【このデルタHFなんぼ?】今や絶滅危惧種 アイコンラリーカーのベースモデル「ランチア デルタHF 4WD」新車同然のフルレストア車販売中!
2025年4月11日

ランチア デルタHF 4WD:伝説のラリーカーの父がほぼ新車同然で販売中。ランチアの歴史の貴重な1台がメッペンで販売中だ。デルタHF 4WDは徹底的にレストアされ、まるで工場から出てきたばかりのように見える。
一部の車はカルト的な人気を誇り、また一部は伝説的な存在だ。そして、「ランチア デルタHF 4WD(Lancia Delta HF 4WD)」もその一台だ。1987年に栄光のラリー時代を築き上げたこの車の魅力は、色褪せることはない。
現在、中古車市場で、32,500ユーロ(約536万円)で売り出されているこの車は、単なるガレージプロジェクトではなく、コレクターズアイテムとして価値のある、徹底的にレストアされたクラシックカーで、2023年の査定報告書によると、この「デルタ」は最高評価を得ており、推定再販価格は41,500ユーロ(約685万円)となっている。
ランチア デルタHF 4WD:最初のモデルであり、今ではほぼ絶滅危惧種
「HF 4WD」は、「デルタ」初の四輪駆動車であり、後に世界ラリー選手権を席巻したインテグラーレ伝説の原型となった。生産台数はわずか5,233台で、その多くは厳しい競争の中で使い捨てにされた。
だからこそ、これほどまでにコンディションの良い車は、現在ではまさに「金のなる木」なのだ。「ロッソモンツァ」は、この車が新しく塗装された際のオリジナルカラーだ。

ネジ一本に至るまで、新しくレストア
現在のオーナーは、2019年にレストアプロジェクトの一環としてこの車を引き取った。錆び?今はもうない。完全に分解された後、ボディは再塗装され、2リッターターボ4気筒エンジンは、ヴェスナー製鍛造ピストンを使ってオーバーホールされ、オリジナルターボチャージャーはリビルドされた。2022年には、タイミングベルトとウォーターポンプが交換され、シャシー、前後アクスル、ブレーキもオーバーホールまたは交換された。






Text: Bianca Garloff
Photo: autoscout24.de