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アウディの新型BEV「Audi Q6 e-tron(アウディ Q6 e-tron)」が日本上陸 あらゆる性能を向上させた新プラットフォームPPEを採用した新世代

2025年4月13日

アウディ最新の電気自動車「Audi Q6 e-tron(アウディ Q6 e-tron)」とスポーツグレードの「Audi SQ6 e-tron(アウディ SQ6 e-tron)」が日本上陸。4月15日から全国のアウディ正規ディーラーにて発売を開始する。価格は8,390,000円からで、アウディの意気込みを感じさせる戦略的な価格を打ち出してきた。

アウディのBEV「e-tron」シリーズは2020年の「e-tron」に始まり、2021年は「e-tron GT」、2022年は「e-tron(フェイスリフト)」と「Q4 e-tron」、2023年は「Q8 e-tron」へと毎年ファミリーが増えてきた。その「e-tron」ファミリーに加わったのがゆとりあるミドルサイズの「Q6 e-tron」だ。

「Q6 e-tron」シリーズは、アウディがポルシェと共同開発したスポーティでハイパフォーマンスな
BEV プラットフォームPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)をベースにした初の市
販モデルシリーズであり、洗練されたアウディのSUV、Qモデルのスタイルと、e-tron のデザイン言語
を融合させた次世代電動SUV 。パフォーマンス、充電速度、一充電走行距離において高いレベルを実現している。

今後は新型の導入はもちろん、既存モデルのマイナーチェンジのフェーズに入っていきながら「e-tron」シリーズは拡充されていく。

BEVモデルの増加に伴って急がれる電気自動車に不可欠の充電環境だが、アウディが加盟する急速充電器ネットワークPCA(プレミアム チャージング アライアンス)は375拠点、急速充電器(90-150kW)は385基となっている。PCAの拠点は着々と増えていて4月には東京都と神奈川県に各1拠点が増設される。

また、アウディはインフラ整備だけでなく、販売、サービス(整備)における電気自動車のスペシャリスト「e-tronエキスパート」の増員にも力を入れており、販売店の80%に「e-tron認定資格」取得者を配置、新車セールススタッフの92%が取得、サービスアドバイザーの50%が資格を取得するとしている。

アウディ ジャパン ブランド ディレクター マティアス シェーパース氏とマーケティング部 丹羽智彦氏。

Audi Q6 e-tronはドイツ製

Audi Q6 e-tronモデルファミリーは、アウディの本社があるドイツ・インゴルシュタット工場で生産される初の電気自動車。このモデルシリーズが採用するPPEモデルのボディは、約148,000m²の敷地に建つインゴルシュタット工場で製造されており、ボディショップは、既存の組立ラインにシームレスに統合されている。

前後のブリスターフェンダーはアウディクワトロの象徴的デザインで「quattro(クワトロ)ブリスター」と呼ばれる。

Audi Q6 e-tron は、ミッドサイズBEVで、ボディサイズは全長4,770mm、全幅1,940mm、全高1,695mm、ホイールベース2,895mmで、長いホイールベースと短いオーバーハングを特徴とした迫力ある堂々としたプロポーションだ。

完全に閉じたシングルフレームと高い位置に配置されたデジタルデイタイムランニングライトが、フロントマスクを印象付けている。サイドビューでは、複雑な線を描くプレスラインと緩やかに傾斜したD ピラーがダイナミックな印象を与える。Audi e-tron GT のデザインをSUV スタイルに落とし込んだ、四輪を強調するquattro ブリスターフェンダーは、力強さと安定感を視覚的に表現している。

左右を結ぶライトストリップを備えた幅広くクリーンなリヤランプ。

インテリアは、立体的でハイコントラストな3Dデザインを採用。ソフトラップと呼ばれるトリムが、ドアからコックピット全体そしてセンターコンソールまでシームレスに広がり、乗員を包み込むような調和の取れたスペース感覚を生み出している。

アウディQ6 e-tron

シートには同じカラーと品質感の高い素材が使用され、快適性を高めている。その素材は、Audi e-tron GT より導入を始めたレザーフリーマテリアルを採用。S lineパッケージエラスティックメランジクロス/アーティフィシャルレザー (レザーフリーシート)がオプションで用意されている。エラスティックメランジクロスは、100%リサイクルポリエステルから製造された素材をメインとしており、異なる色の繊維が織りなす、表情豊かな素材感が特徴となっている。

アウディSQ6 e-tron

スリムな独立型MMIパノラマディスプレイは、曲面デザインとOLEDテクノロジーを採用し、11.9インチのバーチャルコックピットプラスと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成されている。ドライバーエリアは曲線を基調としたデザインで、凹面形状のディスプレイがドライバーに向けられ、アンビエントライトの効果により夜間には宙に浮かんでいるかのように見え、操作性も最適化されている。さらに、助手席にはアクティブプライバシーモードを備えた10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイを装備。運転中のドライバーの注意散漫を防ぎながら、助手席では映画やビデオコンテンツのストリーミング再生、ナビゲーションルートの共有、充電ステーションの検索などが可能となっている。

Q6e-tronのSTART/STOP、シフトセレクタースイッチはセンターコンソールにある。

速度、道路標識、アシスタンスシステムの情報、ナビゲーションシステムのシンボルなどを表示するAR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイ(オプション)はドライバー前方のフロントガラスに、約88インチの大きさで表示され、ドライバーの視線移動を減らして、リラックスして運転に集中することができるようになる。

Q6e-tronのインテリアは質感の高い素材と広々とした空間で構成される。

PPEプラットフォームの採用により、広い居住性を実現。センタートンネルがないため、後席の快適性が高まっている。トランク容量は526ℓで、3分割リヤシート(40:20:40)を倒すと、最大1,529ℓまで拡大。さらに、ボンネット下にはフランクがあり、64ℓの収納スペースを確保している。

世界初のアクティブデジタルライトシグネチャー

Audi Q6 e-tronには5台のドメインコンピューターが搭載され、その内の1台によって制御されるソフトウェアモジュールにより、このライトシグネチャーが可能になる。フロントでは、アクティブデジタルライトシグネチャーが、調光可能な12のセグメントとアルゴリズムの相互作用によって作成される。新設計されたマトリクスLEDヘッドライトには計61個のLEDセグメントを装備し、デジタルライトシグネチャー装着時には、MMIから最大8パターンのライティングを選択することが可能となっている。

デジタルライトシグネチャーはコミュニケーションライトとしても機能する。

リヤに搭載した第2世代のデジタルOLEDリヤライトには、合計360のセグメントを備えた6枚のOLEDパネルが装備されていて、従来のOLEDリヤライトの約10倍のセグメント数で、専用開発されたアルゴリズムにより10ミリ秒ごとに新しい多層的な画像を生成する。MMIから8パターンのライティングシグネチャーを選択することができる。

さらに、Audi SQ5など他のアウディモデルで既に採用されている近接検知アラートが進化して、専用のシグネチャー(警報シンボル)で道路使用者に注意喚起できるようになり、安全性を向上させるコミュニケーションライトとなっている。

スポーティドライビングと優れた効率を両立

Audi Q6 e-tronは、パワフルでコンパクトかつ高効率な電気モーターと、新開発のリチウムイオンバッテリーによって、卓越したパフォーマンスと長い一充電走行距離を両立している。このリチウムイオンバッテリーは12のモジュールと180のプリズムセルで構成され、総容量100kWh(総電力量94.9kWh)を確保。これにより、Audi Q6 e-tronは185kW出力モデルで569km、285kW出力モデルで644km 、スポーツグレードAudi SQ6 e-tronは672kmの一充電走行距離を実現した。

後輪駆動のAudi Q6 e-tronは、83kWhのバッテリーと185kWを発揮する1基のヘアピンコイルを採用する最大トルク450NmのPSM(永久磁石同期モーター)をリヤに搭載し、0~100km/h加速は7.0秒。Audi Q6 e-tron quattroは、100kWhのバッテリーとヘアピンコイルを採用する580NmのPSMを備え、フロントアクスルには、同じく共通の最大トルク275Nmを発生するASM(非同期モーター)を搭載して285kWのシステム出力を発揮し、0~100km/h加速はわずか5.9秒。スポーツグレードのAudi SQ6 e-tronは、同じく100kWhのバッテリーを搭載して最大360kW(ローンチコントロール使用時は 380kW)のシステム出力を誇り、0~100km/h加速は4.3秒(ローンチコントロール使用時)、最高速度は230km/hに達する。

標準バッテリーには800Vテクノロジーを採用しており、欧州では最大充電出力は270kWに達し、最適な急速充電ステーション(High Power Charging:HPC)を利用すると、約21分で充電レベル(SoC)を10%から80%まで引き上げ、インテリジェントで予測的なサーマルマネージメントが、この高効率充電をサポートしている。日本では、Audi charging hub紀尾井町をはじめとする日本国内アウディ販売店に設置されているChAdeMO方式として国内最大出力の150kW充電器を利用した場合、最大135kWの急速充電に対応し、約35分で充電レベル(SoC)を10%から80%まで引き上げる。さらに8kWのAC充電にも対応し、家庭や公共施設での充電もスムーズに行える。

Audi Q6 e-tronは、先進的な回生システムにより、効率性とドライビングダイナミクスを卓越したレベルへと引き上げている。日常の制動プロセスの約95%は回生ブレーキによって行われ、最大220kWのエネルギーを回生。これにより、航続距離の最大化と高効率なエネルギー活用が可能となる。さらに、新設計のフロントアクスルと精密なトルク配分により、Audi Q6 e-tronは俊敏かつ安定した走行性能を実現。コントロールアームがサスペンションアームの前方に配置されており、これが高電圧バッテリーのレイアウト最適化にも寄与しており、サブフレームに固定されたステアリングラックや、洗練されたアクスル構造によって、ステアリングの応答性が向上。プログレッシブステアリングとフリークエンシーセレクティブダンパーシステムを備えたサスペンションが、快適性と路面追従性をさらに高める。

Audi Q6 e-tron quattro

Audi Q6 e-tronは後輪駆動とquattro四輪駆動モデルを用意。Audi SQ6 e-tronはquattroモデルとなる。quattroシステムは、リヤアクスルへのトルク配分を重視。フロントとリヤで異なるサイズの電気モーターを搭載し、フルロード時でもリヤ重視のパワー配分を維持。さらに、リヤタイヤはフロントタイヤよりも幅広く、これによりグリップ力とドライビングダイナミクスが一層強化される。

デジタルステージ:電子アーキテクチャー E³ 1.2新しいデジタル体験

アウディは、新開発された未来志向の電子アーキテクチャーE³ 1.2により、車両のデジタル化をこれまで以上に直接体験できるようにしました。E³ という名称は、エンドツーエンドの電子アーキテクチャー(end-to-end electronic architecture)を意味し、開発時に最優先とされた目標は、将来性のある標準化されたフレームワークを作成することだった。機能指向のアーキテクチャーは、5台の高性能コンピューター(HCP:ハイパフォーマンス コンピューティング プラットフォーム)を備えた新しいドメインコンピューター構造に基づいており、インフォテインメントや運転機能から、将来の部分的自動運転に至るまで、すべての車両機能を制御する。ドメインコンピューター、制御ユニット、センサー、アクチュエーターを高性能かつ安全にネットワーク化することで、より高度なシステムに対応し、モジュール構造をサポートできるように開発されている。この先進的な電子アーキテクチャーは、今回のAudi Q6 e-tronとともにデビューし、今後はアウディのイノベーションの基礎となって、他のモデルラインナップにも展開される予定となっている。

Audi Q6 e-tronのグリルレスグリルと新しいアウディのエンブレム「Four Rings」

導入限定モデル:Audi Q6 e-tron edition one grey / edition one blue

Audi Q6 e-tronの導入に際し、世界的な販売を記念して展開される限定モデルAudi Q6 e-tron edition one greyとedition one blueが発売される。2つの限定モデルは、Audi Q6 e-tron quattroをベースに、スポーティなS lineパッケージ、ブラックAudi rings & ブラックスタイリングパッケージ、そして、ファンクションパッケージ、テクノロジーパッケージ、ラグジュアリーパッケージの5つのオプションパッケージを標準採用。さらに、専用のダークヘッドライトハウジングや存在感のあるレッドブレーキキャリパー、Audi Sport製21インチアルミホイールを特別装備している。インテリアにも、同じく特別装備のハイテックメッシュアンスラサイトのデコラティブパネルを採用するなど、細部にまでこだわり、導入限定モデルにふさわしい充実した装備となっている。日本市場では、edition one grey100台、edition one blue30台が限定導入される。

モデル電気モーター
最高出力 / 最大トルク
バッテリー
総電力量
駆動方式ステアリング車両本体価格(税込)
Q6 e-tron電気モーター
185kW / 450Nm
83kWhRWD8,390,000円
Q6 e-tron quattro電気モーター
285kW / 580Nm
100kWhquattro9,980,000円
SQ6 e-tron電気モーター
360kW / 580Nm
100kWhquattro13,200,000円

限定モデル edition one

モデル電気モーター
最高出力 / 最大トルク
バッテリー
総電力量
駆動方式ステアリング車両本体価格(税込)
Q6 e-tron
edition one grey
電気モーター
285kW / 580Nm
100kWhquattro12,380,000円
Q6 e-tron
edition one blue
電気モーター
285kW / 580Nm
100kWhquattro12,530,000円

Audi Q6 e-tron 特設ページ
https://www.audi.co.jp/ja/models/q6-e-tron/audi_q6_e-tron/

PCA 1年無料プロモーション
e-tronシリーズの新車を購入した場合、アウディが加盟する国内最大級の急速充電器ネットワークPCA(プレミアム チャージング アライアンス)の利用登録後1年間、月額基本料金/都度充電料金が無料となり、Q6 e-tronシリーズも対象となっている。
https://www.audi.jp/e-tron/purchase_support/#campaign

Text:アウトビルトジャパン
Photo:アウトビルトジャパン、馬淵忠則