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ゴールデンステアリングホイール賞2020:編集賞

2021年7月30日

ゴルデネス レンクラート2020: 「最も美しい車」、「イノベーションオブザイヤー」、「25,000ユーロ以下のベストカー」「35,000ユーロ以下のベストカー」

これらが今回の受賞車だ!
車両クラスに加えて、「最も美しい車」、「イノベーションオブザイヤー」、「25,000ユーロ(約312万円)以下のベストカー」「35,000ユーロ(約437万円)以下のベストカー」の各部門の受賞者が、以下の通り決定した。

今年は、ゴールデンステアリングホイール賞での様々な車両クラスの受賞者に加えて、「最も美しい車」、「イノベーションオブザイヤー」、「25,000ユーロ(約312万円)以下のベストカー」、「35,000ユーロ(約437万円)以下のベストカー」というカテゴリーの賞もあった。
4台の受賞車を簡単に紹介する。

今年最も美しい車: ポルシェ タイカン
今や我々は電気自動車が環境に優しいことができることをよく理解している。
しかし、電気自動車は同時に美しくもなれるという事実は、我々にとっては新鮮な驚きだった。
電気自動車のデザインは、以前は新しいタイプのドライブ、実用的で異なることにフォーカスが置かれていたが、ポルシェ タイカンは、それが美しくなることもできることを証明してみせた。
投票に参加した多くの読者やユーザーは、初のオールエレクトリックポルシェは、今年のゴールデンステアリングホイールに参加したすべての自動車の中で最高のデザインを持っていると評価した。
チーフデザイナーのマイケル マウアーが率いるデザインチームから生まれたスポーツカーは、2位のフェラーリSF90ストラダーレに勝ち、フェラーリとは数票差の3位には新型アストンマーティン ヴァンテージ ロードスターが入った。

レクサスUX 300e: 54.3kWhバッテリーは400kmの航続距離を保証する。

イノベーションオブザイヤー: レクサスUX 300e
世界の現状は十分に複雑なので、私たちを納得させるのはシンプルなことが多い。
例えば、2020年のイノベーションは、シリコンバレーの首謀者によるものではなく、未来へのシンプルな約束から来ている。
レクサスは、初の電気自動車UX 300eのバッテリーに、100万km(または10年)の保証をつけている。
航続距離が400kmであれば、約2,500回の充電サイクルを意味する。
親会社のトヨタは、生産台数1,500万台以上のハイブリッド車の経験を活かしてこの仕組みを考え出した。
このような約束が、信頼を必要とする技術に安心感と信頼感を与えてくれるのだ。
読者やユーザーの投票でトップ3に入り、専門家の審査員が決定した。

ヒュンダイ i20: 4.04mの短い長さだが、テクノロジーは大型車並みだ。スポーティなチューニング。

25,000ユーロ(約312万円)以下のベストカー: ヒュンダイ i20
韓国車は、加速時にエンジンをサポートし、燃料を節約する48ボルト技術を提供している。
スタータージェネレーターは、7速DSGと連動してスムーズな始動を保証し、さらに4人乗りのためのスペース、ダイレクトステアリング、張りのあるシャシーを備えている。
少し硬いプラスチックだが、良いシートと、必要に応じて、偉大なコネクティビティも持っている。
説得力のある小さな巨人だ。

セアト レオン: 第3代目のスペイン車は初めてゴールデンステアリングホイール賞を獲得した。

35,000ユーロ(約437万円)以下のベストカー: セアト レオン
セアトは、VWのボタンを備えた親戚モデルよりも、いつも少しカジュアルな感じだ。
そしてレオンはとてもかわいい。
しかし、誰も美しさだけでテストに勝つことはない。
スペイン車は、VWの部品棚(プラグインハイブリッドを含む)へのフルアクセスを持っているので、シートは標準でも勝利のための要素を備えている。
技術的にはゴルフと同レベルだが、レオンは独自の個性を打ち出すことに成功している。
スポーティではあるが、タイト過ぎない。
そして、VWの兄弟車よりも価格的にも魅力的だ。

今回、ゴールデンステアリングホイール賞2020を見ていて思ったことは、日本に導入されていないクルマにも、注目すべき車や優れた自動車が多々あるものだ、と痛感させられたことだった。
もちろんそれはヨーロッパに限らず、アメリカでもアジアでも同じように、私たちが知らないだけで、優秀な自動車や面白い自動車は多々あるのだろう。
今回のゴールデンステアリングホイール賞のように、そんなクルマも集め、私たちが良く知っている車と同じ土俵で乗り比べることには大きな意義と、大変興味深い結果がそこに生まれる。
セアトやヒュンダイの完成度(評価)の高さや、日本には導入されていないため、まったく知らなかった車種(特にEVやプラグインハイブリッドモデルに多い)など、興味深い結果とレポートであった。

日本でもこれぐらい大きな規模で比較テストができたら、と思うと、なんとも羨ましく、その場に参加して私自身も実際に乗り比べてみたかった、というのが正直な感想である。

加筆:大林晃平