新型アウディA6セダン再登場　高級セダンのデザインと質感の完成度の高さは？

2025年6月20日

新型アウディA6セダン：この高級セダンのデザインと質感の完成度をチェック！

アウディは過去、「A6アバント」の後継モデルについて一部混乱を引き起こした。当初は「A7」として生産される予定だったが、インゴルシュタット本社は最終的に元の名称「A6」を維持することを決定した。

当然ながら、アウディが今回発表したセダンにも同じことが適用される。高級セダンは国内市場ではステーションワゴンほど需要が高くないものの、セダンも引き続き販売される。

そして、セダンとアバントがデザイン面でほとんど違いがないことは、誰にとっても驚くべきことではないだろう。深いフロント部分、広いラジエーターグリル、新しいLEDヘッドライト、そしてエアカーテンは、両モデルで共通している。

A6（C5）からのデザイン要素

サイドラインとリヤ部分には違いがある。例えば、Dピラーへのウィンドウラインがよりフラットに設計されている。これは空気抵抗にも影響を与え、セダンはCd値0.23で、ステーションワゴン（Cd値: 0.25）よりもやや優れた空力性能を実現している。

深いフロントとフラットなルーフラインは空力性能を最適化し、Cd値は0.23と、アバンよりもさらに優れた数値を実現している。

リヤライトは矢形デザインを採用し、ブレーキライトは下方向に伸びて視覚的な幅広さを強調している。セダン特有の段付きリヤは丸みを帯びたデザインで、1997年から2005年まで製造されたC5型「A6」を彷彿とさせる。

直接の先代モデルに比べて外寸が60mm長くなったにもかかわらず、新型「A6」はトランク容量がやや減少しており、492リットルで、荷室容量は38リットル少なくなっている。マイルドハイブリッドを注文した場合、バッテリーが荷室床下に搭載されているため、荷室容量はさらに452リットルにまで減少する。

荷室だけでなく、フラットなルーフラインにより、特に1.90mを超える乗員には、頭上空間がやや狭くなっている。ただし、1.90m未満の乗員は、膨らんだルーフの凹部により、まだ快適に過ごせる。その他の乗員は、1列目に座る方が快適で、そこが新型「A6」のハイライトとなっている。

新しいインフォテインメントシステムに追加された助手席用ディスプレイは、もちろん運転中の運転手にはディスプレイの内容は見えない。

新型アウディA6は先代モデルより安価になる

ここでも新しいMMIインフォテインメントシステムが採用されており、オプションの助手席ディスプレイも搭載されている。後者は、運転中はドライバーから見えなくなっている。さらに、素材の品質は全体的に高く、仕上げも非常に良好だ。シートの快適性も申し分ないが、ベース価格が55,500ユーロ（約915万円）を超えることを考えれば、当然の品質と言えるだろう。

6気筒モデルは、なんと70,000ユーロ（約1,155万円）だ。これは非常に高額だが、前モデルと比較すると新モデルは安価になった。「C8」の最終価格は57,400ユーロ（約947万円）で、同等のエンジン搭載モデルは59,700ユーロ（約985万円）からで、4,200ユーロ（約69万円）も高かったからだ。