【オーノー!】伝説のタイプRに最後の別れ この新しい『アルティメット エディション』は、FL5型ホンダ シビック タイプRの終焉を告げるものだ・・・
2025年6月14日

ホンダがシビック タイプRの生産を終了する!タイプRとのお別れの時が迫っている。28年間愛されてきたホンダ シビック タイプRに、ついにさよならを告げる時が来た。限定特別モデル「アルティメット エディション」が、日本のコンパクトスポーツカーの伝説を幕引きする!
人生には、本来は避けたい決断を迫られる瞬間や、非常に困難な選択を迫られる瞬間がある。特に自動車業界は、最近そのことを痛感しているだろう。規制の強化、法規制の変更、モビリティに対する要求の高まりなど、さまざまな課題に直面している。
そのため、ホンダもモデルラインナップの見直しを余儀なくされている。その結果、2026年にヨーロッパでは、ホンダ・シビック・タイプRが生産終了となることになった。
高性能コンパクトスポーツカー
過去を振り返ってみよう。シビック タイプRは、1997年に当時の6代目シビックのスポーツバージョンとしてデビューした。ドイツでは2001年に発売された。この28年の歴史の中で、タイプRは世界中に熱狂的なファンを獲得し、ニュルブルクリンクなどのレースで数々の勝利を収めてきた。

ちなみに、名前にある「R」は「レーシング」を意味する。現行世代であり、最終世代となるこのスポーツモデルは、2リッターターボエンジンを搭載し、330馬力と最大トルク420Nmを発揮する。これにより、スポーツシビックは日本の伝説的な5.8キロメートルの鈴鹿サーキットで、前輪駆動車として新たな記録タイム2分23秒を樹立した。
ホンダ シビック タイプRの最終モデルを記念した特別仕様車
この最終モデルを祝うため、ホンダは欧州市場向けに特別仕様車を発売することを決定した。限定生産の「アルティメット エディション」はわずか40台のみ。ドイツではその40台中、5台のみが販売される。

外装は、特徴的な「チャンピオンシップホワイト」のボディに、エンジンフードと車体側面の赤いストライプが施された特別な「Type R」仕様だ。さらに、黒塗装のコントラストルーフと、リアスポイラーとドアシルにカーボンディテールが採用されている。

車内では、センターコンソールにカーボン調のディテールがアクセントを添えている。ドアパネル、ドリンクホルダー、センターコンソール、足元スペース、シート下のエリアには照明が追加された。また、フロントドアを開けると、赤と白の「TYPE R」ロゴが投影されるカーテシランプがついている。
特別モデル購入者限定の専用ギフトボックス
購入者のための最後の仕上げは、カーボン製キーホルダーと1から40までの番号入りエンブレム、専用フロアマット、さらには車両カバーが付属する専用ギフトボックスだ。

走行性能には変更はなく、タイプRは0から100km/hまで5.4秒で加速する。
アルティメットエディションの価格はホンダからまだ発表されていない。58,900ユーロ(約970万円)の標準モデルに比べ、相当な追加料金が設定される見込みだ。
さよならタイプR。We miss you.
Text: Nele Klein
Photo: Honda