「DS N°8」登場 ランチアとアルファロメオに続きDSもプレミアムセグメントへの進出を計画!モデルの詳細情報!
2025年7月24日

DS N°8:ジェネレーション1(第1世代)。ランチアとアルファロメオに続き、DSもプレミアムセグメントへの進出を計画している。そのため、名前「N°8」が高級香水「シャネルN°5」を連想させるのは偶然ではない。
DSは「N°8」で新たなネーミング体系を導入する。過去を振り返ってみよう、具体的には1955年だ。シトロエンは「DS」シリーズを市場に投入した。そして、2014年、DSはシトロエンから独立したプレミアムブランドとなった。

DSのモデルラインナップを確認すると、フランスのプレミアムブランドであるDSが現在電気自動車を1車種のみラインナップしていることがわかる。その車種は「DS 3クロスバックE-TENSE」だ。しかし、「DS N°8」でさらに攻勢を強める。
名前だけでも、未来の展望がうかがえる。「N°8」に続き、同様のネーミングの車がさらに登場する予定だ。この名称が、有名な香水「シャネルN°5」を連想させる点も、DSの戦略通りだ。これは意図的なもので、ブランドのプレミアム感を強調する狙いがある。
価格:ベースモデルは57,700ユーロ(約970万円)から
新しいプレミアム SUV クーペ「DS N°8」のベースモデルは57,700ユーロ(約970万円)から。「DS N°8 FWD Pallas」という名前で、充実した標準装備が魅力。インテリアのポリアンビエント照明、19インチアルミホイール、ヒーター付きエルゴシートなどが含まれる。
最上位モデルである「DS N°8 AWDロングレンジ エトワール(Long Range Étoile)」は75,000ユーロ(約1,260万円)から販売され、四輪駆動に加え、「DS Luminascreen(フロント)」や「DS Drive Assist 2.0」などの追加機能を備えている。
デザイン: エアロスポーツ ラウンジ コンセプトをイメージした外観
「DS N°8」は見た目が馴染み深いモデルだ。この電気自動車は、4年前に発表されたコンセプトカー「エアロスポーツ ラウンジ」を明確に参考にしている。そのデザインは印象的だったが、登録車両の規制をほとんど満たしていなかった。コンセプトカーの遊び心のあるライトグラフィックとグリル内のディスプレイはスタイリッシュだったが、量産モデルには採用できなかった。

「Clous de Paris」パターンなどの小さなディテールは、全体的なデザインに一貫して採用されている。さらに、ニューモデルは決して小型ではなく、全長4.82mの「N°8」は、「VWティグアン」よりも約30cm長くなっている。DSの高さは1.58m、幅は1.90m(外装ミラーを除く)とされている。ホイールは19インチから21インチのサイズが用意されており、いずれも空力性能に最適化されたデザインとなっている。
駆動:最大750kmの航続距離
発売時には、前輪駆動または四輪駆動、出力230 馬力から350 馬力の3種類のモデルがラインナップされる。74kWhと97.2kWhの2種類のバッテリー容量が用意され、527kmから750kmの航続距離を実現する。この電気自動車はステランティスの「STLA」ミディアムプラットフォームをベースに開発されており、車体下部に400ボルトの電動システムを採用している。

これは少し残念だ。なぜなら、Kia EV6やHyundai Ioniq 5などの他の車両は800ボルト技術を採用しており、理想的な条件下では充電速度が大幅に改善されるからだ。ただし、「DS N°8」の最大160kWの充電出力は決して悪いものではない。
装備:新しいステアリングホイールデザインとX字型のスポーク
インテリアは全体的に非常にモダンで整理整頓されている。さらに、インテリアデザイナーが「スター ウォーズ」のファンであるかのような印象を受けるかもしれない。少なくとも、センターコンソールの照明とX字型のステアリングホイールは、SF映画を連想させる。

コクピットレイアウトだけでなく、素材の質感も素晴らしく、すべてが丁寧に仕上げられている。スペースの広さも十分で、前部も後部も背の高い乗員でも窮屈さを感じない。これにより、長距離ドライブも快適に過ごせるだろう。「N°8」には荷物の収納スペースも十分で、荷室容量はほぼ621リットル。後部座席を折りたたむと、最大1,873リットルまで拡張可能だ。
結論:
新しいDSモデルは、快適性、高級素材、そして優れた仕上げを兼ね備えている。「N°8」が、その見た目通りの高級感を走行で発揮するかどうかは、テストで確認する必要がある。
フォトギャラリー: DS N°8(2025)






Text: Sebastian Friemel and Nele Klein
Photo: Stellantis