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日本で販売されない理由が理解できない!新型「トヨタ アイゴX」の全情報

2025年7月6日

第3世代トヨタ アイゴX:欧州で非常に高く評価されているトヨタ アイゴXがフェイスリフト。ミニクロスオーバーにニューデザインとハイブリッド駆動を採用。シンプルな技術がスタイリッシュにパッケージ化。アイゴXは本格的なエントリーモデルだ。

我々のお気に入り
・室内空間が広々としている
・乗り降りがしやすく、視界が良い

不満な点
・トランクの荷台がやや高い
・後部座席が狭く、大柄な人には不向き

クロスオーバーの「X」

2022年、トヨタは「アイゴX」で新たな小型車のレベルに乗り出した。2つの前世代(2005年~2014年、2014年~2021年)とは異なり、トヨタの最小モデルである3代目モデルはミニクロスオーバーへと成長した。

間もなく販売される「アイゴX」は、主にフロント部分が改良された外観に加え、ハイブリッドシステムが採用される。

価格:アイゴXは値上がりする見通し

駆動系に関しては、「アイゴX」は将来に向けて準備を整えている。これまでの3気筒ガソリンエンジンは、フルハイブリッド駆動に取って代わられる。ただし、価格については現時点ではまだ何も発表されていない。

これまで、価格は18,090ユーロ(約298万円)からだった。オートマチックトランスミッションを搭載する場合、価格は19,490ユーロ(約321万円)から。新しい駆動系を採用したため、フェイスリフトモデルは若干高価になる見込みで、ベース価格は19,000ユーロ(約313万円)前後が現実的だろう。

デザイン:アイゴXの新しいフロントデザイン

プラスチック製のパネルが、「アイゴX」にオフロードの魅力を与えている。さらに、17インチのホイールが標準装備され、オプションで18インチのホイールも装着可能だ。これらの仕様はフェイスリフト後も変更されていない。ただし、フロントマスクは大幅に刷新され、よりフレッシュなデザインになった。

アイゴXは5ドア専用モデル。オプションで折りたたみ式ルーフ(キャンバス)仕様も選択可能だ。

さらに、スポーティなフロントバンパーと、GRスポーツ仕様のスポーツパーツが初めて採用された。フロントオーバーハングはハイブリッド駆動システムを最適に配置するために76mm延長されている。

コンパクトで俊敏:アイゴXの最小回転半径はわずか9.40m。都市部での運転に最適なサイズだ。

アイゴXはヤリスプラットフォームを採用し、大幅に拡大

「ヤリス」と「ヤリス クロス」には改良型「TNGA-B」プラットフォームが搭載されている。これにより、「アイゴX」はトランク容量が拡大(231リットル、後部座席を折りたたんだ場合は829リットル)しただけでなく、あらゆる方向で実質的に大きくなった。

・全長: 3,776mm
・全幅: 1,740mm
・全高: 1,510mm
・ホイールベース: 2,430mm
・トランク: 231~829リットル

駆動:アイゴ Xは初めてハイブリッド化

これまで、ボンネットの下には、よく知られた3気筒ガソリンエンジン(72馬力、最大トルク93Nm)が搭載されていたが、モデルチェンジに伴い廃止され、ハイブリッドのみとなる。

ガソリンエンジンの排気量は、トヨタは現時点では未公開だが、出力は116馬力に強化されている。これにより、0-100km/h加速は従来の16秒から10秒未満への性能向上が図られている。CO₂排出量は特に低く、トヨタによると、この車種では最高値となる1kmあたり86gだ。

標準装備はマニュアルトランスミッションだが、オプションで無段変速のS-CVTも選択可能だ。

装備:アイゴXは背の高いドライバーでも快適

宇宙的なダッシュボードを備えたインテリアデザインが目を引くが、背の高いドライバーでも十分なスペースがある。マルチファンクションステアリングホイールは、大人っぽくすっきりとした印象を与える。オプションで9インチのタッチスクリーン(標準は7インチ)が選択可能で、インフォテインメントシステムは、Apple CarPlayとAndroid Autoによるスマートフォン接続やOTAアップデートに対応している。

最近では珍しいヒンジで開く窓。ドアの鉄板がむき出しなのは意見の分かれるところ。

車内は硬質プラスチックで覆われ、前後ドアは鉄板がむき出しでトランクのカバーは簡単に外れるなどチープな感じがする。前席に背の高い人が乗車した場合、後部座席の乗員にはかなりの妥協が求められるが、都市部での走行であれば、ほとんどの乗員にとって十分だろう。「アイゴX」は、個人の移動のニーズを最低限満たすだけの車だ。

テスト:商品力は高い

エンジンはノンターボながら十分なパワーで、5速マニュアルトランスミッションとの相性は抜群だ。シフト操作が面倒な人には、1,200ユーロ(約19万円)追加で無段変速CVTトランスミッションも選択可能だ。

すっきりとしたコクピットで仕上げも良好。

最初のドライブで、「アイゴX」はすぐにその魅力を発揮した。大きなホイールと短いホイールベースの割には、快適な走行性能を発揮し、ステアリングは正確で、9.4mの最小回転半径は極めて優秀だ。

結論:
シャープなデザイン、シンプルな技術、賢いソリューション: 自動車初心者にとって、「アイゴX」は驚くほど完成度の高いモデルだ。ハイブリッド駆動システムを採用し、技術的にも最先端を走っている。

フォトギャラリー:新型トヨタアイゴX

Text: Peter R. Fischer, Malte Tom Büttner and Sebastian Friemel
Photo: Toyota Motor Corporation