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アウディのベストセラーモデル「アウディQ3」のニューモデル登場 新型Q3は新機能を搭載した最初のアウディとなる 全ての情報!

2025年8月2日

アウディQ3:シングルフレームグリルの脱却が進むアウディのベストセラー「アウディQ3」の第3世代を発表。ステアリングホイール後部のギアセレクターはアウディにとっての新機能だが、メルセデスでは既に数年前から採用されている

我々のお気に入り
・豊富なエンジンラインナップ
・高品質な素材の選択
・最先端の技術
不満な点
・トランクの容量が縮小
・価格が3,300ユーロ(約56万円)値上げ

アウディのベストセラー

200万台を超える販売台数は、まさに驚異的な数字だ!2011年から、「アウディQ3」は、広々とした室内空間、高品質な素材、豊富なエンジンラインナップで顧客を魅了し続けてきた。

9月に発売される3代目モデルでも、その基本コンセプトは変わらない。しかし、いくつかの新機能が驚きをもたらす!

パワートレインはディーゼル、ガソリン、プラグインハイブリッドをラインナップ。

価格:大幅な値上がり

新型「アウディQ3」の150馬力ベースモデルは、44,600ユーロ(約758万円)から今すぐ注文できが、前モデルよりも3,300ユーロ(約56万円)値上げとなっている。アウディは、この値上げの理由として、標準装備のグレードアップなどを挙げている。新型「アウディQ3 e-hybrid」は 49,300ユーロ(約838万円)からとなっている。

デザイン:デジタルマトリックスLEDヘッドライトが新登場

新しい「Q3」は、一見すると、わずかに小型化された「Q5」を彷彿とさせる。力強いフロント、幅広で黒く塗装されたラジエーターグリル、高いショルダーラインなどが特徴だ。しかし、よく見ると、二分割されたヘッドライトが目を引く。デイタイムランニングライトは上部に配置され、メインヘッドライトは一段下にある。アウディは「Q3」に、マイクロLED技術とプロジェクションライトを採用したデジタルマトリックスLEDヘッドライトを初めて採用した。ただし、これはオプション装備だ。

アウディQ3のヘッドライトは、兄貴分のQ5とは異なり、2分割式となっている。オプションでデジタルマトリックスLEDライトが選択可能だ。

リヤライトも2分割式だ。3つの装備グレードのうち最上位グレードには、4つの異なるライトシグネチャーを備えたデジタルOLEDリヤライトが採用されている。さらに、連続したライトバンドと照明付きアウディリングが全体を補完している。アウディの凝った照明技術には定評がある。

ターンシグナルは従来のステアリングコラムレバーではない。操作方法は直感的で分かりやすい設計だ。

全長はわずかに延長

先代モデルと比べて、新型Q3は4cm伸びて4.53mになった。この延長はフロント部分のみに限定されており、SUVの見た目がより伸びやかになっている。新色「セージグリーン」のスタジオ車両には20インチホイールが装着されており、これはぴったりだ。標準装備の17インチホイールは、やや物足りなく見えるかもしれない。

駆動方式:ディーゼル、ガソリン、プラグインハイブリッドをラインナップ

9月の発売時には、「Q3」は4種類のエンジンと、Sトロニック デュアルクラッチトランスミッションの組み合わせで提供される。マニュアルトランスミッションは設定されていない。エントリーモデルは、150馬力の1.5リッターガソリンエンジンと前輪駆動の組み合わせだ。ガソリンエンジン搭載車の最上位モデルは、265馬力の2.0リッター4気筒エンジンと全輪駆動だ。唯一のディーゼルエンジンも150馬力の出力で、前輪駆動のみだ。

「e-hybrid」と名付けられたプラグインハイブリッドは、システム出力272馬力を実現している。その19.7kWhのバッテリーは、最大120kmの純電動走行距離を実現し、バッテリーは最大50kWの急速充電器で充電可能でいずれも非常に優れた数値だ。さらに、204馬力の「TFSI」エンジンとクワトロを搭載したモデルも計画中だ。今年中に発売予定で、エンジンラインナップはほぼすべてのニーズに対応している。

装備:ギアセレクターはステアリングホイールの後ろに移動

インテリアは、「Q5」の軽やかな雰囲気を取り入れている。パノラマディスプレイは、バーチャルコックピットが11.9インチ、MMIタッチが12.8インチとやや小型だが、Android Automotive OSを採用し、高い反応速度と直感的な操作性を実現している。音声アシスタントは、AIにより継続的に学習する。さらに、「Q3」は「トレーニング済み駐車」機能を搭載。SUVが駐車操作を記憶し、自動的に再現できる機能だ。

パノラマディスプレイは、11.9インチのバーチャルコクピットと12.8インチのMMIタッチスクリーンから構成されている。

ちなみに、新しい「Q3」では、ギアセレクターがセンターコンソールから、上下がフラットなステアリングホイールの後ろに移動した、最初は少し違和感があるが、すぐに直感的に操作できるようになる。

一方、新しいターンシグナルには少し慣れる必要がある。従来の左側のステアリングコラムレバーは廃止された。その代わりに、方向指示器は、反対側のギアセレクターのレイアウトを反映した操作ユニットに組み込まれている。ワイパーも、このユニットの回転ダイヤルで操作する。どちらの機能も操作しやすい位置にあるが、最初は操作に慣れるまで少し時間がかかるかもしれない。一方、コックピットの素材の選択と仕上げは完璧だ。

前モデルよりもトランクが小さくなった

後部座席は広々とした空間が魅力だ。後部座席は15cm前後にスライド可能で、必要に応じて足元のスペースや収納スペースを調整できる。「Q3」のラゲッジスペースは、通常状態で488リットル、後部座席を前方にスライドすると575 リットルになる。後部座席を折りたたむと、1,386リットルになる。これにより、前モデル(530~1,525リットル)よりも収納スペースは少なくなっている。牽引荷重は2,100kgで変更はない。

トランクの容量は488リットルから1,386リットルだ。先代モデルでは、ほぼ同じ寸法ながら、530リットルから1,525リットルまで収納可能だった。

新しいオプションとして、アダプティブダンパーを搭載したサスペンションが追加された。2バルブダンパー制御により、快適性とスポーツ性のバランスをさらに広げることができる。最初の試乗が楽しみだ!

結論:
スペース、仕上げ、エンジンラインナップは申し分ない。さらに、「Q3」は現在、通常は上級クラスでしか見られない多くの装備詳細を標準装備している。我々は、3代目も大成功を収めるものと確信している。

フォトギャラリー:新型アウディQ3

Text: Jan Götze
Photo: AUDI AG