【このEクラスなんぼ?】走行距離なんと62万5千km!今や希少なV8ディーゼル搭載メルセデスEクラス販売中 値段はそれ相応だが・・・
2025年4月6日

メルセデスE 420 CDI(2008): V8ディーゼルエンジン搭載のEクラスで、ワンオーナー、走行距離は62万5,000kmを走行している。このメルセデスEクラスは、日本には導入されなかったモデルで、まさに長距離走行に適した車である。
車が新しいほど、多くのテクノロジーが組み込まれている。しかし、年数が経つにつれ、そのテクノロジーが問題を引き起こすこともある。当初はいくつかの問題を抱えていたメルセデスが、「W211」世代のEクラスだ。しかし、それ以降のモデルは完全に改良、開発され、信頼性が高いとされている!
「メルセデスEクラス」の第3世代は2002年に市場に投入された。2005年までに公式リコールは5件あった。時にはシートベルトのバックル、時にはコモンレール式高圧ポンプ、そして時にはブレーキシリンダーの交換が必要となった。しかし、最大の欠陥の原因となったのは、電気油圧式SBCブレーキであり、このブレーキだけで合計約20万台の「Eクラス」がリコールの対象となったのだった。このシステムは頻繁に緊急モードに切り替わり、最後までエラーフリーではなかった。2006年6月、メルセデスはついに引き金を引き、SBCブレーキを従来のブレーキシステムに完全に置き換えた。

特に「W/S211」のフェイスリフトモデルは堅牢で、ディーゼル仕様は長距離走行にも最適だ。例を挙げてみよう。現在販売中の、この2008年式のこの「メルセデスE 420 CDI」だ。エレガントなサルーンは、写真でも手入れの行き届いた印象を与える。後付けの4本出しエキゾーストシステムを除けば、このベンツもオリジナルの無傷の状態だ。
しかし、外装色「コロンバイトブラックメタリック」の「Eクラス」には秘密がある。このメルセデスがすでに約62万5千kmを走行していると、写真から想像できるだろうか?売り手によれば、この「E 420 CDI」は、新車時から、ほぼ長距離専用に使用されていたということだ。さらに、このセダンは常にメルセデス正規ディーラーで整備されており、整備記録も完備している。
730NmのV8ディーゼル
初回の登録は2008年10月30日であり、これは「W211」型の中でもかなり後期のモデルであることを意味する。この車には特に魅力的な点が2つある。まず、エンジンだ。なぜなら、これはV8ディーゼルエンジンであり、現在ではドイツでは絶滅したエンジンだからだ。4リッター8気筒エンジン(エンジンコードOM629)は、2003年に「W211」の「E 400 CDI」として導入され、2005年には「E 420 CDI」に置き換えられた。
後者は314馬力と730Nmという驚異的な出力を発生する。この場合の動力伝達は、実績のある7G-トロニックが担当する。パフォーマンスの数値も同様に素晴らしいものだ。0-100km/h加速は6.1秒、最高速度は250km/hだ。燃費はリッターあたり10km以上と言われている。
E 420 CDIの価格
この「Eクラス」はパワフルなエンジンに加え、装備が充実している。特筆すべきハイライトには、AMGライン、コマンンド、補助ヒーター、パノラマガラスサンルーフ、ディストロニック、ベンチレーション、ヒーター、メモリー機能付きコンフォートシート、エアサスペンション、バイキセノンヘッドライト、18インチAMGホイールなどが挙げられる。これらの装備をすべて備えた車両の元の価格は10万8,586ユーロ(約1,780万円)だったと言われている。17年後の、60万km以上走った後、この「Eクラス」の中古車は9,900ユーロ(約163万円)で販売されている。

中古車市場をざっと見たところ、「E 420 CDI」の球数は多くはない。最も安いものでも5,000ユーロ(約82万円)からだが、安い個体はかなりくたびれた印象だ。走行距離も40万kmを超える多走行距離車が多い。
このモデルの優れた装備に加えて、完全な整備履歴もまたポジティブな特徴だ。最後の点検は2025年1月に行われており、次の車検は2025年9月に予定されている。もしかしたら、この「W211」は、100万kmのマイルストーンを達成するかもしれない。
結論:
この「Eクラス」は非常に手入れが行き届いているので、20万kmくらいしか走行していないように見える。自分で多少のメンテナンス作業ができるのなら、手頃な価格で素敵なメルセデスを手に入れることができるだろう。
Text: Jan Götze
Photo: Autoscout24