダドーレはモデナでのプレゼンテーションで明かしている。
結論:
1つのブランド、2つの驚異的なモデル!ジアマロは本気で攻めるつもりだ。もし「アルボル」がこの形で市場に投入されれば、本当にすべての常識を破り、最もポジティブな意味での「意味のない」車となるだろう。会社の創設者であるジャコモ コメンダトーレは実現したがっている!
Text and photo:Jan Götze